【目次】
・離乳食にはバナナがおすすめ
・離乳食初期のレシピ
・離乳食中期のレシピ
・離乳食後期のレシピ
離乳食にはバナナがおすすめ
調理が簡単で、季節を問わず気軽に買えるバナナは、離乳食にぴったりの食材です。自然な甘みがあるため調味料を足す必要がなく、赤ちゃんも喜んで食べてくれます。まずは、バナナを離乳食に使うときのポイントを見ていきましょう。
栄養豊富で初期から食べられる
バナナは消化がよく、消化器官が未熟な離乳初期の赤ちゃんも食べられます。離乳食の初期の赤ちゃんは、舌で食材を押しつぶしたり、歯で噛み切ったりすることができません。口に入れた食材をそのまま飲みこめるように、とろとろになるまでつぶしたり、裏ごししたりしなければならず、作るのが大変です。柔らかいバナナなら軽くつぶすだけで済むので、忙しい朝でも手早く離乳食を作れます。
また、バナナは果物ですがエネルギーの元になる糖質を多く含むため、主食代わりにもなります。発育に欠かせないビタミンやミネラルも豊富なので、ぜひ食べさせてあげたいですね。ただしバナナは、食物アレルギーの「特定原材料に準ずる20品目」に含まれます。初めて食べさせるときは、ごく少量を他の食材と混ぜずに与えましょう。もしアレルギー症状が出たらすぐ病院に行けるように、平日の早い時間に食べさせると安心です。
冷凍保存する方法
バナナは簡単に冷凍保存ができる、忙しいママにはうれしい食材です。離乳初期には、つぶしてから電子レンジで加熱し、とろとろになったものを小分けにして冷凍します。中期以降は、一口大にカットしてラップや袋に入れるだけで大丈夫です。バナナ同士がくっつかないようにしておくと、必要な分だけ取り出して使えます。また、凍ったバナナをすりおろしたり、ミキサーにかけたりすると、いつもと違う食感を楽しめます。
離乳食初期のレシピ
ここからは、おすすめの離乳食レシピをステージ別に紹介します。はじめに、離乳食初期のレシピを三つ見ていきましょう。
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【おすすめレシピ:1】とろとろバナナペースト
栄養豊富なバナナは、それだけで立派な離乳食になります。レンジで加熱してすりつぶすだけのバナナペーストは、忙しい朝におすすめのレシピです。バナナ1本で10食分ほど作れるので、1食分ずつ分けて冷凍しておくと便利です。ちなみに1食分は、バナナ20gが目安です。
【おすすめレシピ:2】豆腐とバナナのおかゆ
消化吸収がよい豆腐も、離乳初期の赤ちゃんにおすすめの食材です。バナナペーストを混ぜて甘みをつけたおかゆに、たんぱく質が豊富な豆腐を加えると、栄養バランスの整ったおいしい一品になります。バナナも豆腐も最初から柔らかく、調理が簡単なのもポイントです。10倍がゆ大さじ1杯半にバナナ1cm、豆腐は2cm四方が1食分の目安です。
【おすすめレシピ:3】ほうれん草のマッシュ
鉄分やビタミンCなどを多く含むほうれん草は、赤ちゃんに食べさせたい野菜の一つです。しかし赤ちゃんによっては、ほうれん草特有の香りや繊維が苦手であまり食べてくれないこともあります。そんなときは、バナナペーストと混ぜてみましょう。バナナの甘みととろとろの食感が、ほうれん草の独特な香りや繊維の感触を和らげてくれます。ゆでたほうれん草の葉を細かく刻んですりつぶしてバナナペーストに混ぜるだけと、作り方も簡単です。冷凍ほうれん草を使えば、もっと手軽に作れます。
離乳食中期のレシピ
続いて、「もぐもぐ」や「ごっくん」が上手になってくる、離乳食中期におすすめのレシピを三つ紹介します。
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【おすすめレシピ:1】焼きバナナのきな粉がけ
バナナは焼くととろみがでて食べやすくなり、甘みが増すという特徴があります。そんなバナナに合わせるなら、たんぱく質と食物繊維を豊富に含む「きな粉」がぴったりです。一振りするだけで、栄養バランスがアップします。バナナは皮ごとアルミホイルで包み、オーブントースターで15分ほど焼きます。焼けたら一口大にカットして皿に盛り、きな粉をかけましょう。バナナの水分を吸収して、きな粉がしっとりしたら食べ頃です。アルミホイルがなければ、輪切りにしてフライパンで焼いてもOKです。
