非常識
根拠がなく現実味がない、デタラメ、という意味から、「非常識」も「荒唐無稽」の類語と言えます。
「荒唐無稽」の対義語は?
類語とあわせて、対義語も覚えておきましょう。「荒唐無稽」の対義語としては、「杓子定規」がわかりやすいでしょう。
「杓子定規」は、「しゃくしじょうぎ」と読み、一定の基準に当てはめて物事を判断し、融通がきかないさまを表す言葉です。「なんでもかんでも杓子定規に判断せず、臨機応変に対応しましょう」などと使われます。
「荒唐無稽」は褒め言葉ではありませんが、「荒唐無稽」の対義語である「杓子定規」も褒め言葉ではないので、両方とも、使う場合には、相手に不快感を与えないように注意が必要です。
英語表現とは?
「荒唐無稽」を英語ではどのように表現するかも、紹介します。
「まったく荒唐無稽だ」と言いたい時には、「It’s absolute nonsense.」となります。メールなどでは、末尾にエクスクラメーションマーク(ビックリマーク)を付けると、より驚いた表現となり、相手の提案や計画が無茶苦茶であるということを伝えることができるでしょう。
また他にも、「荒唐無稽」を表す英単語で、興味深いものがあります。それは「chimera」で、カタカナでは「キメラ」が近い発音です。キメラは、異なる複数の種類の動物が合体した想像上の動物を指し、ギリシア神話に登場する怪物が語源といわれています。カードゲームや、RPG(ロールプレイングゲーム)などのキャラクターとして取り上げられることも多い、想像上の生物です。このようなことから、「It sounds like chimera」という英文だと、「荒唐無稽だ」という意味になり、「浮世離れした話だ」というニュアンスも含んだ表現になります。
まとめ
難しい四字熟語に思える「荒唐無稽」も、類語が「無茶苦茶」や「滅茶苦茶」と知ると、意外と簡単な意味の言葉であると感じたのではないでしょうか。一般的には褒め言葉として使われることのない「荒唐無稽」ですが、対義語の「杓子定規」も褒め言葉には使わないということは、注意したいポイントです。