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2024.10.21

特記事項とは?主な使用場面と類語・反対語・英語表現を解説

補足事項

補足とは不十分な部分を補い、付け加えることです。

メール送信後に伝え忘れた件を思い出したときなど、「先ほどのメールの内容に補足事項があるので、再度お送りします」のように使います。

補足事項は、特記事項のひとつともいえます。たとえば、履歴書に連絡先として実家の住所を書き足したくても、現住所記載欄のみで困るといったケースはよくあることでしょう。この場合、実家の住所とそこに連絡してほしい旨を、補足情報として特記事項に記載すると便利です。

注目すべき事項

「注目すべき事項」も、特記事項の類語といえます。「注目」とは「関心をもって見る」または「注視する」ことです。

「注目すべき事項」は、特に関心をもってほしい事柄を強調する目的で使用します。一例として、スポーツの大会で優勝チームを紹介する際、有名なチームや強豪チームに勝った事実があれば、多くの人の興味関心を引くはずです。それを強調したい場合に「注目すべき事項は、あの強豪に勝利したことです」などと使います。

企業が世の中に役立つ新しい技術を開発し、広く世間に知らしめたいときはプレスリリースや報告書に「注目すべき〇〇」と書くこともあります。

特記事項と反対の意味を持つ言葉

バインダーの書類にルーペをあてているイラスト

(c)Adobe Stock

特記事項と反対の意味を持つ言葉には「些事」「細事」「本文」などがあります。それぞれの意味や使い方を紹介します。

些事(さじ)

些事は、取るに足らない小さなことを指します。

漢字の「些」には「わずか」「少し」の意味があり、「些細(ささい)」「些少(さしょう)」「些末(さまつ)」などの熟語が知られています。また「些かも(いささかも)ない」は、少しもないことと同じ意味です。

些事は「瑣事」と書くこともあるので覚えておきましょう。「瑣」も小さいことや、細かいことを表す漢字です。

履歴書にわざわざ取るに足らない情報を記載する必要はありませんし、議事録や介護記録に些事が多過ぎると、混乱を招きかねません。重要な事柄を記す特記事項とは、まさに反対の言葉といえます。

さ‐じ【×些事/×瑣事】
取るに足らないつまらないこと。ささいなこと。小事。「―にこだわる」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

細事(さいじ)

細事には、ふたつの意味があります。ひとつは些事と同じく「ちょっとした事柄」。もうひとつは「詳細な事柄」です。

「子細(しさい)」や「詳細」に使われているように、「細」にはこまかく小さいことのほかに、詳しいことという意味もあるのです。

詳しい事柄は書類のメインとなる情報であり、特記する事柄ではありません。また、特記事項は詳しく書くよりも、簡潔に記載する方が相手に伝わりやすいとされています。それを考えると、細事はどちらの意味でも特記事項とは反対の言葉といえます。

さい‐じ【細事】
1 ちょっとしたこと。つまらない事柄。小事。「細事にこだわらない」
2 詳しい事柄。「細事にわたる説明」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

本文(ほんもん・ほんぶん)

本文は書類や書物において、注釈やタイトルなどを除いた主要部分をなす文章のことです。注釈や訳文のもととなる文章や、古典に登場する文句の意味もあります。

会議の議事録でたとえると、主題や話し合いの内容・結果のまとめなど、通常記載する事項が該当します。一方の特記事項は、主要な文章とは別に記載すべき重要な情報や事柄です。本文の注釈や補足情報とも言い換えられます。

本文すなわち通常記載する事項がなければ、特記事項も存在しません。本文あっての特記事項ですから、両者は全く逆の意味を持つ言葉ともいえます。

ほん‐もん【本文】
1 序文・跋文ばつぶん・注解・付録などに対して、書物の主たる内容をなす部分の文章。ほんぶん。
2 注釈や訳文に対して、そのもととなる文章。原文。
3 典拠となる古典などの文句。
「心ばへある―うち書きなどして」〈紫式部日記〉
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

特記事項の英語表現は?

黒板にEnglishとチョークで書き込んでいる写真

(c)Adobe Stock

特記事項はさまざまなシーンで使われます。当然のことながら、外国にも特記事項に該当する言葉はあるはずです。覚えておくと、子どもの英語学習やビジネスで役に立つかもしれません。特記事項の代表的な英語表現と例文を紹介します。

特記事項の英語表現は?
  1. key point
  2. special note

key point

特記事項の英語表現として「key point」が挙げられます。これは「重要な点」「要点」を意味し、文書や報告書で特に注目すべき情報を強調する際に使用されます。

たとえば「key point to notice」は、「注目すべき重要な点」という意味です。「key point of differentiation」は、差別化するときに重要な事柄を指します。「The key point of our presentation is ~」なら、「プレゼンテーションの要点は~です」となります。

key pointには、特記事項の類語である、特筆事項や注目すべき事項と似たようなニュアンスがあると考えてよいかもしれません。

special note

「special note」は、特記事項を英語で表現する際によく使われる言葉です。「special」は特別、「note」には注釈の意味があり、文字通り「特別な注記」を意味します。

通常の内容と区別して扱うべき重要な情報のことで、「Make a special note of~(〜の事実を特記する)」のように使います。履歴書に書く場合、特記事項は「special notes」とするのが一般的です。

特記事項の英語表現は、ほかにもあります。代表例と日本語の意味は以下の通りです。

・attention:注意・注目
・observation:注目・見解
・special Instruction:特別な指示

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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