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LIFESTYLE 漢字クイズ

2023.12.04

「灰汁」の正体は何?成分や正しい取り方を解説します

 

植物性の「灰汁」

植物性の「灰汁」には、さまざまな成分のものがあります。先程紹介した「シュウ酸」をはじめ「サイカシン」「青酸」などが含まれている食材もあります。いずれの成分も、強いえぐ味を出すものです。

サイカシン」は長期的に摂取することで、発がん性があるとされており、ワラビなどの春野菜に多く含まれています。「青酸」は吐き気や頭痛を引き起こす可能性があり、代表的な食材はジャガイモ(新芽の部分)です。

他にも「チアミナーゼ」や「ホモゲンチジン酸」といった成分がありますが、人体には無害です。

効果的な「灰汁」の取り方は?

「灰汁」取りは、料理のなかでは面倒に感じる方が多い作業です。一度とっても、また後から出てくる場合もあり、ついつい完璧に取り除こうとして、時間ばかりかかってしまいますよね。

そこでここでは、動物性と植物性、それぞれの効果率的な「灰汁」取りの方法を紹介します。ぜひ参考にして、簡単に手早く「灰汁」取りをしてください。

灰汁

動物性の「灰汁」の取り方

動物性の「灰汁」を取り除く際は、鍋の表面に浮いたものをまとめて取ってしまうと効率的です。このとき、少しずつ何度も取り除くのではなく、できる限り一回で取り除きたいですよね。そこで、「灰汁」がでてきたタイミングで、強火にしてみましょう

煮汁が一気に沸くことで、「灰汁」は中央に集まります。集まりきったタイミングで、まとめて取り除いてしまえば、一回で「灰汁」取りが完了するでしょう。

植物性の「灰汁」の取り方

植物性の「灰汁」を取る方法は、ゆでる以外にも以下のようなものあります。

・水にさらす
・酢水を使う
・重曹を使う

植物性の「灰汁」は、その多くが水に溶けやすいという性質をもっています。そのため、食材を切り、3〜5分水にさらすだけで「灰汁」取りが可能です。ジャガイモやナス、さつまいもといった、空気に触れると変色する野菜はこの方法がおすすめ。白い野菜などは、水に酢を加えましょう。

ワラビなどの山菜類は、茹でる・水に浸けるだけでは「灰汁」が取れません。ワラビは、重曹を溶かしたぬるま湯に1晩浸けておくことで、完全に「灰汁」をとることができます。

「灰汁」取りに便利なグッズは?

お玉などですくう方法でも、「灰汁」はとれます。しかし、もっと手早く完璧に「灰汁」を取りたいときは、便利グッズを使ってみましょう。ここでは「灰汁」取りを、より簡単にするグッズを、多くの家庭にあるものと、専用グッズとして販売されているものとに分けて解説します。

灰汁

家にあるもので「灰汁」取りをする

もともと家にあるもので、簡単に「灰汁」取りをしたい場合は、以下のようなグッズを活用してください。

・メッシュのおたま
・アルミホイル
・キッチンペーパー

メッシュのおたまは、通常のおたまと同様、すくうときに使いましょう。煮汁を避けて「灰汁」だけを取り除けます。アルミホイルは一度丸めて、表面に凹凸をつくったのち、広げて鍋の表面にかぶせます。「灰汁」が勝手にくっついてくれるので手軽でしょう。キッチンペーパーも鍋の表面に被せて使います。

専用グッズで「灰汁」取りをする

筆のような見た目の「灰汁取りブラシ」というものも販売されています。鍋の表面をサッと撫でるだけで「灰汁」を絡め取ってくれるアイテムです。 煮汁が減ってしまう心配や、食材を煮崩れさせてしまうことなく、簡単に「灰汁」取りができます。

まとめ

えぐ味や渋みの総称である「灰汁」。植物性のなかには、人体へ悪影響を及ぼす灰汁もあります。また食材によっては、水に浸ける・茹でるだけでは、灰汁が取れないことも。それぞれの食材に含まれる灰汁を、どのように取れば良いのか知っておきましょう。

灰汁

ぜひしっかりと灰汁取りをして、綺麗な見た目と美味しさを兼ね備えた料理を作ってください。

写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

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