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LIFESTYLE スキルアップ

2025.02.14

ゾーンに入るとは? 職場での環境づくりで集中力アップ!

集中力を高める秘訣は「ゾーン」と呼ばれる特別な状態に入ることかもしれません。本記事ではゾーンの基礎知識と併せて、職場や自宅で実践できる集中力アップの工夫を紹介します。ゾーンに入るヒントを知って、集中力が高まった状態を体験してみましょう。

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「ゾーンに入る」とはどんな状態?

スポーツ選手のインタビューやスポーツニュースを見ていると時折、「ゾーンに入る」という言い回しを聞くこともあるでしょう。「ゾーンに入る」とはどのような状態を指すのかを解説します。

バットにボールを当てている人

(c)AdobeStock

感覚が研ぎ澄まされた状態

ゾーンに入るとは、感覚が研ぎ澄まされた特殊な精神状態のことを指す心理学用語です。ゾーンに入ると、通常とは異なる感覚世界に身を置くことになるとされています。

一般的に、高度な集中力と没頭感が生まれ、時間の感覚が失われるほど作業に没入できる状態といえます。数時間があっという間に過ぎ去ることもあるほど。周囲の雑音が消え去り、自分の行動と意識が完全に一体化したかのような感覚に包まれることもあるといいます。

ただし、ゾーンに入った状態を意図的に作り出すことは困難といえるでしょう。環境や心理状態などを調整して「ゾーンに入りやすい状態」を作り出すしかないかもしれません。

ゾーンに入るメリット・デメリット

「ゾーンに入る」というと、あたかも「メリットしかないこと」かのように思われがちです。しかし、ゾーンに入った状態が長時間続くと、思わぬデメリットに直面する可能性があります。ゾーンに入るメリットとデメリットを解説します。

胸に手を当てる女性

(c)AdobeStock

ゾーンに入るメリット・デメリット
  1. ゾーンに入るメリット
  2. ゾーンに入り続けるデメリット

ゾーンに入るメリット

ゾーンに入ることで、驚くべき集中力と生産性の実現に期待ができます。まず、作業効率が飛躍的に向上し、通常なら数時間かかる仕事も、短時間で片付けられることもあるでしょう。また疲労を感じにくくなり、長時間の作業さえも苦痛を感じることなくやり遂げられるようになることもあるようです。

さらに、思考の枠を超えた発想や、斬新なアイデアが生まれやすくなるなど、創造性の大幅な向上もメリットの一つといえます。これは、通常の思考パターンから解放され、新しい視点で問題を捉えられるようになるためです。

最後に、自信と達成感が得られることも挙げられます。難しい課題を乗り越えられたという経験は、次の挑戦への強力な原動力となり得るからです。

ゾーンに入り続けるデメリット

一方でゾーン状態が長く続くと、心身に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。高度な集中状態が持続することで、気づかないうちに疲労が蓄積し、バーンアウト(全力を尽くした結果として心身に強い疲労を感じること。いわゆる「燃え尽き症候群」)のリスクが高まるとされています。

ゾーンに入った状態で、自身に降りかかるバーンアウトのリスクを意識するのは難しいかもしれません。しかし、ゾーンに入っているときこそ適度なタイミングで休息を取り、心身をリラックスさせることが欠かせないといえるでしょう。

ゾーンに入るには?

人工的にゾーンに入った状態を作り上げることは難しいものの、工夫次第でゾーンに入りやすい状態を作り出すことはできるかもしれません。ゾーンに入りやすい状態を作る方法を解説します。ビジネスシーンで生かして、仕事の効率を上げていきましょう。

仕事と生活

(c)AdobeStock

集中できる環境を整える

集中できる環境づくりは、ゾーンに入るための重要な要素といえます。

まず、適度に雑音がある環境を作ることが大切。静かすぎる環境だと小さな物音さえも気になってしまうため、無意味な雑音が適度にある状況が集中しやすい場合もあるでしょう。また適切な照明も重要で、涼しさを感じられる青白い照明を選ぶことで、目の前の仕事に集中しやすくなるといわれています。

デスク周りの整理整頓も重要です。不要なものを片付け、必要なものだけを手元に置くことで、心理的な余裕が生まれます。さらに、温度や湿度にも気を配りましょう。快適な室温と適度な湿度を保つことで、集中力が維持しやすくなります。

ゾーンに入りやすい環境は個人によって異なります。自分に合った最適な環境を見つけ出すことが、ゾーン状態を引き出すコツといえるでしょう。

明確な目標や目的を設定する

ゾーンに入るためには、明確な目標や目的を設定することが不可欠といえるかもしれません。具体的で達成可能な目標を立てることで、自然と集中力が高まるでしょう。目標を細分化し、小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションを維持しやすくなる効果も狙えます。

定期的に目標を再検討し、必要に応じて調整することも大切です。環境の変化や新たな情報に応じて柔軟に目標を修正することで、常に最適な状態を保つことができるでしょう。

仕事前のルーティンを作る

ルーティンとは、仕事や勉強に取り掛かる前に行う「決まった行動」を指します。たとえば、野球選手がバッターボックスに入る前に特定のポーズを取ったり、力士が土俵に上がる前に自分の顔を両手で叩いたりする行動がルーティンにあたります。

ルーティンの設定はスポーツ選手だけでなく、一般のビジネスパーソンにも効果的といえます。仕事に取り掛かる前に特定の行動を習慣づけることで「これをやったら集中力が上がる」という意識が脳に刷り込まれ、自然と集中力が高まり、ゾーンに入りやすい状態を作ることに期待できるのです。

リラックスする時間も大切

ゾーンに入るためには、リラックスすることも重要です。過度な緊張やストレスは集中力を阻害し、ゾーン状態への到達を困難にしかねません。適度なリラックスは集中力を高め、ゾーンに入りやすい状態を作り出します。

リラックス方法は個人によって異なりますが、深呼吸・ストレッチ・軽い瞑想などが効果的でしょう。また自然の中で過ごしたり、好きな音楽を聞いたりするのもいいですね。

ただし、リラックスしすぎて眠気を催さないよう注意が必要です。適度な緊張感を保ちつつ、心身をリラックスさせることが、ゾーンに入るための理想的な状態といえるでしょう。

メイン・アイキャッチ画像:(c)AdobeStock

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