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2023.10.24

順風満帆とは? 間違えると恥ずかしい! 正しい読み方、使い方を紹介【教員監修】

 

順風満帆とは物事が順調に運ぶことのたとえです。ビジネスシーンでもよく耳にするこの言葉。正しい意味や使い方がよくわからない人も多いのではないでしょうか? 当記事では意味や使い方だけでなく、ビジネスでの活かし方を探り、類義語、対義語まで紹介します。

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順風満帆って何と読む?

「順風満帆」と書いて、何と読むかわかりますか?「じゅんぷうまんぱん」です。「じゅんぷうまんぽ」、「じゅんぷうまんほ」と読みがちですので注意しましょう。

また、「じゅんぷうまんぱん」と聞いて、この漢字が書けない人も多いかもしれません。本記事では「順風満帆」の意味や使い方、類義語・対義語について紹介します。

順風満帆の意味

順風満帆とは、文字通り風が順調で船がスムーズに進む様子を表し、転じて、「事が順調に進むこと」を意味します。「順風」は船の進行方向に向かって吹く風いわゆる「追い風」のことで、「満帆」は「船の帆をいっぱいに張ること」を意味します。船が追い風を帆いっぱいに受けて、前に進む様子が目に浮かびますね。

帆を張った船が海に浮かんでいるイラスト

順風満帆の使い方

では順風満帆という言葉はどのように使えばよいのか、例文をあげながら見ていきましょう。

1:彼女のプロジェクトは順風満帆に進んでいます。
2:彼の新しいビジネスも順風満帆にスタートした。
3:客観的に彼のキャリアは順風満帆に見えましたが、実は苦労が絶えなかったらしいです。

ビジネスシーンにおいて順風満帆は、主にプロジェクトやキャリアが順調に進んでいる様子を表現するときに使います。

順風満帆の類義語

順風満帆と同じような意味を持つ語を集めてみました。

赤い風船が空を飛んでいるイラスト

一路順風(いちろじゅんぷう)

一路順風とは、文字通り「一路(道のり全体)が順風(向かい風がなく、順調)である」という意味です。これは、旅行や移動がスムーズで障害がなく、順調であることを願う表現として使います。また、転じて、物事がスムーズに進むことを願うときや、他人の事業や行動が順調であることを祈る表現としても使われます。

〈例文〉
1:新しいプロジェクトが一路順風でありますように。成功をお祈りしています。
2:(留学する友人に)海外での生活が一路順風でありますように。
3:彼は新しい道を歩むことになりましたが、一路順風であることを私たちは願っています。

この表現は、特に何か新しいことを始めるときや、新しい場所へ移動するときなど、応援の意味を込めて使われることが多いです。

一路平安(いちろへいあん)

一路平安は、道中安全で何も問題がなく、平穏無事であることを願う表現です。平安一路(へいあんいちろ)とも言います。主に、旅立ちや新しいスタートに際して、その道のりが安全であり、何のトラブルもなく平和であることを祈る言葉として使います。以下に例文をあげましょう。

〈例文〉
1:(旅に出る友人に)長い旅だけど、一路平安でね。気をつけて行ってらっしゃい。
2:(転居する子供へ)新しい土地での生活が始まるけれど、移動中も含め、一路平安で。
3:(出張前の同僚へ)出張、大変だと思うけど、一路平安で。無事に帰ってきてください。

この表現は、旅立ちや移動をする際に、安全を祈る、心からの願いを込めて使われることが多いです。

上昇気流(じょうしょうきりゅう)

上昇気流とは、文字通りには空気が上昇する流れを指しますが、転じて、ビジネスやキャリア、何らかのプロジェクトなどが順調に推移し、好調である様子を表現するのに用いられることがあります。特に、経済やマーケットが好況で、ポジティブな動きを見せている状況を指す比喩表現として使われます。

〈例文〉
1:私たちのプロジェクトは上昇気流に乗っており、売上が順調に伸びています。
2:彼は上昇気流に乗っており、急速にキャリアを築いています。
3:最近のテクノロジー株は上昇気流にあり、投資家たちの期待も高まっています。

上昇気流は、ポジティブな動きや好調な状況を表す表現として、ビジネスの文脈などで使われることがありますね。特に、成長や発展が顕著で、これからもその流れが続くことを期待するニュアンスを含んでいます。

順風満帆の対義語

順風満帆という四字熟語には辞書的に、そのものズバリの対義語はありませんが、反対の意味をもつ言葉を紹介します。

海に2艘のヨットが浮かんでいるイラスト

波瀾万丈(はらんばんじょう)

波乱万丈とも書きます。波瀾万丈は、波が高く荒れ狂い、その形が千変万化する様子を表す言葉です。これを転じて、人生や歴史などが多くの困難や変動、驚くべき出来事に満ちている様子を指します。一般的には、波乱に満ちた、または動きの多い経歴や歴史を指す表現として使われることが多いです。

〈例文〉
1:彼の人生は波瀾万丈で、多くの困難を乗り越えて成功を手に入れました。
2:この小説は、主人公の波瀾万丈な冒険を描いています。
3:彼女は波瀾万丈なキャリアを通じて多くの業界でスキルを磨いてきました。

逆風(ぎゃくふう)

逆風は、文字通り風が逆方向から吹くこと、向かい風を指し、転じて比喩的に物事がスムーズに進まない、困難や障害がある状況を表す言葉として使います。ビジネスやプロジェクト、キャリアなどで、計画通りに進まない、または予想外の困難が生じたときに「逆風が吹いている」と表現されます。

〈例文〉
1:経済の逆風の中、私たちの企業は生き残る戦略を練る必要があります。
2:逆風の中でも、彼女は常に前向きな姿勢をくずしませんでした。
3:彼は逆風にもめげず、困難を乗り越えてきました。その経験が彼の強さの源です。

前進するのが難しいが、それを乗り越えることで新しい可能性が広がるといったニュアンスを含めて使うこともあります。

まとめ

順風満帆は、何も障害なくスムーズに物事が進む様子を表します。私たちの日常やビジネスシーンでもよく耳にする言葉のひとつです。さまざまな年代の人とコミュニケーションが円滑に図れるように、正しい読み方や意味、使い方を押さえておきたいですね。

武田さゆりさんのプロフィール写真

執筆

武田さゆり

国家資格キャリアコンサルタント。中学高校国語科教諭、学校図書館司書教諭。現役教員の傍ら、子どもたちが自分らしく生きるためのキャリア教育推進活動を行う。趣味はテニスと読書。

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