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【目次】
髪が傷む主な原因3つ
パサつきや広がり、枝毛など髪のダメージが気になるという方は、日々の習慣が髪にダメージを与えているのかもしれません。キレイな美髪を手に入れるには、まずはダメージの原因を知ることが大切です。髪の毛が傷む原因となりやすい習慣を紹介します。
1.濡れたまま放置する
洗髪後、濡れたままの髪を放置すると髪が傷みやすくなります。髪が濡れているときは、髪の表皮である「キューティクル」が開いた状態です。髪内部のタンパク質や水分が逃げやすく、そのまま長時間放置すると髪の毛が空洞化しやすくなります。さらに濡れた髪は、外部からのダメージや摩擦にも敏感です。傷みが進行しやすく、「つやつやの髪」を目指す人にとって好ましい状態ではありません。お風呂上がりはドライヤーを使い、なるべく早く髪の水分を取り除くことが大切です。
2.カラーやパーマを何度も繰り返す
頻繁にヘアカラーやパーマを繰り返している人も、髪の毛が傷みやすくなります。そもそもヘアカラーやパーマは、髪の内部に薬剤を浸透させることで、色を付けたりウェーブを出したりしています。施術の際は、髪の表面にあるキューティクルを薬剤で無理やり広げなければなりません。髪が傷みやすくなるのは当然といえます。一度開いてしまったキューティクルをまたきれいな状態に戻すのは、ほぼ不可能です。ヘアカラーやパーマをするときは、常に髪にダメージを与えていると考えましょう。
3.ヘアアイロンやコテでスタイリングする
ヘアアイロンやコテの使用も、つやのある髪を目指すなら控えたいところ。継続的な使用により、髪がまとまりにくくなったり手触りが悪くなったりする恐れがあります。キューティクルの下にあるタンパク質層「コルテックス」は、160℃以上の熱が当たると繊維構造が変性するといわれます。さらに高温で髪を引っ張ることで、キューティクルも剥がれ落ちやすくなります。
一般にヘアアイロンやコテは、100~200℃で使うものがほとんどです。使用したい場合は「温度を160℃より下にする」「短時間で終わらせる」ことが大切です。また、濡れた状態で髪に熱を加えることは深刻なダメージにつながります。スタイリングは必ず髪が乾いた状態で行いましょう。
美髪に導く改善法:シャンプー方法を見直す
■「頭皮」を洗い流す、正しいシャンプーのやり方
髪がベタつくからと2度洗いをしたり、夜と朝、2 回シャンプーをされる方もいますが、洗う回数が多いことが必ずしも頭皮や髪のためになるとは限りません。むしろ頭皮に必要な皮脂まで取りすぎてしまう場合もあるので要注意。ラ・カスタ オフィシャルヘッドセラピスト 細川ひろ子さんに伺いました。
シャンプー前のブラッシング&予洗いで洗浄力UP
シャンプー前にブラッシングで汚れを浮き上がらせ、お湯で8割程度の汚れを落とすイメージで予洗いしてからシャンプーをすれば、1回でもしっかり汚れを落とすことができます。シャンプーをつける前に頭皮までしっかり洗っておくことがポイント。シャンプーの泡立ちがよくなり、すっきり洗い上げることができます。
ぬるま湯で十分すぎるほど洗い流す
熱いお湯で勢いよく洗い流すと、頭皮が乾燥しやすくなるので、洗顔するときと同じように、ぬるめのお湯で優しく洗い流してください。頭皮や髪に負担をかけずに皮脂や汚れをしっかり落とせるお湯の温度は37度程度。暑い季節は最後に冷水をかけると、髪のキューティクルが整い、頭皮も引き締まりますよ。「シャンプーはしっかりすすぐけれど、コンディショナーやトリートメントはあまり流さない」という方もいますが、どちらもぬめりがなくなるまで、念入りにすすぎましょう。
■コンディショナーやトリートメントの使い方
トリートメントに限らず、シャンプーやコンディショナーも、製品に記載されている使用方法を守ることが大切。なぜなら、髪が吸収できる有効成分の量には限界があるため、たくさんつけたからといって効果が上がるわけではないからです。髪のダメージが気になるなら、トリートメントの量を増やすのではなく、ホットタオルやシャワーキャップで髪を包んで、有効成分をより浸透しやすくしたり、時間をおくことのほうが大切。製品によって浸透する時間は異なりますが、髪がやわらかくなっているかを、ひとつの目安にしてみてください。
【リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアマスク】の使いわけ
リンスとコンディショナーは、髪の表面を油分でコーティングし、手触りをよくしてくれます。そのため、髪の水分の蒸発を抑えることはできますが、髪の内部にまでは成分が浸透しません。髪を油分でカバーする点はリンスもコンディショナーも同じですが、コンディショナーのほうがより髪の表面のコンディションを整える効果が高いとされています。一方、トリートメントやヘアマスクは、髪の内部にまで補修成分が浸透するので、髪のダメージを補修することができます。ですから、リンスやコンディショナーをベースに、スペシャルケアとして、週に1回ほどトリートメントをするのがおすすめです。
■しっかり「タオルドライ」が重要!
