■反論するとき
相手の言葉に対して反論するときも、「流石」という言葉を用いることがあります。ただし、すべてを否定するのではなく、特定の発言だけを否定するときに使用することが多いです。
・ここまでは納得できないわけではないが、流石にこれは問題発言といえるだろう。
・彼女に対して大抵のことは許してはいるが、流石にこれは許せない。
■実力が発揮できないとき
実力があることは認めているものの、思うように能力を発揮できないときや、実力以上の能力が必要とされる局面に立たされたときに、「流石」という言葉を用いることがあります。具体的な例をいくつか見ていきましょう。
・彼女も流石にこの問題は解けないようだ。
・流石に大食いの彼も、5杯目のお代わりには手が出ないようだ。
流石を使えないシーン
流石という言葉は、元々の語源から負け惜しみが強い、頑固だといった少しネガティブなニュアンスがあります。ネガティブな要素なしに手放しで褒めるときにも使うことはできますが、目上の人には使わないことが一般的です。
例えば、目上の人が評判通りあるいは評判以上の能力を発揮したときは、「流石に素晴らしいですね」ではなく「評判に違わず素晴らしいですね」と褒めるほうがよいでしょう。流石を使うシチュエーションを間違えないように注意してください。
状況に合わせて流石を使い分けよう
流石という言葉は、純粋に相手を褒めるときに使うことができる言葉です。しかし、元々の語源がネガティブな意味合いを含むため、あまり目上の人には使わないようにしましょう。
また、流石は名字にも使われることがあります。この場合は発音する前に正しい読み方を確認しておくと、相手に対して失礼になることがありません。
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