【例文】
・この食品会社がさつまいもを原料として新開発したお菓子は大好評で、さつまいも系のスイーツとしては独占的な状況が続いています。
・あるスポーツ用品メーカーが独占的に販売している製品の牙城を切り崩すために、人気ナンバーワンの野球選手をCMに起用することを決めました。
3.不寛容
不寛容とは、「心が狭く、他者の言動や意見を受け入れず、過ちを許さないさま」という意味の語句です。「寛容」の頭に「不」がついた言葉であり、「寛容」の反対語にあたります。読み方は「ふかんよう」です。
【例文】
・私の父は厳格でしたが、決して不寛容ではありませんでした。
・弱者やアウトサイダーに対して不寛容な社会は、成熟しているとはいえません。
・私が不寛容でなくなったのは、自分の持っている多くの欠点を自覚するようになったからです。
「排他的」の対義語2つ
排他的には、いくつかの対義語があります。この機会にセットで覚えておくといいでしょう。排他的のおもな対義語は、以下の2つです。
それぞれの語句の意味と例文を解説します。
1.協調的
協調的とは、「利害の異なる双方が、協力して力を合わせること」という意味の語句です。政治や経済でよく使われる言葉といえるでしょう。読み方は「きょうちょうてき」です。
【例文】
・プロジェクトが成功したのは、マネージャーが協調的なやり方でチームを1つにまとめていたからです。
・協調的なメンバーばかりではないからこそ、このバンドの奏でる音楽がおもしろいのだと思います。
2.包括的
包括的とは、「全体を包み込んでいるさま」という意味の語句です。「総合的」「総括的」という語句でも言い換えられます。ビジネス、政治、経済などでもよく使われる言葉なので、ニュアンスを理解しておいてください。読み方は「ほうかつてき」です。
【例文】
・部分的な調査ではなく、包括的な調査を行うことでこそ、一連の不祥事の抜本的な解決策が見つかるのだと考えます。
・彼が作った報告書には多様な情報が盛り込まれているため、現地の状況を包括的に理解するのに役立っています。
「排他的」の意味を知って正しい使い方をしよう
排他的とは「自分や自分の仲間以外は受け入れないさま」を表す言葉です。人間の性格だけでなく、国・企業・組織の傾向を表す語句としても使われます。
「排他的経済水域」「排他的条件付取引」「独占排他的権利」など、政治や経済の専門用語の一部としても使われているため、「排他的」という言葉のニュアンスを理解しておきたいところです。
排他的はネガティブな意味で使われることが多いため、意味を理解して、正しい使い方をしてください。
メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock
あわせて読みたい