Summary
- 「褒めてほしい、認められたい」と思う人は「承認欲求が強く、自尊心が高い」
- 「褒めてほしい人」には「常に努力をしていて負けず嫌い」などの共通した特徴もみられる
- 「褒めてほしい気持ち」を和らげるには「自信と実力をつけること」が大切
褒めてほしい人の心理とは?
さまざまな人の中には、「褒めてもらいたい」という思いから行動する人がいます。褒めてほしい気持ちの裏には、さまざまな心理があるものです。承認欲求が強い場合は、褒められることで自尊心を満たしたいという気持ちがあったり。「一生懸命頑張ったから、認められたい」という人もいます。ここでは、褒めてほしいと思う人の心理について、詳しく見ていきましょう。
承認欲求が強い
褒めてほしいという気持ちは「自分を認めてほしい」「特別な存在と思われたい」という承認欲求の表れです。承認欲求は誰にでも多少はあるものですが、中にはとくに強く抱いている人もいます。承認欲求が強すぎるのは、自分に自信がない裏返しであることも。自分で自分を認められず、不安を解消するために誰かの承認がほしいのです。恋人や友人に対しても、自分だけを特別に思ってほしいという願望があります。
承認欲求が強いということは、自分の存在価値の決定を他人に依存しているということでもあります。人からの賞賛がない限り、満足できないでしょう。このような承認欲求は、「満たす」のではなく「なくす」ことを考えなければなりません。
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自尊心を満たしたい
褒められたい気持ちには、自尊心を満たしたいという心理もあります。褒められることによって自分は他とは違って特別で、優れているのだということを認めてもらいたいのです。自尊心を持つことは大切ですが、人からの評価を求めすぎるのは承認欲求のひとつともいえるでしょう。自分は優れているという意識が強くプライドは高いものの、誰かから承認をもらえないと不安で仕方がないのです。
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頑張りを認めてほしい
頑張っている自分を認めてほしいという心理もあります。仕事や子育てなどが大変な状況の人に多い心理です。いつも手を抜かず、真面目に働く人にもよくあるといえるでしょう。このような人たちは実際に頑張っており、その中で「どうして自分だけがこんなに頑張っているのだろう」という気持ちもあります。自分がこれだけ頑張っていることを労ってほしいと思い、誰かに認めてもらうことで頑張る原動力にしたいのです。
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褒めてほしい人の特徴3つ
褒めてほしい人には、いくつかの共通点があります。実際に周囲から褒められたり評価をされる人は、少なからず「褒めてほしい」という気持ちが心のどこかにあり、それが頑張れる力になっていることもあるでしょう。寂しがり屋で、誰かにかまってもらいたいという特徴もあります。いわゆる「かまってちゃん」と呼ばれる人です。ここでは、褒めてほしい人の特徴を3つ紹介しましょう。
常に努力している
仕事でも私生活でも、さまざまな場面で常に努力しているのは褒めてほしい人に見られる特徴のひとつです。実際に褒められるだけのことをしているため、そう思うのは自然ともいえるでしょう。褒めてもらいたいために努力している人もいます。子どもの頃は褒められることで「次も頑張ってみよう」とやる気が出たりするものですが、子どもにかかわらず大人も同じです。褒められたことが糧になり、さらに努力していく人もいます。
寂しがり屋
褒めてほしいのは、寂しがり屋で誰かにかまってほしい人が抱きやすい感情です。ひとりでいるのが寂しく、いつも誰かがそばにいてほしい人で、褒められることや愛されることで自分の価値を見出したいのです。したがって、こういったタイプの人はかまわれるためや、褒められるために行動します。いかにも褒められたいためにしているような、わかりやすいことをする場合もあるでしょう。
寂しがり屋で褒めてほしい人は、恋愛でも愛するより愛されることを一番に考えます。相手からの愛情を要求し、負担をかけることも少なくありません。
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負けず嫌い
負けず嫌いも褒めてほしい人の特徴です。誰にも負けたくないため、いつも努力しています。優れていることを証明するために褒めてほしいと思っているのです。負けず嫌いの人は、反対に誰かを褒めるということはありません。褒めて優越感を持たせたくない気持ちがあり、褒めることで自分の価値が下がる気持ちにもなるからです。他の人が褒められているのを見ると穏やかな気持ちではいられません。
褒めてほしい気持ちを和らげる4つの方法
褒めてほしい気持ちは努力の原動力にもなるため、悪いことではありません。しかし、褒めてほしい気持ちが強すぎる場合、褒められないことで自信を失ってしまうことも。その場合は、褒められなくても気にならないよう自分に自信をつける、誰もが思わず褒めるような実力をつけるなど、褒めてほしい気持ちを和らげる対策が必要です。ここでは4つの方法を紹介しましょう。
自分に自信をつける
褒めてほしい気持ちを和らげるには、たとえ誰かに褒められなくても、「自分にはこれがある」と自信を持てる何かを見つけましょう。褒めてほしい気持ちが強い人は、自分に自信がない傾向があります。誰かに褒められることで自信をつけたいのです。
自信をつけるためには、何かしらの努力が必要です。まずは挑戦しやすいところから始めてみましょう。たとえば、今より効率よく仕事をこなせる方法を探してみる、知識を増やすために関連の本を読んでみるなど、自分の強みになるものを習得できれば自然とスキルアップし、そういう姿勢は周囲にも伝わるものです。そうすれば自分が望まなくともだれかの目にとまり、「頑張っているね」と声をかけられることが増えてくるのではないでしょうか。
また、「自分がしたいことをする」という意思を持つことも大切です。誰かに評価されるからするのではなく、評価されなくても「自分が納得できるまで行動をすることに価値がある」と前向きに考えることが大切です。
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誰もが褒めるような実力をつける
褒めてほしいという気持ちを無理になくそうとするのではなく、活かすのも方法のひとつ。認めてもらうことでモチベーションが上がる自分の性格を上手く使って、さらに自分を成長させるのです。そのためには、誰もが思わず褒めたくなるような実力をつけること。得意分野の資格を取る、講座に参加してより詳しい技術を身につける、ダイエット方法を徹底的に研究するなど、目標を決めて努力してみましょう。何かを達成して大きな成果を出したときには、周囲も賞賛してくれるはずです。
しかし、さらに上へと思うばかりに頑張りすぎるのはよくありません。エネルギーには限界が来るものです。ときにはリフレッシュするなど休息を挟みながら、認めてもらいたいという感情と上手に付き合い実力をつけるモチベーションにすることで、大きな成果に変わるでしょう。
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