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2021.11.04

【読めそうで読めない漢字】「野羊」←この漢字なんと読む? |意味や関連用語を解説

「野羊」は「山羊」と同じ意味で、家畜として知られる「やぎ」です。その正体は身近で、誰もが知っています。しかし、漢字だけ見るとどんな動物なのかわかりづらいかもしれません。今回は野羊の解説を中心に、羊との違い、野羊の餌についてお伝えします。

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「野羊」は誰もが知っているあの動物

難しい漢字を使っているわけでないのに、読み方に自信が持てない【野羊】。「羊」の字が入っているため、羊の仲間だと思いがちです。「のひつじ」、もしくは「やひつじ」などと読めるような気もします。ですが、野羊は羊の一種ではありません。下記の言葉の意味から、読み方を考えてみてください。

1.ウシ科の哺乳類で家畜化されている
2.二本の角をもつものが多く、雄にはあごひげがある
3.乳は栄養分が豊富で、肉や皮、毛も利用される

わかりましたか?

では、早速答え合わせをしましょう。
正解は【やぎ】でした!

【山羊・野羊:やぎ】
ウシ科の哺乳類。西アジアと中東のノヤギ・マーコール・ベゾアールから家畜化されたと考えられている。その歴史は紀元前数千年までさかのぼる。多くは二本の角をもち、雄にはあごひげがある。乳は栄養分に富み、肉・皮・毛も利用される。体は強健で粗食に耐え、飼育が容易。ザーネン・トッゲンブルグ・カシミヤなど品種が多い。実験動物としても重要。離島や無人島などで野生化し、島の生態系に与える影響が懸念されている。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

野羊と山羊はいずれも「やぎ」と読み、通常知られる動物のやぎを意味する言葉です。また、羊とは別物です。野羊の歴史は古く、紀元前までさかのぼります。下記ではそれぞれの内容について詳しく説明します。

野羊読み方漢字動物意味やぎ

「野羊」と「山羊」とは同じ意味

野羊と山羊は読み方だけでなく、意味も同じです。山羊は悩むことなく「やぎ」と読める方も多いかもしれません。山羊という字を見ただけで、一般的なやぎを思い浮かべられるのではないでしょうか。一方、野羊は字面としてあまり馴染みがなく読み方が難しいですが、山羊と同じで偶蹄目ウシ科の哺乳類である、やぎを意味します。

「野羊」と「羊」の違い

野羊(つまり、やぎ)はウシ科ヤギ亜科ヤギ属、羊はウシ科ヤギ亜科ヒツジ属の動物です。結論からいうと、動物の種類が違います。そのため、体毛や角の形、あごひげの有無などの見た目に違いがあります。また、活動的で攻撃性が高い野羊に対しておとなしい羊というように、性格も対照的といえるでしょう。下記では野羊と羊の見た目や性格の違いについてお伝えします。

「野羊」と「羊」の見た目の違い

一般的に野羊の毛は固くてまっすぐ羊の毛は柔らかくてカールしている点が特徴です。ただし、例外的にアンゴラヤギ、カシミアヤギなどの毛が長い野羊や、逆に毛が短い羊もいます。野羊の角はゆるやかに曲がりながら、後ろに向かって生えています。一方、羊の角は螺旋状の特徴的な形状です。ですが、野羊にも羊にも角が生えない種がいるため、角の形のみで見分けるのは難しいかもしれません。

あごひげの有無でも、野羊と羊を見分けることができます。あごひげがある方が野羊で、無いのが羊です。しかし、野羊でもあごひげがあるのはオスのみであったり、オス・メスともにあごひげが無い種もいることに注意が必要です。

「野羊」と「羊」の性格の違い

家畜としてのイメージから、野羊はおとなしいと思われることがあります。しかし実際は好奇心旺盛で活動的、攻撃的な性格です。この性格を活かし、放牧では羊の群れに一匹だけ野羊を混ぜてリーダーにさせ、群れを統率させることもあります。一方、羊はおとなしくて臆病な性格。単独行動はせず、群れて行動するのが特徴的です。

