【例文】
・彼女は何度も超難関の資格試験に失敗しましたが、決してめげることなく、七転八起の精神で挑戦し続けて、今年の試験に見事に合格しました。
・倒産の危機を何度も乗り越え、そのたびに立て直しに成功してきたA社の社長には、七転八起という言葉がぴったりだと思います。
・「七転八起でがんばりなさい」と口で言うのは簡単ですが、何度も失敗しても心が折れれることなく努力し続けるのは、並大抵のことではないと思います。
・何度挫折しても弱音を吐かず、決して諦めなかった父を見て育ったためか、私の座右の銘は「七転八起」です。
「七転八起」の類義語・類似表現4つ
七転八起の類義語・類似表現はいくつかあります。その中で同じように四字熟語となっているおもなものは以下の4つです。
それぞれの言葉の意味を解説し、例文を紹介します。
不撓不屈
不撓不屈とは、どんな困難や苦労にもくじけない強い意志を持っているという意味の言葉です。歴史上の偉人を形容する場合にも使われています。読み方は「ふとうふくつ」です。
【例文】
・その画家は生前には評価されませんでしたが、不撓不屈の精神で多くの名画を完成させました。
・ケガ人が続出しているのにもかかわらず、チームが優勝できたのは、メンバーたちが不撓不屈の精神を共有していたからです。
捲土重来
捲土重来とは、一度失敗したり、敗北したりした人間が、時を経て盛り返すという意味の言葉です。失敗からの巻き返しというポジティブな意味で使われることが多く、ビジネスや歴史物でもよく登場する語句といえるでしょう。読み方は「けんどちょうらい」です。
【例文】
・天敵である隣国の戦国武将に敗れ去った後でも、その武将は決してくじけることなく、捲土重来することを誓った。
・業績不振が数年続いたこともあり、捲土重来を期して、経営陣はこれまでの戦略を大幅に見つめ直した。
百折不撓
百折不撓とは、何度失敗しても、くじけることなく立ち向かい続けるという意味の言葉です。「百折」は何度も挫折すること、「不撓」とはくじけないことという意味があります。百折不撓の読み方は「ひゃくせつふとう」です。
【例文】
・彼はプロの漫画家を目指しており、さまざまなコンテストに応募しては落選を繰り返していますが、百折不撓の精神で頑張ると語っていました。
・どんなことがあってもくじけない彼女は、百折不撓の精神を持った政治家です。
勇猛精進
勇猛精進とは、恐れることなく積極果敢に物事に取り組み、励むことという意味の言葉です。もともとは仏教用語で、勇気を持って苦難を克服して修行するとの意味があります。
読み方は「ゆうもうしょうじん」です。仏教では「勇猛」を「ゆうみょう」と読むこともあります。
【例文】
・どんなジャンルのスポーツであっても、その中でのトップを目指すならば、勇猛精進の姿勢を持つ必要があるでしょう。
・我が社の社長の好きな言葉は「勇猛精進」で、社員にも常に勇気を持って全力を尽くすようにとスピーチしています。
「七転八起」の意味を知って正しい使い方をしよう
七転八起とは、何度失敗しても、くじけることなく立ち上がって挑戦し続けるという意味の言葉です。読み方は「しちてんはっき」で、あまり馴染みのないと感じる人もいるかもしれません。一般的に使われている「七転び八起き」という言葉と、意味は同じです。
この言葉の由来は中国の故事「七顛八起」との説もありますが、諸説あり、真偽のほどは定かではありません。ビジネスでのスピーチや就職の面接試験などでも、使われることの多い人気の高い言葉といえるでしょう。
似た響きと字面を持った「七転八倒」とは、まったく意味が異なるので注意が必要です。七転八起の意味を知って、正しい使い方をしてください。
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