自分の意思で決めてこなかった
幼少期から自分の意思で行動してこなかった人は「自己欺瞞」に陥りやすい傾向にあります。例えば、親に厳しく育てられた、または何でも親の指示通りにしていた、などの場合、自分の意思を押し殺す癖がついてしまうことも。自分の意思で行動した経験が少ないと、いざ自分がやりたいことができても、自信がないため諦めてしまうこともあるかもしれません。
過干渉されてきた
過度に甘やかされて育った人もまた「自己欺瞞」に陥りやすい傾向があるようです。親がなんでも行い、子どもが失敗や苦労の経験を積めないまま育つと、トラブルへの耐性がないまま社会に出ることになるでしょう。そうすると、いざ困難に出くわしたときに乗り越え方がわからず、他人のせいにしたり、誰かが何とかしてくれるだろうという考えになってしまう傾向にあります。
「自己欺瞞」を克服する方法とは?
「自己欺瞞」に陥ると、周囲との摩擦が生まれやすく、生きづらさや孤独を感じることも。もしも、少しでもそのように感じることがあれば、「自己欺瞞」を克服する方法を試してみてください。
自分を客観的にみる
まずは「自己欺瞞」であることを受け入れることが大切です。そして「自分は今なぜ、このような感情を抱くのか?」など冷静に考えることで、自分の本心を知ることができるでしょう。またその状態から抜け出すには、自分の実力や能力を客観的に判断することも必要です。そうすれば周囲の評価も受け入れやすくなるでしょう。
様々な価値観を受け入れる
「自分が正しい」「これが普通」だという考えを払拭しましょう。自分が正しいと思っていることが周囲の人と同じだとは限りません。人はそれぞれの価値観を持ちます。当たり前のことですが、思い詰めた状態ではそのことを忘れがち。様々な人と接し、フラットな気持ちで周りを見るようにすることが大切です。
といった思考になってしまうのです。
自己欺瞞について理解する
「自己欺瞞」について知識を深めることも、克服方法としておすすめです。「自己欺瞞」の原因や心理を知ることで、冷静に自分の心理も理解することができるでしょう。しかし、前述したように人は一括りできるものではありません。そういう見方や考え方もある、程度に留め、自分の本心や良心と向き合えているか意識するきっかけにするとよいでしょう。
最後に
「自己欺瞞」は、誰でも陥る可能性があります。ひどい場合は周囲の人との関係を上手く築くことができず、精神衛生を保てなくなることもあります。「自己欺瞞」は、自分ではなかなか気づきにくいもの。「最近、周りとの関係が上手くいかない」など、思い当たることがあれば、客観的に自分を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
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