「野羊」の歴史は紀元前までさかのぼる

野羊が家畜化されたのは、紀元前数千年前と言われており、当初は採肉用として家畜化されたと推測されています。家畜化した野羊の起源としては、パキスタンやイランなどの山岳地帯に生息するベアゾールという種や、パキスタンやアフガニスタンの高地に分布するマーコールという種の野生の種とする説が有力なようです。

「野羊」の関連語は「羊」や「家畜」

「綿羊」など野羊の関連語には、以下の3つがあります。

・羊
・家畜
・綿羊

羊や家畜は「野羊と羊との違い」、「野羊の家畜としての歴史」など、野羊を説明する場面で使われる言葉です。さらに他の関連語を知ることで、別の角度から野羊についての理解を深められるかもしれません。下記では関連語のひとつである綿羊について説明します。

野羊読み方漢字動物意味やぎ

家畜の「羊」のうち「綿羊」の毛はウールになる

綿羊は、モコモコとした長い毛を刈り取るために飼育される羊です。綿羊から取れた毛は、冬の衣料品に不可欠な素材であるウールとして利用されています。羊は、毛を刈り取ってウールにする種、食べるために飼育される種にわかれますが、綿羊は前者に該当します。つまり、綿羊という言葉は野羊の関連語のひとつですが、野羊ではなく、羊のうち特定の種類を指す言葉です。間違えないように注意しましょう。

「野羊」の食性について

野羊は草食動物です。野草や樹木の葉を好んで食べます。ただし好奇心旺盛なため、草や葉以外のものでも差し出されると食べてしまい、お腹を壊してしまうことも。また、草花ならなんでも食べられるわけではなく、たとえばレンゲツツジやナンテン、シャクナゲなどの有毒な草花は食べることができません。下記では野羊が草食であること、おすすめの餌と避けた方が良い餌、餌の量や与え方の注意点について解説します。

野羊読み方漢字動物意味やぎ

「野羊」は草食の動物

野羊は雑食だと認識している方もいるかもしれませんが、草食動物です。童謡『やぎさんゆうびん』の「やぎが手紙を読まずに食べた」という歌詞による影響で、野羊は何でも食べるというイメージが浸透した可能性があります。しかし、今と昔では紙に使われている材料が異なります。昔は今ほど薬品や化学繊維が発達しておらず、紙は植物のみから作られていました。そのため、野羊が紙を口にしても消化できていましたが、現在の紙は植物以外のものも含めれているため、与えないようにしましょう。

「野羊」におすすめな餌、避けた方がよい餌

野羊の餌としておすすめなのは、樹木ではクリやカキ、カシやシイ、クヌギの葉です。野草ではヨモギ、タンポポ、レンゲなどがおすすめです。その他、クローバーやサツマイモを与えるのもよいでしょう。

一方で、有毒な草花もあるので注意が必要です。野羊がアセビ、レンゲツツジ、ミツマタ、ナンテン、シャクナゲなどを食べると嘔吐し、元気がなくなります。命にかかわることもあるため、与えないようにしましょう。また、干していない生の草である青草も、食べすぎるとお腹を壊すことがあります。青草は半乾きか、完全に干してから餌として与えましょう。

「野羊」に与える餌の量、与え方

野羊の餌は、朝夕の2回にわけて与えることが一般的です。食べすぎるとお腹を壊すため、ほどよく餌が残る程度の適量にします。また、主食を牧草に決めたとしても、野羊が好きな樹木の葉や枝、飼料作物をおやつ感覚で食べさせるとよいでしょう。野羊は、与えられるのが1種類の餌のみだと飽きてしまうとされているため、できるだけたくさんの種類の餌を用意することがポイントです。

「野羊」は実は「やぎ」と読む!読める漢字を増やして教養を深めよう

野羊は「やぎ」と読み、意味は山羊と同じで動物のやぎを指します。読めそうで正しく読めない漢字のひとつだったのではないでしょうか?字面のイメージから羊を連想しがちな点も、正確な読み方と意味の理解を難しくしているかもしれません。スムーズに読めない漢字の言葉の読み方や意味を知ることで、教養が深まり、何気ない会話にも奥行きが出るはずです。「なんとなく読めたからいいか」とそのままにするのではなく、すぐに調べてみることをおすすめします。

野羊読み方漢字動物意味やぎ

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