2.「無花果」の旬は年に2回ある
「無花果」の旬は一年に2回あります。主に以下2つの期間です。
・夏:6〜7月
・秋:8〜10月
夏の「無花果」は秋のものと比べると大きめで、さっぱりとした甘みが特徴です。ザ・キングやビオレ・ドーフィンなどの品種が有名です。
秋の「無花果」は小ぶりですが甘みがあるのが特徴。あまり日持ちはしません。主な品種は、蓬莱柿やゼブラスイートなどです。
他にも品種によっては、夏と秋両方実を付けるものもあります。
旬の「無花果」をたくさん食べて健康的になろう!
「無花果」には、代表的な3つの栄養素があります。
1.腸の動きを活発化する「食物繊維」
2.ナトリウムを排出する効果が期待できる「カリウム」
3.ホルモンバランスが整う「植物性エストロゲン」
それぞれ人にとって、どのような効果を発揮するのか以下で解説します。「無花果」を食べてどんな効果があるのか気になる方は、以下を参考にしてみてください。
腸の動きを活発化する「食物繊維」
「無花果」には、腸の動きを活発にしてくれる「食物繊維」が含まれています。別名「ペクチン」と呼ばれており、お腹の中でゲル状に変化し、胃の中のものを包み込んで腸まで運んでくれます。
便が柔らかくなって便通が改善されるため、腸内環境が整うといわれています。また腸内の善玉菌の動きを活発にしてくれます。悪玉菌の発生を抑制できる効果もあるようです。さらに血糖値上昇を緩やかにしてくれる効果もあり、糖尿病を予防する効果も期待されています。
ナトリウムを排出する効果が期待できる「カリウム」
「無花果」にはナトリウムを排出する効果が期待できる「カリウム」も含まれています。カリウムはミネラルの一種であり、体内のバランスを整えてくれる働きがあります。排出する仕組みは、浸透圧を利用して細胞内のナトリウムを一定にするのです。
塩分を撮りすぎてしまった際に摂取すれば、カリウムがバランスを取ってくれるでしょう。ナトリウムが排出されることで、むくみや血圧を下げる効果もあります。朝むくみやすいと感じる方は、朝食に「無花果」を食べるなどするとむくみが解消されるでしょう。
ホルモンバランスが整う「植物性エストロゲン」
「無花果」には、ホルモンバランスが整うとされている「植物性エストロゲン」も含まれています。「無花果」は「女性の健康に役立つ果実」といわれており、女性ホルモンと同じ働きをしてくれるのです。具体的には無花果のつぶつぶとした、種子の部分に多く入っています。
乱れたホルモンバランスを整えてくれるため、生理痛や更年期障害の悪化を防ぐ効果が期待できます。女性特有の症状に悩まされている方は、積極的に摂取すると緩和されるかもしれません。
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