お風呂で絵本を楽しむメリット
入浴時に絵本を読むことで、子どもがゆったりお風呂に浸かれるのはうれしいポイント。お風呂で絵本を読むメリットについて解説します。
お風呂を嫌がる子どもにぴったり
小さいうちは、お風呂に入ったり、体や髪を洗ったりするのを嫌がる子どもが少なくありません。湯船の中でも読めるお風呂用絵本は、入浴に対する苦手意識を解消する方法として効果的です。
防水仕様の素材を使用したお風呂用絵本なら、お湯にぬれても繰り返し利用できます。絵本の内容に夢中になっているうちに、自然と長くお風呂に入っていられるようになるはずです。
毎日のお風呂で絵本を読む習慣をつけることで、自分から積極的にお風呂に入りたがる子どもも。赤ちゃん向けの絵本を選べば、0歳からチャレンジできます。
親子のコミュニケーションにも役立つ
絵本の読み聞かせは、親子のコミュニケーションにうってつけの方法です。一緒に湯船に浸かりながらゆっくりと絵本を楽しむことで、生活の中で子どもと触れ合う時間を増やせます。
寝る前に布団に入って絵本を読むのが一般的ですが、毎日のお風呂を読み聞かせの時間にするのもおすすめ。リラックスした気持ちで絵本のストーリーを楽しみながら、しっかりと体を温められます。
上手に読み聞かせをするには、子どもはもちろん親も興味を持てる絵本を選ぶのがポイントです。絵本の内容に気持ちが入りやすくなるため、情感豊かな読み聞かせができるようになります。
お風呂用絵本の選び方
お風呂用の絵本を購入する際は、子どもに合った内容を意識するのが大切です。子どもに喜ばれる絵本の選び方をチェックしましょう。
子どもの年齢や好みを意識
お風呂用絵本は、まだ文字が読めない0歳の赤ちゃんから利用できます。絵本の対象年齢や内容を事前にチェックしておくのが、子どもの年齢に適した絵本を選ぶポイントです。
まだ幼い子どもには、読みながら文字や言葉を学べるような絵本も適しています。水にぬれても劣化しにくいお風呂用絵本は、毎日繰り返し使えるため知育用にもってこいです。
また、絵本の内容が子どもの好みに合っているかどうかも意識しましょう。子どもの好きなキャラクターや、動物や乗り物といったモチーフなど、興味を持てそうな題材を選ぶのもよい方法です。
目的に合わせて選ぶ
親子で会話をしながら楽しめる本や、子ども1人でも遊べる本など、絵本のタイプはさまざまです。絵本を選ぶときは、利用する目的に合った内容かどうかを考えることが必要といえます。
子どもにじっとしていてほしいなら1人でも読めるゲームブック、コミュニケーションを取りたいときはストーリー性のある絵本がおすすめです。用途に合わせて、その日に読む絵本を使い分けてみましょう。
お風呂が苦手な子どもには、お風呂を題材にした絵本を選んでみる方法も。楽しそうにお風呂に入るキャラクターを見ているうちに、お風呂に興味が出てくるかもしれません。
楽しい仕掛け絵本も
防水仕様の素材を使った絵本の中には、水やお湯でぬらすと色が変わる仕掛けが施されたタイプもあります。お風呂用ならではの特別感があるため、子どもの興味を引きやすいのが特徴です。
新しい絵柄が浮かび上がってくるものは、ページの変化を間違い探し感覚で楽しむこともできます。乾かすたびに絵柄が元に戻るため、何度も見た目が変化するのがうれしいポイント。
なぞなぞやクイズで遊べるお風呂用絵本にも、同様の仕掛けが用いられています。ページをぬらすと答えが浮かび上がってくる作りになっているため、勉強に役立てられるのが魅力的です。
学びに役立つお風呂絵本3選
子ども向けの絵本の中には、文字や数の学習に役立つものが数多く存在します。お風呂でゆったりと学べる絵本を見ていきましょう。
ミキハウス「【ブラウンベアファミリーのおふろえほん】キャンディちゃんとおふろであそぼう!」
くまのキャンディちゃんを始めとした、さまざまな動物たちが登場するお風呂用絵本です。すべてのページがつながったじゃばら式の作りで、両面に絵柄がプリントされています。
温度によって色が変化する黒インクを使用しており、お風呂に入れるとなぞなぞの答えが見えるようになるのが特徴です。お湯から出しておいたり、水につけたりすることで繰り返しなぞなぞ遊びを楽しめます。
かわいらしいピンク色のボックスに入っているため、プレゼント用にもぴったりのアイテムです。汚れが付いたら中性洗剤で拭き取れるので、お手入れしやすくなっています。
