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2023.09.22

叱責とはどんな場面で使う言葉? 例文や類語・言い換え表現を紹介

ビジネスシーンで、部下や後輩の指導や育成のために行われる「叱責」の意味を解説します。似た意味を持つ言葉や言い換え表現も見ていきましょう。職場で叱責しなければならないシーンでは、状況や相手の心境も考慮して、適切な対応を行うことが大切です。

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叱責(しっせき)とはどういう意味か

叱責とは、どのような意味で使われる言葉なのでしょうか? いくつかの例文とともに紹介します。

口論している人たちのイラスト

他人を叱り責めること

叱責とは、他人の失敗や言動の中でよくない点を咎め、非難するときに使用する言葉です。「叱る」と「責める」の両方の意味が込められています。

「叱る」だけの場合、相手のよくない点を指摘し強く咎めるという意味になりますが、「責める」という意味も含まれていることから、さらによくない点を非難するという意味が加わった表現といえるでしょう。

叱責と混同しやすい言葉に「怒る」や「叱咤」があります。「怒る」は、不満な点や不快な点に対し我慢できない感情を表したり咎めたりする意味です。一方「叱咤」は大声で叱ることや、相手を叱りつけるようにして励ますことという意味があります。

「叱責」を用いた例文

叱責の使い方について、具体的な例文を用いて確認してみましょう。

●ケアレスミスが続いている部下を叱責した
最も一般的な使い方が、「叱責する」「叱責した」という表現です。相手を咎め、非難するときに使用します。

●取引先に渡す資料の中にミスがあり、上司に叱責された
自分が相手から咎められたり非難されたりしたときは、「叱責される」「叱責を受ける」という言い方をします。

●叱責いただき、自らの行動を改めた
相手が上司など、自分よりも目上の立場の人である場合は、謙譲語である「いただく」を使って「叱責いただく」という言い回しもできます。

●仕事でミスをしてしまい、叱責を免れない状況だ
自らのミスにより、相手の叱責から逃れられない状況で用いられる表現です。「叱責されても仕方がない」「叱責されて当然だ」と感じている場面で使用します。

職場での過度な叱責に注意しよう

部下や後輩を指導していく中で、時に相手を叱責しなければならないシーンが出てくることがあります。叱責する際は、気を付けておきたいいくつかの注意点も。ポイントを確認しておきましょう。

メガホンを持っているビジネスパーソンのイラスト

厳しすぎる叱責はマイナスに

仕事においてミスがあった場合など、相手を叱責すること自体は悪いことではありません。しかし、些細なミスを長時間にわたって叱責するなどの行動は、相手や周囲から嫌われたり、自身の評価を下げてしまったりする原因になります。

間違った叱責では、部下のやる気をそいでしまい成長を促せなくなってしまいます。大勢の前で叱責するようなことはせず、より具体的に伝えることを意識して、相手のモチベーションを下げることのないようにしましょう。

叱責とパワハラの違い

厳しい叱責を長時間にわたり執拗に繰り返す行為は、パワハラに該当します。例えば、上司と部下といったどちらかに優越的な関係において、何度も大声で怒鳴ったり、恐怖を感じさせたりする行為はパワハラと認定される可能性があります。

間違いを指摘し、叱ったというだけではパワハラにはなりません。どうしても叱責しなければならないシーンでは、怒りの感情を抑え、短時間で注意を済ませる、人前では叱らないなど工夫することが大切です。また、怒りに任せて相手の人格を否定するような発言をしないよう注意しましょう。

指導する際は問題点を冷静に言い聞かせよう

ビジネスシーンで部下や後輩を指導する立場にあるとき、叱責する以外に相手に対し冷静に言い聞かせる方法も効果的です。部下や後輩にミスや怠慢があった場合、感情的にならずに冷静な状態で諭し、忠告するように指導しましょう。

また、指導する際は本人の人格を否定するのではなく、問題のある行動を具体的に指摘します。改善すべき行動が複数あるときは、優先順位が高いものに絞って指摘することも大切です。そうすることで、相手もしっかりと受け止め、改善に向けて行動することに期待できます。

「叱責する」の言い換え表現

相手の失敗や言動の中でよくない点を咎め、非難するという意味の「叱責する」は、他の言葉に言い換えることができるのでしょうか? 類義語や使い方を紹介します。

イライラして額に手を置く人のイメージイラスト

小言を言う

些細なことについて叱るという意味があり、小言を言う相手を多少迷惑に感じているときに使う表現です。「叱責する」も「小言を言う」も、相手を叱ることを指す点で共通しています。

また、「お」を付けて丁寧な言い回しをする場合もあります。

●細かいことだが、上司から一点お小言をいただいた
このように、目上の立場の人から小言を言われた際に尊敬語として用いることが多い表現です。

説教をする

もともとは仏教用語で「仏の教えを信者に対して口頭で説き明かすこと」を意味していましたが、現在では「教え導くために言い聞かせる」という意味でも使われています。

●部下の勤務態度について改善すべきところを説教した
「叱責する」と同じような使い方で「説教する」と置き換えられます。

大目玉を食う

先に紹介した「小言を言う」や「説教をする」は、「叱責する」の言い換えとして使える表現ですが、「叱責される」という受け身の意味で使う場合には「大目玉を食う」と言い換えることができます。

「大目玉を食う」は、きつく叱られたときに使う表現です。ほかにも、「大目玉を食らう」という言い方をすることもあります。

●自分の注意不足でミスをしてしまい、上司に大目玉を食らった
このように言い換えることで、上司にきつく叱られたことを上手く表現できます。

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