【おすすめレシピ:2】レンジでできる簡単蒸しパン
蒸しパンにバナナを混ぜることで、砂糖を使わなくても甘くなり食べやすくなります。さつまいもやほうれん草、りんごなどをプラスして、アレンジするのもおすすめです。容器の中で材料を混ぜて電子レンジで加熱するだけなので、洗い物も少なくて済みます。たくさん作って、冷凍保存しておくのがおすすめです。
2食分の材料は以下の通りです。
・全粒粉…25g
・米粉…25g
・ベーキングパウダー…小さじ1杯
・粉ミルク…大さじ1~3杯
・水…50cc
・バナナ…大さじ2杯
・アップルソース…大さじ2杯
・好みの野菜や果物
【おすすめレシピ:3】かぼちゃのオートミール
中期になると、オートミールを使った離乳食も食べられるようになります。オートミールはお米に比べて短時間で調理できるため、忙しいママに人気の食材です。かぼちゃのオートミールも下記の材料を混ぜ、レンジで加熱するだけでできあがりです。お好みでほうれん草やきな粉を混ぜてもおいしく食べられます。かぼちゃはあらかじめ裏ごしして冷凍保存しておくと、さまざまなレシピに活用できます。
・オートミール…大さじ1
・牛乳または豆乳…大さじ2
・バナナ…4cm
・裏ごししたかぼちゃ…10g
離乳食後期のレシピ
離乳食後期には、赤ちゃんが手づかみしやすい形状の、パンケーキやトーストなどがおすすめです。砂糖の代わりにバナナを使えば、自然な甘さに仕上がります。最後に、大人も一緒に食べたくなるような後期用のおすすめレシピを紹介します。
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【おすすめレシピ:1】バナナのパンケーキ
パンケーキは作るのが簡単で赤ちゃんも食べやすいことから、後期の離乳食として人気の高いメニューです。バナナを混ぜることで砂糖を入れなくても十分甘く、栄養バランスもよくなります。蜂蜜やメープルシロップ、生クリームを添えれば、ママのおやつにもぴったりです。
2食分の材料と作り方は、以下の通りです。
・米粉:40g
・小麦粉:20cc
・牛乳:60ml
・ベーキングパウダー:3g
・バナナ:40g
粉にベーキングパウダーと牛乳を混ぜ、刻んだバナナを入れて生地を作ります。フライパンに生地を薄く流し、中火で2分焼いたらひっくり返して裏面を焼きましょう。パンケーキは丸く焼くのが一般的ですが、細長い形に焼いたり、星や花、動物の型に入れて焼いたりするのもおすすめです。持ちやすく、見た目も楽しめます。余った分は冷凍しましょう。
【おすすめレシピ:2】さつまいものおやき
砂糖を使わず、甘さを出したいときにバナナと並んで便利な食材が、さつまいもです。ゆでて柔らかくしたさつまいもに、粗くつぶしたバナナと小麦粉を混ぜ合わせます。これをフライパンで両面を焼くと、甘い「おやき」の完成です。さつまいもとバナナを1本ずつに、小麦粉が大さじ2杯ほどで約8枚焼けます。冷凍保存できるので、一度にたくさん焼いて、ストックしておくと便利です。
【おすすめレシピ:3】バナナのフレンチトースト
甘くてフワフワのフレンチトーストは、朝食やおやつにぴったりのメニューです。食パンはスティック状に切ると、卵液がよくしみ込んでおいしくなるほか、赤ちゃんが手に持って食べやすくなります。食パン1枚につき、卵1個と牛乳大さじ2杯、バナナ1本が目安です。卵液に混ざりやすいように、バナナはしっかりつぶしましょう。卵と牛乳、つぶしたバナナを混ぜた卵液に、カットした食パンを浸し、弱火でじっくり焼いたらできあがりです。卵アレルギーが心配な赤ちゃんは、卵黄だけを使ったり使用量を減らしたりして、加減してあげましょう。
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