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2023.06.06

【幸甚】の読み方は?意味や使い方、言い換えについて例文もご紹介

幸甚の読み方は「こうじん」です。このうえもない幸せを意味する言葉で、主にビジネスメールや手紙などで使われます。今回は、幸甚の意味や使い方をご紹介します。また、言い換え表現や類似表現について、例文もあわせてまとめました。

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幸甚の読み方は「こうじん」

幸甚の読み方は、「こうじん」です。

4名のビジネスパーソンのイラスト 中心の2人が握手している

なお、「幸(こう)」を使った言葉には「幸福(こうふく)」や「薄幸(はっこう)」、「幸運(こううん)」など、「甚(じん)」は「甚平(じんべい)」や「甚大(じんだい)」などが挙げられます。

■幸甚の意味は「このうえもない幸せ」

幸甚の意味は、「このうえもない幸せ」です。甚は訓読みでは「はなは(だしい)」と読み、程度が非常に高いことを意味します。そのため、幸甚というと「幸せの度合いが非常に高い」ことになります。

同様に、甚大は「非常に大きいこと」や「非常に多いこと」です。被害が非常に多いときなどに、「被害甚大」と表現することもあります。

幸甚の使い方のパターン

幸甚を用いた表現は、日常的な使い方においてはあまりパターンが多くはなく、主に手紙やメールなど文書で使われることが多いです。次のいずれかの表現で用いられることが多いため、まとめて覚えておいてはいかがでしょうか。

・幸甚に存じます
・幸甚の至りです
・幸甚の極みです

握手する手のイラスト

それぞれの使い方や意味を説明します。

幸甚に存じます

「幸甚に存じます」とは、「このうえもない幸せを感じています」というニュアンスを示す表現です。「存じます」とは「思います」の謙譲語で、相手への敬意を込めて自分の気持ちを表現するときに使います。

目上の人に何かをしてもらったときなどに、うれしい気持ちを表現できます。

・お噂はかねがねうかがっておりました。お目にかかれて幸甚に存じます。

・本日はようこそお越しくださいました。幸甚に存じます。

・そのお召し物は弊社のものですね。素敵に着こなしていただき、幸甚に存じます。

 

幸甚の至りです

「幸甚の至りです」とは、「これ以上ないほど幸せです」というニュアンスの文です。「至りです」とは、これ以上ない形や状態のことで、同程度あるいはそれ以上のものがないときなどに使います。ただし、本当にこれ以上の幸せがないとは、誰しも言い切れません。うれしいことがあったときなどに、慣用句的に使われると考えてよいでしょう。

たとえば目上の人に何かしてもらったときなどに、感謝の意味を込めて使うことができます。また、「幸甚の至りです」も「幸甚に存じます」と同じく、気軽な会話で使われることはほとんどない言葉です。

・お褒めの言葉をいただき、幸甚の至りです。

・お会いでき、幸甚の至りです。

・この前は推薦文を書いていただき、ありがとうございました。幸甚の至りです。

 

幸甚の極みです

「幸甚の極みです」も、「これ以上にないほど幸せです」というニュアンスの文章です。「極みです」もこれ以上にない形や状態のことで、「幸甚の至りです」とほぼ同じ意味で使用できます。

たとえば大切な方に出会えたときや、うれしいことがあったときなどに喜びを表せます。

・わたくしどもの名前をご存じとは……幸甚の極みです!

・ご出席いただき、幸甚の極みです。

・そのようなうれしいお声がけをいただけるとは、幸甚の極みです。

 

幸甚の類似・言い換え表現を例文でご紹介

幸甚は、目上の方などにうれしい気持ちを伝えるときや、あらたまった場面で活用できる表現です。しかし、「このうえもない幸せ」というのは、場合によっては大げさな印象を与えてしまうかもしれません。シンプルに「うれしいです」や「ありがたく存じます」などと伝える方が自然な場面も多いでしょう。

ここでは、ビジネスシーンなどにおいて、もう少し気軽にありがたい気持ちを表したいときに使える表現を挙げました。相手に何かを頼む際に使えるものから、「幸甚」のように何かしてもらったことに対して使える表現まで、3つ紹介します。

・幸いです
・恐れ入ります
・恐縮です

デスクの上のノートパソコンに向かう人のイラスト

幸いです

「幸いです」とは、「うれしいです」というニュアンスで使用できる言葉です。とりわけビジネスシーンでは、頻繁に用いられます。

例文にあるように、何かをお願いする際に「~いただけますと幸いです」と表現されることが多いです。「幸いです」を使うと、押しつけがましいニュアンスを払拭しやすくなります。

・本日中にご連絡をいただけますと幸いです。

・お越しいただけますと幸いです。

・お越しの際には、わたくしにお声がけいただけますと幸いです。

 

恐れ入ります

「恐れ入ります」とは、ありがたさを表すとともに、「申し訳ないです」というニュアンスで使用できる言葉です。「幸いです」と同じく、ビジネスシーンで頻繁に用いられます。

例文のように、「お手間をおかけしますが」といったニュアンスで、「恐れ入りますが」と使うことも多いです。相手の時間や労力を使うと思われるときは、「恐れ入ります」とひと言付け加えることで、労いの気持ちを表現できます。

・恐れ入りますが、先に受付をしていただけないでしょうか。

・恐れ入ります。本日は営業を終了しております。明日のご連絡をお待ち申し上げております。

・大変恐れ入りますが、お名前をお聞かせ願えないでしょうか。

 

恐縮です

「恐縮です」も、「申し訳ないです」のニュアンスで使用でき、こちらもビジネスシーンなどで用いられることが多い言葉です。

例文のように、相手に何かしてもらった際に使用できるほか、「恐れ入ります」と同じく何かを頼むときに「恐縮ですが」と言うこともできます。

・お越しいただき、恐縮です。

・お声がけいただき、恐縮の極みです。

・ご指摘いただき、ありがとうございました。本当に恐縮です。

 

ビジネスでも使える「幸甚」の意味を理解しよう

握手している2人のイラスト

幸甚は、ビジネスシーンやあらたまった場面で使える言葉です。取引先や上司などにうれしいことをしてもらったときに用いれば、感謝や喜びの気持ちを表現できます。

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