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2023.06.01

ステンレスキッチンのメリットとは? リフォーム価格や手入れの仕方も紹介【専門家監修】

 

サビや汚れに強いステンレスキッチン。手入れがしやすく、毎日使うキッチン空間をおしゃれにできるため、大変人気が高いです。本記事では、ステンレスキッチンのメリットやリフォーム価格の相場について紹介します。

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ステンレスキッチンとは?

ステンレスキッチンといえば、ワークトップ(天板)やキャビネットなど、一部がステンレスでできているキッチンが大半です。対して、扉なども含め、すべてステンレスでできているものは、「オールステンレスキッチン」と呼ばれています。

ステンレスキッチンは人工大理石のキッチンに比べ無機質で単調になりがちですが、かっこよさやメタリックな雰囲気を好む方に、よりおすすめです。オールステンレスキッチンはプロの厨房のようなスタイルにでき、特に人気が高まっています。

そこで、おうちの快適空間をつくる街のリフォーム屋さん「アトリエボックス」でインテリアデコレーター並びに窓装飾プランナーをされている米道莉恵さんに、ステンレスキッチンについてお話をうかがいました。ステンレスキッチンにするかどうか悩んでいるという方や、リフォームを検討しているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

ステンレスキッチンのメリット

ステンレスキッチンには、通常のキッチンに比べ、さまざまなメリットがあります。ここでは、ステンレスキッチンにするメリットについて紹介します。

白いカウンタートップ、シンク、蛇口を備えたキッチンの写真

1:サビにくい

ステンレスを英語表記にすると、「stainless steel」となります。「stainless」は「サビない」、「steel」は「鋼鉄」という意味です。「サビない鋼鉄」という名前の通り、ステンレスはサビにくいことが特徴として挙げられます。

サビにくい理由は、ステンレスに含まれている「クロム」という成分にあります。クロムは、空気中の酸素に触れると、鉄の表面に薄い保護皮膜を張る性質があるのです。この保護皮膜のおかげで、サビにくくなり、水をよく使うキッチンには最適な素材となっています。

また、ステンレスは耐熱性にも優れ、料理店の厨房でも使われていることが多いです。そのため、一般的な木製のキッチンと比べると傷みにくく、比較的長く使うことができるでしょう。

2:手入れが簡単で衛生的

ステンレスは、粒子結晶が細かく、手触りが滑らかな素材であるため、汚れがつきにくいです。そのため、調味料や油をこぼしてしまったという場合でも、布巾などでサッと拭き取るだけで、簡単にきれいにすることができます。

さらに、臭いもつきにくく、カビも発生しにくいという特性も。気兼ねなく調理をすることができるという点も、メリットとして挙げられるでしょう。

天板がステンレス製、収納の扉部分が木製のキッチンの写真

3:水に強い

調理をしたり、食器洗いをしたりしていると、どうしてもキャビネットやシンク下の扉に水がかかってしまうということも。水滴を残したままにしておくと、表面が曇りやすいため、汚れたらさっと拭くのが1番です。

また、キッチン周りをすべてきれいに掃除するのは容易ではありません。劣化しにくく、カビにも強いステンレス製のキッチンであれば、最低限の手入れで長く使うことができます。清潔な状態で長く使いたいという方や、手入れにあまり時間が取れないという方には、特におすすめです。

4:インテリアとなじみやすい

ステンレスは、シャープで洗練されたデザインが特徴的です。天板やキャビネットもすべてステンレスでそろえたオールステンレスキッチンなら、ほかのキッチンとはひと味違うおしゃれな空間をつくることができるでしょう。

また、どのようなインテリアスタイルにもなじみやすいため、キッチンだけが悪目立ちするということもありません。毎日使うキッチンをおしゃれにしたいという方は、ぜひ購入を検討してみてください。

ステンレスキッチンを使う際の注意点

メリットだらけのように思えるステンレスキッチンですが、使う際に注意しなければならないこともあります。ここでは、ステンレスキッチンを使う際の注意点について紹介します。

