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2023.10.07

「整合性」とは矛盾がないこと! 知っておきたい適切な使い方を例文で紹介

「整合性」はビジネスシーンでよく登場する言葉。整合性の有無は、戦略や分析、データや資料作成で重視されますが、人の言動においてもチェックされることのある要素です。この記事では、整合性の使い方などを紹介します。

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「整合性」とは? 意味やシーンを確認

企画書や資料の作成で、「このデータの整合性はある?」のように聞かれたことはありませんか? 「整合性」は、特にビジネスシーンにおける大切な場面でよく使われているので、この機会に意味や使い方を把握しておきましょう。

積み重ねた資料をチェックする人のイラスト

「整合性」の意味は「矛盾がなく整ったさま」

「整う」に「合う」が組み合わさっている「整合性」は、矛盾がなく整っているさまを表します。ビジネスシーンや教育、研究などでよく使われている言葉ですが、時に人の言動に対しても使われることがあります。

「整合性」を求められるシーンとは

整合性はさまざまなシーンで使われる言葉ですが、整合性が求められる場面としては、たとえば分析、企画、資料作成、論議、戦略などが挙げられます。複数のデータや項目に矛盾がない状態を「整合性がある」と表現します。

整合性がないと、さまざまなことに矛盾が生じ、信頼性や信ぴょう性に欠けてしまいます。そうなると、業務やプロジェクトがスムーズに進まなくなるため、整合性の有無が重視されているのです。

「整合性」とは、どのように使う?

ここからは、整合性の使い方を見ていきましょう。整合性は「ある」や「とる」などの表現とともに使うのが一般的です。

人が考える様子を表したイメージイラスト

使い方1:整合性がある(ない)

《例文》
・このデータは整合性があるので、資料として使えるだろう。
・説得力に欠けるのは、この話に整合性がないからだ。

「整合性がある」というと、肯定的な意味になります。内容に矛盾がなく一貫性があるため、信頼に値するという意味で使われることが多いでしょう。「整合性がない」は、矛盾があるということ。否定的な意味合いで使われることがほとんどです。

使い方2:整合性をとる(とれない)

《例文》
・資料を上司に見てもらったところ、データの整合性をとるよう指示された。
・関連資料をチェックしたが、やはり整合性がとれない。

データや文書、資料を矛盾のない状態にすることが「整合性をとる」の意味。「整合性がとれない」は、矛盾があることや、矛盾が解消されないさまを表します。

使い方3:整合性を図る

《例文》
・彼は、発言と行動の整合性を図る必要がある。
・データの整合性を図り、再度提出します。

データや考え、意見などに矛盾が生じないよう試みることを、「整合性を図る」と表現します。「整合性をとる」と同様の意味になるため、言い換え表現として使うこともできます。

使い方4:整合性を欠く

《例文》
・この資料は整合性を欠くため、根拠資料にはならない。
・整合性を欠いた意見であったため、結局採用されなかった。

「整合性を欠く」とは、データや資料、意見などに一貫性がなく、矛盾が生じている状態を表します。否定的な意味合いで使われることが多く、「整合性がとれない」「整合性がない」の言い換え表現としても使えるでしょう。

使い方5:整合性を保つ

《例文》
・整合性を保つためにも、見直しを指示した。
・全体目標との整合性を保つには、各部署から意見を聞くことが望ましい。

矛盾のない状態を維持し続けるという意味の「整合性を保つ」。業務や活動を進めるうちに変化が生まれ、矛盾が生じてしまうのはよくあることです。それを防ぐ目的で、整合性を保つための対策をすることもあります。

使い方6:整合性をもたせる

《例文》
・プレゼンを通すには、発言内容に整合性をもたせることが大切だ。
・発言と行動に整合性をもたせることが、信頼につながる。

「整合性をとる」とほぼ同じ意味である「整合性をもたせる」は、言い換え表現としても使用できます。資料やデータに一貫性をもたせる、発言内容を一致させるなどの際に使われることが多いでしょう。

「整合性」この使い方はNG?

・整合性を整える
・整合性を合わせる

「整える」「合わせる」という意味は、整合性という言葉自体に含まれています。意味が重複していることになるため、基本的にはこの使い方は避けた方がよいでしょう。

「整合性」に似た言葉とは?

整合性と意味が似ている言葉には何があるか見ていきましょう。言い換え表現としても使えるかもしれません。

データを見ながら話し合う人々のイラスト

「辻褄が合う(つじつまがあう)」

筋道が通っている、理屈が合うという意味の「辻褄が合う」。矛盾がない状態を表します。

《例文》
・ふたりの証言は、まるで辻褄が合わない。
・彼の主張は辻褄が合わないから、信用できない。

「筋が通る(すじがとおる)」

物事が正しく行われ、首尾一貫していることを意味する「筋が通る」もよく使われる言葉です。

《例文》
・話の筋が通っているので、信じてよいだろう。
・何においても、筋を通すことが重要だ。

「一貫性(いっかんせい)」

始めから終わりまで、同じ方針や考えによることを表す「一貫性」は、整合性と似た意味を持ちます。

《例文》
・彼女の説明には一貫性があり、信頼に値する。
・データに一貫性があるため、根拠資料になるだろう。

「整合性」と反対の言葉は?

整合性と対照的な意味を表す言葉についても見ていきましょう。

ノートパソコンの隣に、さまざまなグラフが表示されているタブレットや資料が置かれている写真

「矛盾(むじゅん)」

辻褄が合わないことを表す「矛盾」は、ふたつ以上の事柄が一致しない状態や、一貫性がないときに使われます。また、言動が一致しない、主張が食い違う場合にも用いられることがあります。

《例文》
・彼の言うことは矛盾だらけで、嘘か本当か判断がつかない。
・矛盾を抱えて生きるのが人間だ。

「不一致(ふいっち)」

その言葉どおり、「不一致」は一致しない、ぴったりと合わないことを意味します。

《例文》
・性格の不一致により、疎遠になることは少なくない。
・意見の不一致が生じたため、プランを見直すことにした。

おわりに

「整合性」とは、矛盾がなく整ったさまを表す言葉です。ビジネスシーンでは、データや資料作成、戦略を練る、企画をするというシーンで使われることが多いでしょう。それ以外に、人の言動などに対しても使われることがあります。

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