髪の毛をぬれたまま放置していると、キューティクルが開いたままなのでダメージが加速してしまいます。
タオルドライしてからドライヤー
トリートメントやコンディショナーを洗い流し、水気を切った後はタオルで水気を取ります。ゴシゴシとこすらず、タオルに水分を吸わせるようにすることがポイントです。
「吸水速乾性が高いタオル」を使用すると、効率よく水気を取れます。目の粗いコームでとかして水分を毛先に集めた後、毛先をタオルで押さえるとよいでしょう。
タオルドライが十分でないと、髪を乾燥させるのに時間がかかってしまい、ドライヤーの熱で傷みやすくなります。洗髪を終えたらすぐに乾いたタオルで頭を巻き、体を洗ったり湯船に浸かったりするとよいでしょう。
■ドライヤーの前に「アウトバストリートメント」は取り入れて
ダメージの少ない健康的な髪であっても、ドライヤーの熱から髪を守るアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)はぜひ取り入れていただきたいアイテム。お風呂でのトリートメント(インバスケア)は髪内部の補修ケア効果、アウトバストリートメントは髪表面のキューティクルをコーティングし、髪を保護する役割があり、その働きは違うのです。そしてもうひとつ、お風呂上がりのヘアケアに加えてほしいのが、頭皮用化粧水(スキャルプ リペア エッセンス)です。ドライヤーの熱で水分が奪われるのは、お顔の肌も頭皮も同じなので、スキャルプ リペア エッセンスで頭皮にも水分を補給し保湿しましょう。
アウトバストリートメントは仕上がりのイメージに合わせて選ぶ
【オイルタイプ】
油分が多く含まれており、髪をコーティングする効果も高い。つけてすぐツヤ髪になれるので、スタイリングの仕上げにもおすすめ。
【ミルクタイプ】
サラッとしたテクスチャーで髪になじみやすく、しっとりとした仕上がりに。毛先に自然なまとまりが生まれます。
【ミストタイプ】
保水効果が高く、寝癖直しにも使えて便利。
さまざまなテクスチャーの製品がありますが、ツヤを与える、毛先をまとめるといった、自分の髪に欲しい要素に合わせて選ぶとよいでしょう。どのタイプのアウトバストリートメントも、頭皮につけるのではなく、毛先などダメージ部分を中心に。手に残った分は髪の表面になじませるようにしてください。カラーやパーマを施した大人の髪には、過保護なくらいのケアがちょうどよいです! お風呂上がりにお顔に化粧水や美容液を塗る感覚で、髪にはアウトバストリートメントやスキャルプ リペア エッセンスでしっかりケアしてくださいね。
■ドライヤーは使って!自然乾燥がNGな理由
自然乾燥は、髪や頭皮を長時間湿ったまま放置しているということ。これは、頭皮に雑菌が繁殖しやすい環境を自らつくっているのと同じです。また、髪のキューティクルは水分や熱によって開く性質があるため、半乾きの髪は摩擦の影響を受けやすい状態。そのまま放置していると、ちょっとした刺激でキューティクルが剥がれてしまいます。さらに悪いのは、髪を乾かすのがめんどうだからと、濡れたまま眠ってしまうこと。枕との摩擦で髪がよりダメージを受けてしまうので、シャンプー後は、ドライヤーを使ってできるだけ早く髪を乾かし、開いたキューティクルを閉じるようにしてください。
ドライヤーは低温の強い風力で一気に乾かす
髪ヘのダメージを減らすために重要なのは、素早く乾かすこと。理想は低温(60度程)の強風です。1200W程度の風力の強いドライヤーで一気に乾かしましょう。ポイントは、ドライヤーを髪から20cm程離し、1箇所に熱が集中しないよう小刻みに動かしながら乾かすこと。ドライヤーの距離が近いと熱くなり、頭皮乾燥の原因になってしまいます。そして、まず毛先ではなく頭皮を乾かすように意識しましょう。頭皮が全体的に乾いたら通常の温度に切り替えて髪を乾かします。髪の毛に対してなるべく角度を低くすると、キューティクルが整いやすくなりますよ。髪が8割くらい乾いたら、開いたキューティクルを閉じるために冷風に切り替えます。そうすることで、髪のツヤがグッとアップ!