商品名:ミキハウス「【ブラウンベアファミリーのおふろえほん】キャンディちゃんとおふろであそぼう!」
絵:おくだちず
ジョイパレット「しましまぐるぐる おふろでかぞえるえほん1.2.3」
赤ちゃんに人気の絵本「しましまぐるぐる」をお風呂用にアレンジしたもの。ぷにぷにとした触り心地で子どもが怪我をしにくく、湯船に浮かぶビニール素材を採用しています。
鮮やかな色使いが赤ちゃんの目を引きつけ、渦巻き模様や線を指でなぞりながら楽しめるのが魅力的です。飽きずに繰り返し読みたくなる絵本なので、数字を覚えるときにも活躍します。
絵本の上部にフック穴が付いており、フックに下げてお風呂の壁に取り付けられる点も便利。ベビーカーに装着しやすく、お風呂用としてだけでなく外出時に持ち歩く絵本としても適しています。
商品名:ジョイパレット「しましまぐるぐる おふろでかぞえるえほん1.2.3」
アーテック「バスブックシリーズ いろとよみかた お風呂絵本」
「バスブックシリーズ」は、コンパクトな丸形のフォルムが特徴的な絵本です。ページのつなぎ目を壁のフックに掛けられるため、水にぬれた後に乾かしやすく衛生的に保管できます。
「いろとよみかた」では、色の名前と英単語をまとめて覚えられるのが特徴です。白のページには雪だるまやおにぎり、黄色のページにはひまわりやバナナなど、それぞれの色ごとの身近なアイテムが揃っています。
表紙を押すと音が鳴る仕掛け付きで、小さな子どもでも飽きずに楽しめるのがメリット。直径約14cmの手のひらサイズなので、子ども1人でも持ちやすくなっています。
商品名:アーテック「バスブックシリーズ いろとよみかた お風呂絵本」
仕掛けがたくさんのお風呂絵本3選
楽しい仕掛けを盛り込んだ絵本なら、子どもも何度も読み返したくなるものです。飽きがこないよう工夫がされたお風呂用絵本を紹介します。
世界文化社「ぶくぶく おふろ」
魚のキャラクターが描かれた「ぶくぶく おふろ」は、水にぬれるとひれやうろこの色が変化する仕掛け絵本です。ビビッドな色味とくっきりとした線が印象的な絵柄で、色の変化が分かりやすくなっています。
シンプルな言葉や擬音が使われており、心地よいリズムを意識した読み聞かせが可能。水辺に暮らす動物たちが登場するため、お風呂に浸かりながら読むのにぴったりの内容になっています。
ふわふわした触り心地の柔らかい素材を採用しており、子どもが持っても怪我をしにくいのがメリットです。全8ページと短く読みやすいので、初めてお風呂用絵本にチャレンジする子どもにも向いています。
商品名:世界文化社「ぶくぶく おふろ」
絵:ハルトムート・ビーバー 訳:鈴木 ユリイカ
Lilliputiens「バスタイムブック」
ベルギーの知育玩具ブランド・Lilliputiensが手がけた、幻想的な見た目がかわいいお風呂用絵本。
文章は英語で書かれていますが、文字が少なく絵を見てストーリーを理解できるため問題なく利用できるでしょう。対象年齢は1歳からなので、小さいうちから自然と英語に親しめます。
お湯につけると色が変わるものや、冒険気分が味わえるマグネット付きのものなど、個性豊かな動物たちを主人公にした4種類のバリエーションがあります。見た目も美しい絵本なので、シリーズで揃えてみてはいかがでしょうか。
商品名:Lilliputiens「バスタイムブック」
永岡書店「水にぬれると 色がかわる おふろえほん」
表紙に描かれているかえるなど、水にまつわるキャラクターたちが登場する絵本。初めは真っ白なページに黒い線で描かれたイラストが、水につけると一気にカラフルな色合いへと変化します。
キャラクターたちを指さして数えながら、自然と数の勉強ができるのもうれしいポイントです。水にぬらしたときだけ色や数字が浮かび上がるため、お風呂に入るのが待ち遠しくなるでしょう。
お手入れしやすいビニール製で、中にクッションが入っており安心して利用できるのもメリットです。色が付くことでページ全体の印象ががらりと変わる、お風呂用絵本ならではの特別感が味わえます。
商品名:永岡書店「水にぬれると 色がかわる おふろえほん」
キャラクターが出てくるお風呂絵本3選
かわいいキャラクターを描いた絵本なら、子どもが関心を持ちやすくなります。人気のキャラクターが出てくるお風呂用絵本をチェックしましょう。
