間一髪
「間一髪」は、髪の毛の幅ほどのごくわずかな隙間を表し、事態が差し迫った寸前を意味し、「不時着した機体から、間一髪で脱出することができた」などと使います。この例文の場合、飛行機が不時着し、燃料に引火するまでの間のわずかな隙に脱出することができたという、鬼気迫る様子が伝わってくるでしょう。同じ「一髪」を使った言葉、「危機一髪」も、よく似た意味で使われます。
「間髪をいれず」の対義語は?
「間髪をいれず」の対義語にはどのようなものがあるか、チェックしてみましょう。
気長に
ゆったりと構えた様子の「気長に」は、「間髪をいれず」の対義語です。
徐々に
「徐々に」は、緩やかに変化・進行するさまを表しており、時間がかかっている様子がうかがえます。
悠長に
「悠長に」は、落ち着いた動作や行動を表す言葉。こちらも時間をゆったり過ごすニュアンスをもちます。
「間髪をいれず」の英語表現とは?
即座に、すぐにという意味を持つ「間髪をいれず」。同じような意味を持つ英語表現に関しても、押さえておきましょう。
Go to the hospital immediately(すぐに病院へ行きなさい)
「immediately」は「直ちに」、「すぐに」という意味の英単語です。
You need to judge the situation instantly(状況を瞬時に判断する必要がある)
「instantly」は、「瞬時に」という意味の英単語。上の「immediately」よりも素早く行動するニュアンスがあります。
He left here in no time(彼はすぐにここを去った)
「in no time」は、「すぐに」、「あっという間に」という意味の英単語で、「immediately」、「instantly」同様、「間髪をいれず」の英語表現として使えます。
最後に
「間髪をいれず」の「間髪」が、「かんぱつ」ではないとは、意外に思った人もいるのではないでしょうか。しかし、一般的には「かんぱつ」で通っているため、「かん、はつをいれず」と読むと、相手が違和感を持つかもしれません。「かんぱつをいれず」ではなく、「かん、はつをいれず」が正しいということは、知識として押さえておき、状況によって使い分けるとよいでしょう。
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