【ここに注意】
顔周りからドライヤーの風を当てると、髪が広がりやすくなってしまいます。前髪や顔周りのくせが気になる方は、そこを引っ張りながらドライヤーを上から当てて乾かすときれいに仕上がります。
「ダメージ髪ケアに」おすすめのシャンプーやコンディショナー
ロレアル プロフェッショナル メタルDX シャンプー
▲300ml ¥2,970
キメの細かいクリーミーなテクスチャーで、髪の摩擦を軽減しながら洗浄するクレンジングシャンプー。日々蓄積される金属成分を含む汚れを優しくオフ。ダメージで失われる水分を補給しながら、保湿や保護をしてくれます。
ハホニコ ハホニコ レブリ シャンプー
▲295ml ¥3,080
タウリン系洗浄剤をベースとし、4種の界面活性剤をバランスよく配合したシャンプー。皮脂・汚れをしっかり除去しつつ、クリーミーな泡立ちで髪全体を包み、シルクのような質感の髪へと洗い上げます。カラーやパーマ、縮毛矯正などでアルカリ性へ傾いた髪を本来の酸性に戻し、キューティクルを引き締めサラツヤ髪に。
ヴェレダ アルガン ヘアシャンプー・コンディショナー
▲シャンプー 200ml ¥2,530、コンディショナー 200g ¥2,530
カラー剤やパーマ、強い洗浄力のシャンプー、ドライヤーやヘアアイロンの熱などによりダメージを受けた頭皮と髪に。アルガンオイルなどの植物由来成分が、髪の乾燥やパサつき、ダメージを集中補修し、芯からうるおうツヤ髪へと導きます。心安らぐフローラルハーブの香り。
Diane Be True ヘルシー ダメージリペア シャンプー・トリートメント
▲各400ml 各¥990
豊かな泡で地肌を優しく洗浄するシャンプー。美容効果の高いオーガニックウチワサボテンオイルや、ダメージをスピード補修するビーガンケラチン、さらにバジルやアボカドなどの天然由来の美容保湿成分配合で、傷んだ髪を補修しながらうるおいを与えます。
クリーンビューティーの考えに基づいた、髪だけではなく環境にもやさしいビーガン基準を採用したヘアケアアイテム。全国のマツモトキヨシHD・ココカラファインにて発売中。
NatureLab TOKYO パーフェクトボリューム シャンプー/パーフェクトスムース シャンプー
▲各340ml ¥2,178
頭皮の“幹細胞”にアプローチすることで健康的な髪の育成をサポートしてくれる。髪だけではなく環境にダメージを与える強い化学物質も使用せず、サステナブルかつクルエルティフリーを追求したこだわりのアイテム。
ベタっとした髪、細い髪にボリュームとコシを与えるボリュームシリーズはやさしい処方で保湿、ダメージケア、そして未来の切れ毛を防ぎ美しい髪色をキープ。日本のサクラに着想を得た、女性らしくフェミニンなフローラルアロマの香りが特徴です。
乾燥したうねり毛に栄養と滑らかさを与えるスムースシリーズは、ユズセラミドと希少なオイルがしっかりと洗い上げ、髪を扱いやすく。剝きたてのユズの香りにインスパイアされた、温かみのあるフレッシュな香りです。
Waphyto シャンプー・コンディショナー エベレイト
▲シャンプー 250ml ¥3,300、コンディショナー 250g ¥3,520(編集部調べ)
ノンシリコンで天然由来活性材を使用したシャンプー。地肌の水分と皮脂バランスを整え、サラッとした仕上がりに。
「最近愛用しているシャンプー&コンディショナーは『Waphyto(ワフィト)』のもの。髪はもちろん、頭皮にもやさしい成分を使用。地肌マッサージにも使用できて気持ちいいヘアケアが叶います。オーガニック原料は髪がきしみやすいイメージもありますが、ブリーチをした髪でもさらっと仕上がるところがいい。また、環境に優しいコンセプトやシンプルなパッケージもお気に入りです。軟毛やダメージ毛の方にもおすすめ」(「Lysa」オーナー 高橋有紀さん)
「ダメージ髪ケアに」洗い流さないトリートメント