ステンレスの天板を布巾と霧吹きを使って拭いている人の手元の写真

1:傷がつきやすい

ステンレスは、汚れやサビには強いですが、反対に傷がつきやすい素材になっています。そのため、ちょっとした衝撃や摩擦により、気づけば細かい傷がたくさんついていたということもあるかもしれません。できるだけ傷をつけたくないという場合は、傷が目立ちにくいエンボス加工されたステンレスキッチンがおすすめ。

また、ステンレスは凹みが目立ちやすい素材でもあるため、重いものや固いものを扱う際には、落とさないように注意しなければいけません。凹んでしまった場合は、無理に直そうとせず、まずは業者に連絡して対応してもらいましょう。

2:水垢やヌメリがつくこともある

食器洗いなどで毎日水や洗剤を使っていると、どうしても水垢やヌメリが発生します。水垢の原因は、水道水に含まれているミネラル成分です。水分が蒸発し、ミネラル成分のみが残った状態が水垢となります。

人体に有害なものではないですが、見栄えがよくない上、そのまま放置しておくと次第に落ちにくくなっていきます。食器用洗剤を使って、こまめにシンクを掃除することで、ステンレスキッチンを常に清潔にすることができます。

また、汚れがひどい場合は、重曹やクエン酸水を使うのがおすすめです。

3:もらいサビをする可能性がある

サビやすいものをキッチンの上に置いたままにしておくと、「もらいサビ」が発生してしまうことも。

また、耐久性には強いステンレスですが、経年劣化により光沢が薄れていってしまう点も挙げられます。ステンレスの劣化を防ぐことは難しいですが、しっかり水気を拭き取るなどのメンテナンスを行うことで長期間光沢を維持することは可能です。

リフォームにかかる費用の相場は?

ステンレスキッチンは手入れが簡単で、使いやすいのが特徴です。そのため、古くなったキッチンをリフォームする際には、ステンレスキッチンにしたいという方も多いのではないでしょうか。メーカーやオプションの有無、キッチンの大きさによっても異なりますが、自宅のキッチンをステンレスキッチンにリフォームする場合は、大体60万円から200万円ほどかかるといわれています。

ステンレスのシンクの内側に水が流れている写真

ステンレスキッチンは、ほかの素材と比べて価格がリーズナブルです。また、市場にも広く流通しているため、キッチン本体の価格を抑えることもできます。リフォームを検討しているという方は、メーカーごとに価格帯を調べてみるのがおすすめです。

ステンレスキッチンの手入れ方法

毎日使うキッチン。なるべく楽に、清潔な状態を保ちたいもの。ステンレスキッチンにつくサビや水垢などの汚れを防止するには、コーティング剤が効果的です。先述の通り、ステンレスに含まれる成分には、保護皮膜を張る性質があるため汚れに強いのですが、さらにコーティング剤を上から塗布することで、より汚れにくくなります。

キッチンを買い替えるときに、新品の状態でコーティングすることをおすすめします。なお、メーカーによっては特殊コーティングを施した商材もあるので、そういったものを選べば、よりきれいな状態を保ちやすいです。

また、汚れを除去する際は、やわらかいスポンジを使って優しく洗いましょう。金属たわしなどの固いものでこすると、傷がつきやすくなってしまうので、注意する必要があります。

最後に

今回は、ステンレスキッチンのメリットや手入れの方法について紹介しました。毎日使うキッチンは、機能的かつおしゃれな空間にしたいもの。手入れが簡単で、インテリアとの相性もよいステンレスキッチンは、日々の家事を楽しくさせてくれるかもしれません。

よねみちりえさんのプロフィール写真

監修

アトリエボックス 米道莉恵(よねみち・りえ)

京都・太秦にある、「アトリエボックス」でマネージャーを務め、快適な空間作りをしている。インテリアデコレーター、リビングスタイリスト、窓装飾プランナーの資格を保有。
趣味は、沖縄旅行。離島のきれいな海でシュノーケルするのが大好きで、毎年リフレッシュしに行っている。

執筆/京都メディアライン

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