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【目次】
子どもが外遊びで得られる効果とは?
子どもが外遊びをすることで得られる効果は多くあります。一緒にチェックしていきましょう。
基礎体力・持久力がつく
子どもの頃は、基礎体力を築く大切な時期です。外でたくさん体を動かし、遊ぶことで基礎体力がつきます。また長い時間、外で動き回ることで、持久力の向上も期待できるでしょう。
脳を活性化する
子どもは屋外で様々なものを見て、触れて、感じることで、五感が刺激され脳が活性化します。例えば、天候の変化や風に揺れる木々、土や砂の感触、花の香りなどの自然を感じる。そうしたことで子どもはたくさんの刺激を受け、脳が大きく成長することにつながるのです。
社会性を身につける
家族と過ごす家とは違い、外遊びでは、様々な人と関わることが多いでしょう。初めて会う人や年齢が違う子どもたちなど、そうした人たちとコミュニケーションをとっていく中で、協調性や社会性を身につけていきます。
想像力豊かになる
例えば、公園などの遊具で秘密基地を作るなど、自分たちで考え、頭や体を使って形にする。そうした遊びから、豊かな想像力や思考力が身についていくでしょう。
自分を守る力がつく
外遊びをする中で、子どもたちは転んだり、擦り傷を作ることも少なくありません。そういった小さな怪我や失敗をすることで、子どもたちは危険性を学んでいきます。遊びを通して様々な経験をして、自分自身を守る力がついていくのです。
外遊びをしないと起こりうるデメリットとは?
外遊びには、子どもの成長にとってよい影響を及ぼすことがわかりました。一方で、子どもたちが外遊びをしないと、どのような影響があるのかをみていきましょう。
体力が向上しない
外で遊ぶことで得られる基礎体力が、身につきにくくなることが考えられるでしょう。外で思いっきり飛んだり跳ねたり、走ったりすることで、自分の体をコントロールする方法を覚えていきます。それができないと、日常生活での動作で違いがみられるケースもあるようです。
生活リズムが整わない
外遊びは子どもの睡眠にも影響を及ぼすことがあります。日中、太陽の光を浴びることで、夜にメラトニンというホルモンが分泌されます。このメラトニンの分泌が睡眠へと誘導してくれるのです。
家でスマートフォンやゲームばかりしていると、メラトニンの分泌が阻害されてしまうといわれています。睡眠不足により、生活リズムが崩れて悪循環を起こし、授業で集中できないなど学習面にも影響してくる可能性があるでしょう。
子どもに人気の外遊び
幼児や小学生などの子どもに人気の外遊びは、おにごっこなどの道具を使わない遊びや、サッカーやドッジボールといったボールを使う遊びが人気のようです。大人たちが昔してきた外遊びが、意外と今でも子どもたちに人気がある様子。そのほかに子どもたちに人気の道具を使った遊び、道具を使わない遊びをみていきましょう。
道具を使った遊び
・インラインスケート
・バドミントン
・キックスケーター
・ラジオコントロール(通称ラジコン)
道具を使わない遊び
・宝さがし
・だるまさんが転んだ
・かくれんぼ
・水遊び
年齢別にみる子どもの運動能力を促す外遊び
子どもの運動能力が大きく発達する、5~8歳くらいの時期を「プレゴールデンエイジ」、9~12歳くらいの時期を「ゴールデンエイジ」といいます。このゴールデンエイジの過ごし方が、子どもの運動能力を成長させるキーポイント。この時期に必要な運動とは特別なスポーツではなく、外遊びなどで体を動かすことが重要だとされています。ここでは年齢別におすすめされる外遊びをみていきましょう。
5~8歳:プレゴールデンエイジ期におすすめの外遊び
「プレゴールデンエイジ」期の子どもは、神経系が著しく発達する時期です。この時期は、様々な運動を経験し、脳を刺激することが重要であるとされています。走ったり、飛んだり、蹴る、投げるなどの基本的な動きや、ボールなどの道具や遊具を使った、以下のような遊びがおすすめです。
・おにごっこ
・かけっこ
・鉄棒
・縄跳び
・リズム遊び
またこの時期の子どもは、集中力が長く続きません。1つの運動にじっくり取り組むよりも、様々な運動を遊びに取り入れるとよいとされています。
9~12歳:ゴールデンエイジ期におすすめの外遊び
「ゴールデンエイジ」期の特徴は、様々な動きを瞬時に覚えられること。初めて見る動作でも、数回見ただけですぐに習得できた、ということも多くあります。そして、この時期に体が覚えた動きは、大人になっても覚えているもの。そのため、この時期は多種多様な運動やスポーツを経験させてあげるとよいとされています。「ゴールデンエイジ」期におすすめの外遊びをチェックしていきましょう。
・おにごっこ
・縄跳び
・野球
・サッカーなどの互いにボールを相手ゴールに入れ合うスポーツ
・バドミントンなどのネット越しに打ち合うスポーツ
・ダンス
・ブレイブボード、キックスケーターなどの板に足を乗せて進む乗り物
この時期は、ハードな運動やトレーニングは禁物です。運動を継続して行うためにも、子ども自身が体を動かすことは楽しいと感じることが大切です。
子どもの外遊びの適切な時間は?
文部科学省によると、子どもの外遊びに推奨されている時間は毎日60分以上だとされています。外遊びの時間が長い子どもほど、体力が高い傾向にあるというデータも。しかし、外遊びの時間だけが重要なわけではなく、遊びを通して様々な動作や運動を経験していくことが大切であるとしています。
参考:文部科学省『幼児期運動指針ガイドブック』
外遊びをする際の注意点は?
外遊びをする際、夏は熱中症や日焼けに注意してください。帽子を着用し、強い日差しから皮膚を守るような服装を選ぶようにしましょう。
また水分補給も忘れずに。靴はスニーカーなど、動きやすく脱げにくいものがベスト。サンダルなどの脱げやすいものは避ける方が良いでしょう。
また公園などで遊ぶ場合は、公園までの道のりで危険なところがないか、前もって確認しておくと安心です。
最後に
外遊びをすることは、子どもの成長にとって重要であることがわかりました。就学すると、宿題や習い事などのため、学校から帰ってきても外遊びの時間が十分に取れないことも少なくありません。5~12歳くらいの時期は、運動能力が発達する貴重な時期です。親が外遊びの時間を確保してあげることも、大切であるといえるでしょう。
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