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2024.01.23

【金持ち喧嘩せず】とはどういう意味? 使い方や似たことわざを解説

 

「金持ち喧嘩せず」とは、「お金持ちや裕福な人は、無駄な争いをしない」という意味のことわざです。経済的に裕福な人は、心にもゆとりがあるということを表します。本記事では、「金持ち喧嘩せず」の意味や使い方、類語・対義語を解説しましょう。

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皆さんは、「金持ち喧嘩せず」ということわざを聞いたことはありますか? あまり聞いたことがない言葉なので、一体どのような状況で使うのかイメージできない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、「金持ち喧嘩せず」の意味や使い方、類語を解説します。「どうしてお金持ちは喧嘩しないの?」と疑問に思う方は、チェックしてみてください。

「金持ち喧嘩せず」とは?

「金持ち喧嘩(けんか)せず」の意味を、辞書で確認していきましょう。

金持ちは利にさとく、けんかをすれば損をするので、人と争うことはしない。または、有利な立場にある者は、その立場を失わないために、人とは争わないようにする。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

お金持ちや裕福な人は、無駄な争いをしないという意味のことわざです。けんかをすることで、周りからの評判が悪くなったり、金銭的なトラブルに発生する可能性も考えられます。

お金持ちや人格者は、わざわざそのようなリスクを冒してまでけんかをしても、損しかないことを心得ているため、争いごとを避けます。このように、争いを避けることで、有利な立場を失わずに済み、最終的には得であるということがわかっているという意味で使われます。

お金のなる木

(c)Adobe Stock

使い方を例文でチェック!

「金持ち喧嘩せず」という言葉には、「むやみに、無益な争いをしない」「お金持ちは心にも余裕がある」という意味合いが含まれています。ここでは、主な使い方を2つみていきましょう。

1:ライバル会社からの嫌味にも動じないなんて、さすが社長だな。まさに金持ち喧嘩せずという通りだ。

この例文のように、「金持ち喧嘩せず」は、「むやみに、無益な争いをしない」という意味で使うことができます。お金持ちや人格者は、ライバルからの挑発に乗っても、損しかないということをよく理解しています。周囲からの嫌味にも動じない、度量の大きい振る舞いに感心した時は、このように表現することができますね。

2:金持ち喧嘩せずということわざがあるように、会長は心穏やかな人だ。

「金持ち喧嘩せず」には、「お金持ちは心にも余裕がある」という意味も含まれています。社会的地位も安定し、経済的に余裕があることで、はじめて困っている人に手を差し伸べたり、慈善事業を行なうなどの活動が可能になります。つまり、貯蓄やお金がたくさんあることが、性格や態度にも影響し、心の余裕にもつながるということですね。

類語や言い換え表現は?

「金持ち喧嘩せず」のように、経済的に余裕があるからこそ、心にも余裕が生まれるという意味を表すことわざは他にもあります。合わせて覚えてみてはいかがでしょうか?

心のパズル

(c)Adobe Stock

1:衣食足りて礼節を知る

「衣食足りて礼節を知る」は、「いしょくたりてれいせつをしる」と読みます。意味は以下のとおりです。

《「管子」牧民の「倉廩(そうりん)実(み)ちて則ち礼節を知り、衣食足りて則ち栄辱(えいじょく)を知る」から》人は、物質的に不自由がなくなって、初めて礼儀に心を向ける余裕ができてくる。衣食足りて栄辱を知る。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

人は着るものや食べるものがあって、初めて礼儀や節度をわきまえるものだという意味のことわざです。簡潔にいうと、「生活にゆとりがなければ、心にも余裕は生まれない」という意味ですね。お金持ちは経済的に裕福であることで、心にも余裕が持てるという意味で、「金持ち喧嘩」せずとも通じる部分がありますね。

(例文)
・衣食足りて礼節を知るという言葉のとおり、彼は仕事で成功してから人が変わったように紳士的な人間になった。
・人は、まず着るものや食べるものに恵まれることによって、心にもゆとりができるものだよ。衣食足りて礼節を知るというだろう。

2:重宝を抱くものは夜行せず

「重宝を抱くものは夜行せず」は、「じゅうほうをいだくものはやこうせず」と読みます。「重宝」とは、「貴重な宝物」のこと。直訳すると、「貴重な宝物を持っている人は、夜道を歩いてはいけない」という意味です。

お金持ちの人や貴重な宝石や時計などを身につけている人は、窃盗目的で他人から襲われるリスクがあります。このような人は、軽率な行動はしてはいけないという戒めが込められたことわざです。

事前にリスクを伴う行動を避ける点が、「金持ち喧嘩せず」と共通しているかもしれませんね。

(例文)
・重宝を抱くものは夜行せず。目的を達成するためには、なるべくリスクを避けることが肝心だよ。
・重宝を抱くものは夜行せずという言葉の通り、社長は軽率な行動を慎んでいる。

対義語は?

「金持ち喧嘩せず」の対義語としては、「貧(ひん)すれば鈍(どん)する」ということわざが挙げられます。意味を見ていきましょう。

歯車と男性

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貧乏すると、生活の苦しさのために精神の働きまで愚鈍になる。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「貧すれば鈍する」とは、「貧乏になると精神まで貧しくなる」ということ。経済的に切羽詰まった状況になると、他人を思いやる心の余裕がなくなってしまうこともあるでしょう。それに対して、「金持ち喧嘩せず」は、お金があるという余裕があることから、他人の気持ちを思いやる心の余裕があるという意味。両者は正反対の言葉と言えますね。

最後に

「金持ち喧嘩せず」とは、「金持ちは、けんかをすれば損をするので、人と争うことはしない」という意味。「むやみに、無益な争いをしない」「お金持ちは心にも余裕がある」という意味合いが含まれていることを覚えておくと理解しやすいでしょう。昇進して経済的にも安定してきたら、心得ておきたいことわざですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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