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2023.09.13

形骸化とは「形だけが残った状態」のこと! 形骸化の使い方などを紹介

ニュースなどで見かける「形骸化」とは、形だけが残った状態を表す言葉。日常の会話で使うことは少ないものの、時事ニュースなどでは頻出する言葉です。この記事では、「形骸化」という言葉の使い方について紹介します。

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「形骸化」とは何を指す言葉?

法律や制度などのニュースで見かける「形骸化」は、日常的に使う言葉ではありませんが、時事ニュースや社会問題では頻出する言葉です。

まずは「形骸化」とはどのような言葉なのかを紹介します。

チェックリストと鉛筆の3Dイラスト

「形骸化」辞書で意味を確認

▷けいがい-か【形骸化】
[名](スル)実質的な意味を失い、形式だけが残ること。「規則が—する」
(出典:小学館 デジタル大辞泉)

「形骸化」とは、何かしらの制度やルール、法律などに関連することでよく使われています。

「形骸化」使い方を確認

日常ではあまり使わない「形骸化」ですが、ビジネスシーンではよく登場します。特に、何かしらのトラブルや問題が発生した際に使われることが多いので、使い方を把握しておきましょう。例文とあわせて紹介します。

オフィスでさまざまな人たちが働いている様子のイラスト

ビジネスシーンでの使い方

《例文》
・社内規則が形骸化しているとしか思えないので、他の人の意見を聞きたい
・失敗の一因として考えられるのは、業務ルールの形骸化だ
・確かにその決まりは形骸化しているが、守らなくてよいわけではない
・導入時は喜ばれた制度だが、今は形骸化してしまっている

ルールや制度は、何かしらの理由があって成り立つものですが、時間の経過と共にその有用性が失われてしまうのは珍しいことではないでしょう。

日常の中での使い方

「形骸化」を日常の中で使う場合の例文も見ていきましょう。

《例文》
・その慣習が形骸化しているのは周知の事実だが、内容を刷新するのは難しい
・時代に合わせた教育内容にすることで、形骸化を防げるかもしれない
・この決まりができた当初と今では状況が違うので、形骸化は時間の問題だ

言葉としてはあまり使わないかもしれませんが、「形骸化」自体は日常にもたくさんありますよね。特に、昔からの慣習や地域ならではの決まりごと、教育分野では、「形骸化」を感じている人もいるのではないでしょうか。

「形骸化」類語を紹介

「形骸化」には、似た意味を持つ言葉が複数あります。例文とともに見ていきましょう。

「Rules」と書かれたメモ帳とペン

「死文化」

《例文》死文化している業務ルールについて、早急に見直しをしたい

条文はあるけれど、すでに効力を失っている文章を指す「死文化」。ルールや法律などに使われる場合は、「形骸化」と同様の意味になると考えてよいでしょう。

「官僚化」

《例文》新卒で入社した会社は官僚化していて、働き甲斐を感じなかった

「官僚化」は、会社やチームが上手く機能しないという意味で使われます。組織のことであれば、「形骸化」と同じように使えるでしょう。

「弱体化」

《例文》発足当初は勢いがあるプロジェクトチームだったが、トップの交代で弱体化した

「弱体化」とは、組織やチームの力が衰えることを指す言葉。組織などの持っていた力が弱まり、活躍が期待できない状態になることを言います。組織のことであれば、「形骸化」と同じような意味になると考えてよいでしょう。

「形骸化」対義語もチェック

対義語についても見ていきましょう。「形骸化」の反対を持つ言葉は次のようなものです。

「活性化」

《例文》停滞しているプロジェクトの活性化を狙い、ブレストを取り入れることにした

社会や組織の勢いをよくして活発にするのが「活性化」の意味。機能や動きが活発になるよう、意図的に盛り上げることに使われます。

なぜ「形骸化」が起こるのか?

ルールや制度、法律に対してよく使われる「形骸化」。日常生活においても、「形骸化」は頻発しているのではないでしょうか?

ルールや制度を明文化したとしても、「形骸化」が進むことは珍しくありません。ここからは、「形骸化」を防ぐにはどうすればよいかを見ていきましょう。

懐中時計

「形骸化」の理由

そもそも、ルールや制度は状況を改善するために設けられることが多いもの。できた当初は、役立っていたはずです。それが「形骸化」してしまうのにはさまざまな理由があると思いますが、大きな要因として、時代や環境の変化があるでしょう。

ルールや制度は、できた当初の状況をベースにつくられていますので、状況の変化により合わなくなるのは自然なこと。当初は有用であっても、それが続くとは限りません。つまり、「形骸化」が起こるのは必然であり、ある意味避けられないことといえるでしょう。

ルールや制度の「形骸化」を防ぐには?

「形骸化」を避けるには、どうすればよいのかを見ていきましょう。

デスクワークの女性のイラスト

ルールや制度の目的を周知する

「形骸化」を防ぐ方法としてすぐに使えそうな方法は、ルールや制度の目的を定期的に周知することでしょう。ルールや制度ができた背景や目的、ミスやトラブルの事例を伝えることで、なぜそのルールが必要なのかを知ってもらうことができます。

仕事であれば、定期的に周知の機会を設けるといいですね。周知の時間は短時間でOK。日や曜日を定めて周知の時間をとるのも一つです。

「形骸化」は起こるものと捉えて、見直しをする

ルールや制度をつくる際、状況の改善だけでなく、「形骸化」も視野に入れておくとよいでしょう。そのルールや制度が現状に即しているかどうかを知るには、定期的な見直しが必要になります。見直すことを想定し、ルールや制度を考えれば、ある程度「形骸化」を抑えることができるかもしれません。

また、既存のルールや制度については、内容の更新をしましょう。現状に即した内容にすることで、そのルールや制度は活性化するかもしれません。ルールや制度を最適化させることは、状況のさらなる改善につながることもあります。

「形骸化」を防ぐには、「注意する」「気をつける」だけでは難しく、過度なルールを課すのも逆効果です。それよりも、周知と最適化を取り入れ、「形骸化」を防ぎましょう。

最後に

本来の意図や目的が失われ、形だけが残ることを指す「形骸化」。主に、ルールや制度、決まりごと、法律に関連して使われる言葉です。ルールや制度の「形骸化」は、ある意味避けられないと考えるのが妥当。状況に変化があれば、そぐわない部分が生じるのは自然なことといえます。「形骸化」を防ぐために、過度なルールを課してしまうのはNG。それよりも、周知と最適化を試みることをおすすめします。

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