マツモトキヨシ アルジェラン モイストグロー ヘアオイル
▲55ml ¥1,760
98%植物由来成分を使用したヘアオイル。潤いを抱え込む植物オイルが、毛先までまとまりとツヤを与える。精油をベースにしたブルーミングフローラルの香りも爽やかで、全身の保湿にもOK。スタイリングの最後になじませ、ウエットな質感作りにも最適。
モロッカンオイル オールインワン リーブイン コンディショナー
▲160ml ¥3,300
髪の表面をなめらかに整えてスタイリングしやすくする、エマルジョンミスト。アルガンオイルを配合したミルキーな乳液は、髪をしっかり保護して摩擦や熱によるダメージから髪を保護。濡れた髪になじませてドライすれば、たちまちしっとり。寝グセ直しにも使える。
花王 エッセンシャル ザ ビューティ 髪のキメ美容プレミアムヘアオイル
▲60ml オープン価格
今年デビューした「髪のキメ美容」シリーズから、オイルもラインクイン。傷んだ毛先のすみずみまで高密着で補修し、ドライヤーやアイロンの熱によるダメージを予防。パサついて広がりがちな髪に夜、ひと塗りしておくと、翌朝の髪状態が見違えます。
アヴェダ ボタニカル リペア オーバーナイト セラム
▲100ml ¥6,160
夜寝ている間に、髪内部まで浸透してダメージを補修するシリコンフリーの髪用美容液。素早くなじむ軽い質感のセラムが髪にヴェールを作り、髪をダメージや摩擦から守ります。さまざまな要因で日中に失われた髪の潤いを補い、髪の内側と外側からケア。心地いいアロマの香り。
ヴェレダ ヘアミルク
▲90ml ¥3,080
乾燥や枝毛、切れ毛、広がりが気になる髪に芯からうるおいを与え、まとまりよく整えてくれるヘアミルク。植物由来成分がヘアアイロンなどの熱ダメージから髪を守り、毛髪補修成分がダメージを補修します。軽やかな使用感ながらしっとりと手ざわりのよい髪へと導いてくれ、アウトバストリートメントとしてもスタイリング用としても使用OK。
美髪に導く改善法:頭皮ケアも見過ごさない
「スカルプケア」は大人の美髪には欠かせない!
カラカラに乾いた頭皮は、フケやかゆみを引き起こす原因となるだけでなく、健康的な髪が育ちにくい環境となってしまいます。頭皮に必要なのは、肌と同じく“潤い”。シャンプーの後は、保湿効果のある、洗い流さない頭皮用美容液を、全体に行き渡るよう直接頭皮になじませてから、マッサージしながらもみ込んで。毎日の習慣にすると、必ず頭皮は変わります。
HOW TO
【STEP1】頭皮に直接美容液を塗布(写真左)
シャンプー後の湿った頭皮に、美容液を直接オン。髪の生え際や頭頂部を中心に、10か所ほどなじませる。
【STEP2】美容液をしっかりもみ込む(写真右)
指の腹を使って、美容液を頭皮に浸透させるイメージでマッサージを。顔のリフトアップ効果も期待できる。
おすすめの頭皮用保湿アイテム
ケラスターゼ ジェネシス セラム フォーティファイ
▲90ml ¥6,380
ブラッシングのたびに髪がプチプチ切れる、抜け毛が増えている…という髪自体の弱りに効果的なシリーズ。元気な髪を育むために、まずは頭皮に潤いを与えて根元を活性化するスキンケア発想のセラム。タオルドライ後に、1回1ピペットを3〜4か所に分けてなじませながらマッサージを。
イーラル プルミエ バランシングスカルプエッセンス
▲100ml ¥11,000(サロン専売品)
美容液成分が頭皮の角質層まで浸透し、潤いのある頭肌へ導くエッセンス。加齢や老化による頭皮の機能低下を防ぎながら、女性特有の酸化ストレスへの耐性を高めて機能を保護する。タオルドライ後の頭皮にバランスよくなじませてから、指で優しくマッサージ。サラッと健やかな頭皮とハリコシのある髪に。
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