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2024.03.12

【アソシエイト】とは? アソシエイト社員や英語表現も解説【社労士監修】

 

アソシエイト(associate)とは、提携者、仲間、同僚、補佐、準、副、などさまざまな意味を持つ言葉です。「アソシエイト社員」など、会社の役職名にも使われることもありますよ。この記事では、アソシエイトの意味や、英語表現、アソシエイト社員の働き方や注意点を解説します。

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アソシエイトという言葉の意味を知っていますか? 「アソシエイト職募集」など、求人サイトなどで見る機会もあるかもしれませんね。名刺交換の際に見覚えがあるという人もいらっしゃることでしょう。ですが、実は意味の幅が広い言葉ということをご存知でしょうか?

会社の役職名などで使われることの多い「アソシエイト」という言葉ですが、会社や業界によって意味が違ってくることも。

そこで、この記事では、アソシエイトの意味や、アソシエイト社員の概要、英語表現に加え、よくある誤解ケースなども解説します。ビジネスシーンでよく出てくる言葉ですので、チェックしてみてくださいね。

アソシエイトとは?

アソシエイト(associate)とは、提携者、仲間、同僚、補佐、準、副、などさまざまな意味を持つ言葉です。会社の役職名などで、「シニア・アソシエイト」などと聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか? アソシエイトは、このように、会社の役職名で使われることも多い言葉です。

もちろん、会社や業界によって言い方が異なることもありますので、一概には言えませんが、アソシエイトというのは、一般的に何かを補佐する役割というニュアンスが強い言葉と言えるでしょう。

ただ、役職名などに使われる「アソシエイト」にも、明確な定義があるわけではありません。例えば、外資系企業では、人事や管理部門で働くスタッフのことを、アソシエイトと呼ぶことも。この場合、管理職ではない管理部門で働く人を指すことも多いようです。

デスク

(c) Adobe Stock

一方、日本企業では、管理部門に限らず、契約社員のことを「アソシエイトスタッフ」などと呼ぶケースもあり、同じ言葉でも会社や業界によって変わってきますよ。

なお、アソシエイトという言葉は、弁護士や看護師などの業界でも使われることがあるようです。一般的に、法律事務所に勤務している弁護士のことを、アソシエイト弁護士と呼ぶようですね。

アソシエイト社員と契約社員の違いは?

最近では、「アソシエイト社員」という言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか? これも明確な定義が決まっているわけではありませんが、一般的に、子育てや介護、不妊治療や病気治療など、何かしらの事情がある人が、ライフスタイルに合わせて働ける制度を指すことが多いようです。

例えば、フルタイム勤務が難しい人向けに、週4回の契約社員など、多様なポジションを用意して、これを「アソシエイト社員」とする会社も。なお、契約社員の場合は、有期雇用となりますが、アソシエイト社員で無期雇用の場合もあるようです。

このように、契約期間は無期で、働く日数や時間が通常の正社員より短い人を、「アソシエイト正社員」と呼んでいる会社もあるようですよ。つまり、アソシエイト社員の在り方は、会社によってさまざまで、アソシエイト=契約社員ということではないということですね。

少子高齢化社会の中、いろいろな事情に合わせて柔軟に働けるようにしていこうという動きが出てきているとも言えるでしょう。

参考:厚生労働省ホームページ 多様な正社員

アソシエイト社員にもいろいろある

会社によっては、アソシエイト社員にも種類があり、一定年数の経験があるアソシエイト社員を、「シニア・アソシエイト」、まだ経験が比較的浅めのアソシエイト社員を、「ジュニア・アソシエイト」などと呼び分けていることもあるようです。ただ、どのくらいの年数でシニアになるのか、どのような職責なのかは、会社によって細かく異なるでしょう。

3人のビジネスマン

(c) Adobe Stock

人によっては、「シニア」という言葉から、年配の人を想像する人もいらっしゃるかもしれませんが、そうとは限りません。その会社の中で、ある程度年数を積んでいる人ということですので、年齢で分けているわけではないことも。また、ジュニア・アソシエイトの場合も同様で、若い人がジュニアとも限りません。

その他にも、「アソシエイト・マネージャー」など、役職名の前にアソシエイトという言葉をつけて呼ぶケースもありますよ。

誤解するケースも

アソシエイト社員は、会社によって待遇や契約内容は様々ですので、誤解を招いてしまうケースもあるようですね。例えば、「アソシエイト」と聞いて、短時間勤務など柔軟な働き方ができると思って、求人内容をよく見たところ、フルタイム勤務で事務系の職種の募集だったというような話はよく耳にします。

また、知人から長年誤解されていたという人も。Aさんの働く、あるスタートアップ企業では、管理部門のことを、総じて「アソシエイト」と呼んでいたそうです。「少人数の会社なので、アソシエイト部門の業務は、人事労務、営業事務、広報、経理など幅広く、残業で帰りが遅くなってしまうこともあります」というAさん。

忙しい女性

(c) Adobe Stock

ですが、Aさんは社外の知人Bさんと話していた際、こんな言葉をかけられたそうです。「アソシエイトということは、時短勤務だよね? 私も家庭の事情で、今はアソシエイトなの」

これを聞いたAさんは、「え? なんのこと?」と、驚いてしまったと語ってくれました。どうやらAさんの会社のアソシエイトは管理部門のことで、Bさんの会社のアソシエイトは、育児や介護などの事情がある人が柔軟に勤務できる社員制度だったようですね。そのため、お互いの認識がずれてしまっていたとも言えるでしょう。

そのほかにも、「アソシエイトは、有期雇用」というイメージを持っているケースなど、いろいろな誤解パターンがあるようです。明確な定義がない言葉なので、こういった誤解も生じてしまうことがあるのでしょう。人に話す際や、転職活動の際は、気をつけたいポイントですね。

英語での意味は?

ここからは、アソシエイトの英語表現と意味もいくつか見ていきましょう。

アソシエイトの英語のスペルは、associateで、結びつける、連想する、提携するなど、意味がかなり幅広い言葉です。ここでは、仕事や役職名などに関連する表現を見ていきましょう。

1:associate professor

意味:准教授

2:business associates

意味:仕事仲間、同僚、共同経営者など、事業を共同でする人

3:I associated with her in the new project.

意味:私はその新しいプロジェクトで彼女と提携した。

最後に

この記事では、アソシエイトの意味や、アソシエイト社員の概要、英語表現に加え、よくある誤解ケースなども解説しました。アソシエイト社員は、今注目されつつある「多様な働き方」にも関係の深いキーワードですので、おさえておくと安心ですね。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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執筆

塚原社会保険労務士事務所代表 塚原美彩(つかはら・みさ)

行政機関にて健康保険や厚生年金、労働基準法に関する業務を経験。2016年社会保険労務士資格を取得後、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。趣味は日本酒酒蔵巡り。
事務所ホームページ:塚原社会保険労務士事務所

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