ジョイパレット「おふろでピッピ!アンパンマンの10までかぞえるえほん」
アンパンマンやばいきんまんなどのキャラクターたちがプリントされた、数字の勉強ができるお風呂用絵本です。ボタンを押すと笛の音が鳴る仕様になっており、目・耳・手を使って1から10までの数字を覚えられます。
電池を使わなくても音が鳴るので、お風呂の中でも安心して使えるのが特徴。おなじみのキャラクターはもちろん、総勢51人もの仲間が登場するので、キャラクター図鑑としても利用できます。
絵本の上部にフック穴が付いており、フックに掛けて収納できる機能的なアイテムです。コンパクトなサイズなので外出時にも持ち運びやすく、お風呂以外でもさまざまな場面で楽しめます。
商品名:ジョイパレット「おふろでピッピ!アンパンマンの10までかぞえるえほん」
講談社「<新装版>ブルーナのおふろえほん 1 ミッフィーだいすき」
幅広い年代に親しまれている、ミッフィーが登場するお風呂用絵本です。ディック・ブルーナならではのシンプルな線とビビッドな色使いは、子どもでも分かりやすいため集中して読めるでしょう。
絵本を水にぬらすことでイラストが変化し、色や背景が変わる新鮮な驚きを味わえます。素朴な絵柄で飽きにくく、絵柄とストーリーを親子でじっくりと鑑賞したいときにもぴったりです。
長年愛されているお風呂用絵本の新装版なので、「自分も読んだことがある」という大人も多いかもしれません。ページ数が少なく気軽に読めるため、何冊かシリーズで揃えてみるのもおすすめです。
商品名:講談社「<新装版>ブルーナのおふろえほん 1 ミッフィーだいすき」
ポプラ社「おふろでトーマスずかん トーマスのなかま、いえるかな?30」
「きかんしゃトーマス」のキャラクターと紹介文がプリントされた、ミニサイズの図鑑です。キャラクターの絵を見て楽しんだり、文字が理解できるようになったら紹介文を読んだりと、さまざまな楽しみ方ができます。
お風呂で利用できる水に強い素材を使用しており、軽くて丈夫なので携帯しやすいのがうれしい。汚れが付いても拭き取って落とせるため、長くきれいな状態をキープできます。
トーマスが好きな子どもだけでなく、乗り物に興味がある子どもにも喜ばれるアイテム。図鑑を見ながら親子で会話したり、「このキャラは誰?」とクイズを出したりと、コミュニケーションにも役立ちます。
商品名:ポプラ社「おふろでトーマスずかん トーマスのなかま、いえるかな?30」
お風呂をモチーフにしたお風呂絵本2選
お風呂に入るのが嫌いな子どもには、お風呂や入浴を題材にした絵本を読むのが効果的です。「お風呂に入りたい」と思えるような絵本を紹介します。
偕成社「おふろ」
体や髪を洗ってから、シャワーを浴びて湯船に浸かるまでを描いたシンプルなストーリーです。擬音を使ったリズミカルな表現が特徴で、耳に残りやすくなっています。
お風呂でのかけあいがユーモラスに描かれているため、実際にお風呂に入った際に真似したくなる子どもが多いようです。お風呂でやることを学べる内容なので、読み返すうちに自然と入浴に親しめます。
かわいらしさの中にインパクトのある表紙が目を引く、自然とお風呂が好きになる絵本。対象年齢は1歳からなので、まだお風呂に慣れていない小さな子どもに読み聞かせるのに向いています。
商品名:偕成社「おふろ」
小学館「おふろにジャブン 1、2、3!」
一番にお風呂に飛び込んだ主人公の「もっくん」に続いて、動物たちが次々とお風呂に入っていく楽しい絵本です。最後は100種類もの動物が登場するというファンタジックな内容で、子どもの想像力が広がります。
1から100までの数字を数えたり、動物の名前を覚えたりと、自分なりの楽しみ方を見つけられるのもメリットです。巻末には登場した動物の一覧表が付いているため、「この動物はどこにいる?」と探し絵遊びにもチャレンジできます。
動物たちでいっぱいになったお風呂の絵を見ているうちに、お風呂に対する楽しそうなイメージがわいてくるはず。気持ちよさそうにお風呂に飛び込むキャラクターを見ていると、子どもも真似をしたくなるかもしれません。
商品名:小学館「おふろにジャブン 1、2、3!」
著・作:ももろ
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