【目次】
・人参の栄養素と期待できる効果効能
・人参はどう食べるのがベスト?
・人参を使った栄養満点レシピ
人参の栄養素と期待できる効果効能
βカロテン
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緑黄色野菜である人参には、βカロテンが豊富に含まれています。「カロテン」の語源は人参(キャロット)からきているとも言われているそう。
βカロテンはビタミンAの前駆体と言われ、体内でビタミンAに変換されます。このビタミンAは爪を作るケラチン形成に欠かせない栄養素だと言われ、爪が乾燥しやすい人や割れやすい人は、積極的に食べることが推奨されています。
また、ビタミンAは皮膚や粘膜を正常に保つ働きも。そのため美肌を保ちたい人も意識的に摂りたい栄養素です。
カリウム
人参にはカリウムも豊富に含まれています。
カリウムは過剰な塩分を排出して、むくみを防いでくれる栄養素として有名です。現代人は塩分摂取が増えているのにも関わらず、カリウム不足であるというデータもあります。そのため、こちらも積極的に摂っていきたい栄養素です。
食物繊維
お通じの改善をサポートしてくれる食物繊維は一般的に、「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類あると言われています。
「不溶性食物繊維」は水に溶けず、胃や腸の中で水分を吸収して膨らみ、腸の動きを活発化。「水溶性食物繊維」は腸内で分解されると善玉菌を増やし、整腸効果をもたらしてくれます。
この2つがうまく働くことでお腹のきれいが保たれますが、人参にはこの「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」、どちらも含まれていると言われています。
人参はどう食べるのがベスト?
栄養成分を逃さず食べるなら「生」
人参の栄養成分を逃さずに食べるなら「生」がもっとも推奨されています。
人参に含まれるカリウムやビタミンCは、水溶性の栄養素なので茹でるとお湯に溶け出し減ってしまうのだそう。そのため、スティックや千切りなどにして生で食べるのが一番おすすめだと言われています。
油と一緒に食べると栄養の吸収率がアップ
人参に含まれるβカロテンは、脂溶性ビタミン。そのため、油を使用した調理法で人参を食べることにより、吸収率がグンとアップするのだそう。
炒め物はもちろん、油が入ったドレッシングなどを生の人参にかけて食べるサラダも◎!
皮付きのまま食べるのもおすすめ
皮と中身、主な栄養素はほとんど変わらないと言われていますが、βカロテンや食物繊維は、皮の方が豊富に含まれているのだそう。
そのため抵抗がない人は、皮付きのまま調理したり、捨てずに皮でもう一品作ったりと、丸ごと食べる工夫をしてみるといいかもしれません。
人参を使った栄養満点レシピ
免疫力アップ豚肉たっぷりキムチ鍋
【材料】
A
料理酒…150mL
水…150mL
みそ…小さじ2
キムチ…30g (お好みで調節)
豚肉…100g
豆腐…100g
ニラ…5本程度
人参…1/3本
白菜…1~2枚
エノキダケ…1/3袋
【作り方】
1. 鍋にAを入れ火にかける。
2. ニラ、白菜、エノキダケを3~4cmに切り、人参はきれいに洗って皮ごと薄切りにする。
3. 鍋に豚肉を加え火が通ったら、2を鍋に入れる。
4. 人参が柔らかくなったら、豆腐を入れて一煮立ちさせる。
5. 火を止め、みそを加えてかき混ぜ、最後キムチをのせたら完成!
人参の皮のキンピラ炒め
【作り方】
1. 人参の皮をピーラーで剥く。
2. 皮を3〜4cmにカットする。
3. フライパンにごま油を引き、人参を加え炒める。油が全体に回ったら麺汁を大さじ1.5杯回し入れて完成!
人参たっぷり玉ねぎ味噌バーグ
【材料】
ひき肉…100g
玉ねぎ…中玉 1/4個
人参…1/3個
味噌…大さじ2
なめ茸…スプーン3杯
大葉…3枚
【作り方】
1. 玉ねぎを半分に切り、外側を残し内側の玉ねぎのみみじん切りにする。人参は斜め切りに、大葉は細かく切る。
2. ボウルにひき肉とみじん切りにした玉ねぎ、味噌を入れて混ぜる。
3. 1の玉ねぎの外側部分に2を詰めたら、水(大さじ3)を敷いた耐熱容器に入れる。上から人参をのせ、さらにひき肉の上にはなめ茸をのせる。
4. 600wで8分レンジでチンしたら、器に移し大葉を添えてできあがり!
人参しりしり
【作り方】
1. 人参をスライサーでおろす。
2. フライパンにツナ缶の油を入れる。
3. 2が温まったら人参を炒め、しんなりしてきたところでツナと溶き卵を加えて軽く混ぜる。
4. 最後めんつゆを回しかけ、炒め合わせたら完成!