Netflixで独占配信中の韓国ドラマ『愛の不時着』をリピート観している人が多数!なかでも主人公のリ・ジョンヒョク(ヒョンビン)がかっこよすぎると魅了されている女性が世界中にあふれています。
▲『愛の不時着』は、パラグライディングの事故で、北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢ユン・セリ(ソン・イェジン)と、北朝鮮の将校リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)の極秘ラブストーリー。
一体どうしたら、あんなに素敵な男性になるの?か今子育て中のワーママは気になりますよね。
そこで、ベストセラー本『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』でおなじみの黒川伊保子先生に、リ・ジョンヒョクみたいないい男に育てる方法を取材しました。
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Q.どうしたら『愛の不時着』のリ・ジョンヒョクのような、聡明な男に育てられるの?
聡明さの源は、国語力です。実は、理系の能力も、国語力に左右されます。
有名私塾の講師をしている知人が、こんなことを教えてくれました。中学2年の1学期の終わりごろ、理系の教科に、急についていけなくなる子供が増える。このとき足りないのは、実は、計算力じゃなくて国語力。なので、理系の勉強時間を増やすことより、親子で新聞を読んで、社会的事案について語り合うことを勧める。そのほうがずっと効果がある。
数学も物理学も、その世界観を読み解く力が不可欠です。公式の中に込められたものがたり、微分積分の意図、力学の文章題を読み解く力。それらを可能にするのは、語彙が豊かで、様々なものの見方ができること。これこそが、文型も理系も超えて、すべての聡明さの鍵と言えます。
Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』独占配信中!
国語力をアップするコツ
国語力、すなわち母語(人生最初に獲得する言語)を育てるには、年齢ごとに秘訣があります。
8歳までは、絵本や本の読み聞かせや、朗読が効きます。
9歳から12歳までは、脳のゴールデンエイジ。体験をどんどんセンスに変えて脳神経回路に書き込んでいく3年間ですので、「読書がもたらす体験」を脳にあげたいからです。日本で普通に生きていたら、戦火に怯えたり、魔物に乗って空を飛んだり、異世界にワープしたりすることはないけれど、本のページを開けば、めくるめく冒険が待っている。そういう意味では、この年代こそ、ファンタジーを読んでもらいたいと思います。
そして、中学生になったらぜひ、親子で新聞を読んで、社会的事案を話しあって。例えば、トランプ再選するかな?とか、9月入学ってどう思う?アベノマスクはいい施策かな?とか。子どもなりにしっかりした見解をくれることも多々あって、親も勉強になります。
私は、息子の小学校の入学式の日に、彼にこう告げました。「あなたはこれから、いろいろな教科を学ぶことになる。算数(これはやがて数学になるわ)、国語、理科、社会……そのすべては、この世の見方を学ぶことなの。いくつもの見方を学校は教えてくれる。やがて、そのうちの一つか二つで、人は世の中を見ていく。数学を選ぶ人もいるし、音楽を選ぶ人もいるでしょう。けど、小さいうちは、どれがその人に似合うかわからないから、学校はすべてを教えてくれるの。ものの見方を豊かにすること。勉強は、そのためにする」
親子でファンタジーも山ほど読み、社会的事案も語り合って、我が家の息子は大人になりました。普通に公立の学校に通い、突出した偏差値を誇ったことはないけれど、語彙力とものの見方の多角さには、舌を巻きます。大人になってみると、それで充分だと思います。
黒川伊保子
㈱感性リサーチ代表取締役社長。1983年奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーに就職し、人工知能エンジニアを経て、2003年現職。「男女の脳」のとっさの使い方の違いを発見、その研究結果を元にした『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。他著書多数。
男脳、女脳の違いがわかる本書は、人がなぜわかりあえないのか、男女がどうしてすれ違ってしまうのかの人類最大の謎に迫ります。特に子育て中のワーママが読むと、わかりあえないコミュニケーションによるストレスの軽減になるのでおすすめです。