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2023.05.09

【CI】ってどういう意味?|ビジネス用語としての意味から分野別の使い方まで併せて解説

CIとは「コーポレートアイデンティティ」の略語で、企業の理念を社内外に浸透させる企業活動という意味があります。この他にもIT用語や医療用語などの複数の略語があるため、注意が必要です。ビジネス用語のCIに加えて、他の分野での意味も解説します。

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「CI」とは“コーポレートアイデンティティ”の略語

CIには複数の言葉の略語がありますが、ビジネス用語として使われるケースが一般的といえるでしょう。ビジネス用語としてのCIは「コーポレートアイデンティティ(Corporate Identity)」の略語です。

ロゴ、印刷物、HPデザインなどのイメージ

IT用語のCIや医療用語のCIについては、のちほどくわしく説明します。ここではビジネス用語としてのCIの定義、目的、構成する内容を解説しましょう。

■CIの定義

ビジネス用語として使われるCIは、企業の特徴や独自性を社会に発信することで、企業ブランドを浸透させるビジネス戦略のことです。企業名やロゴ、コーポレートカラー、ブランド名、スローガン、経営理念、各種のPRなどがその対象とされています。

CIという概念の始まりは1950年代のアメリカとの説が一般的です。マスメディアの発達とともにCIの重要度が高くなっています。

■CIの目的

CIの目的は企業の存在価値を高めることや市場優位性を得ること、同業他社との差別化を図ることです。消費者や市場に対してCIが行われるのが一般的ですが、企業で働いている従業員の意識向上につながることも期待できます。

その結果として、商品やサービスの品質向上の効果をもたらすこともあるでしょう。CIは企業経営に直結するものです。

■CIを構成する内容

CIは「理念」「行動」「視覚」という3つの要素で構成されています。理念はMI、マインド・アイデンティティと呼ばれるもので、企業が目指している理想像です。

行動はBI、ビヘイビア・アイデンティティと呼ばれるもので、企業や従業員の行動やコミュニケーションの指針を表しています。視覚はVI、ビジュアル・アイデンティティと呼ばれるもので、ロゴやコーポレートカラー、デザインなど、視覚で確認できる要素です。

MI、BI、VIに統一感があることによって、企業のイメージが浸透しやすくなり、市場競争力を備えたブランド力が生まれます。

ビジネス用語以外にもあるCI

CIはビジネス用語以外にも、いくつかの意味で使用されています。会話の中で「CI」という言葉がでてきて、話が食い違ってしまう場合には、どの分野の用語として使われているかを注意する必要があるでしょう。

システムエンジニアのイメージ

ここではビジネス用語についで使われる頻度の高い、IT用語としてのCI(Continuous Integration)と、医療用語としてのCI(Clinical Indicater)を中心に解説します。

1.IT用語としてのCI

IT用語としてのCIはContinuous Integrationの略語で、「継続的インテグレーション」と訳されています。ITエンジニアにとっては必須の用語で、ソフトウェア開発において短期間で効率的に品質管理を行う手法のことです。

具体的には、ソフトウェアの更新を頻繁にテストすることによって、バグなどの問題を早期発見する方法を指しています。

2.医療用語としてのCI

医療用語としてのCIはClinical Indicaterの略語で、「臨床指標」と訳されています。医療用語のCIは、病院の機能や診療実績などに関して、さまざまな指標を用いることで、具体的な数値で評価して示したものです。

CIを分析することによって、病院の機能の改善を促し、医療の質の向上を図るという目的ととともに、病院の利用者に分かりやすい指針を提供することを目的としています。

この他の意味で使われているCIもあるため、注意が必要です。経済用語のCIはComposite Indexの略語で、「景気指標」と訳されます。

CIの具体的な事例

CIは世界各国のさまざまな企業で活用されています。日本においては、自動車メーカーのマツダによる1975年の「東洋工業」から「マツダ」への社名変更が、最初のCIと言われていますが、現在ではCIを活用していない企業のほうが少ないといえるでしょう。

ロゴをデザインしているイメージ

ここでは特に有名な事例として、ZOZOとユニクロのCIをご紹介します。

1.ZOZO

ZOZOのCIで有名なのは、社名変更です。もともとの社名はスタートゥデイでしたが、設立20周年にあたる2018年に、「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という理念の実現のために、グローバル展開を決定し、認知度の高かったブランド名である「ZOZO」へと社名を変更しました。

この他にも、マリンスタジアムのネーミングライツの取得、社屋の正面に設置した「ZOZOの広場」の住民への開放など、創業の地である千葉に密着したCIを展開しています。

2.ユニクロ

世界的なブランドへと成長したユニクロを持っているファーストリテイリングは、多角的にCIを展開している企業です。「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」というミッションのもとでMIを構築しています。

ユニクロのCIの代表的な例はロゴの変更でしょう。デザイナーの佐藤可士和氏が手がけた新ロゴによって、「安くてダサいユニクロ」から「安くてオシャレなユニクロ」へと、企業のイメージが一新しました。

ポイントとなったのはカタカナと英語の2種類のロゴが並んでいることと、ボックスを基調とした洗練された文字になっていることです。海外の店でもこのロゴが使用されており、外国人からカタカナが新鮮に見えることも考慮してデザインされています。

CIの意味を理解して正しい使い方をしよう

起業のイメージ

CIにはビジネス用語、IT用語、医療用語、経済用語など、いくつかの意味があります。しかし、一般的に使われることが多いのはビジネス用語のCIです。

ビジネス用語のCIはコーポレートアイデンティティ(Corporate Identity)の略語で、企業の特徴や独自性を社会に発信して、企業ブランドを広く浸透させるビジネス戦略を意味しています。

会話の中でCIという言葉が出てきた場合には、どの分野の言葉なのかの確認が必要です。CIの意味を理解して正しい使い方をしてください。

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