【目次】
・一カ月健診について知ろう
・一カ月健診の内容は?
・事前に知っておきたいこと
・首がすわる前の赤ちゃんとの外出
一カ月健診について知ろう
一カ月健診は、生後一カ月ほどで受ける赤ちゃんのための健診です。一般的には出産した病院で受けるもので、その場で日程を決め、予約できる病院もあります。とはいえ生後一カ月の赤ちゃんを連れて外出するのは不安ですし、費用も気になります。一カ月健診にはどのような必要性があるのか、と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、病院が受診を促すのには、きちんとした理由があります。一カ月健診の目的と、費用について見ていきましょう。
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目的は?
一カ月健診の主な目的は、退院後の経過観察です。赤ちゃんだけでなく、ママの健康状態もチェックします。赤ちゃんとママが同じ日に受診する場合と、別の日に受診する場合があるので、病院に問い合わせておきましょう。
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身体測定や診察の結果、異状が見つかれば医師が適切に対応します。特に心配がない場合でも、赤ちゃんとの生活について親身なアドバイスを受けられます。一カ月健診は、赤ちゃんの発育状況がはっきり分かり、育児に関する疑問や悩みを解決できる良い機会ですから、積極的に活用しましょう。
かかる費用
一カ月健診は健康保険の対象ではないため、費用は全額自己負担です。病院により異なりますが、赤ちゃんとママそれぞれに、3,000~5,000円ほどかかります。ただし出産した病院で受診する場合、受診料をサービスしてくれることがあります。また、受診費用の一部や全額を補助してくれる自治体もたくさんあります。補助金の申請方法や期限などは自治体によって異なるため、事前に調べておきましょう。
一カ月健診の内容は?
一カ月健診では、どのようなことを行うのでしょうか?赤ちゃんとママ、それぞれの健診内容を具体的に見ていきましょう。
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赤ちゃんの身体測定
赤ちゃんの場合、まずは体重・身長・頭囲・胸囲を測定します。出生時の数値と比べることで、身体が順調に成長しているかどうかが分かります。また、皮膚の状態、視覚、臓器、性器、関節など全身を診察して、先天性の障がいや病気の有無をチェックします。赤ちゃん特有の原始反射が正常に見られるかどうかも、一カ月健診の項目です。
さらにほとんどの病院では、診察後「ビタミンK2シロップ」を飲ませます。生まれたばかりの赤ちゃんは、ビタミンK2が不足すると出血しやすくなったり、「突発性乳児ビタミンK欠乏症出血症」という病気になったりする可能性があります。ビタミンK2は母乳やミルクでは補えないため、一カ月健診を利用して投与するのが一般的です。
ママの回復状態
ママの一カ月健診では、下記の検査や診察を行い、産後の回復状況をチェックします。身体だけでなく、心のケアをしてくれる病院もあります。赤ちゃんのお世話で精いっぱいで、自分の不調には気付かないママも多いので、この機会にしっかり診てもらいましょう。
・尿、血圧、血液の検査
・体重測定
・悪露の量や状態のチェック
・子宮の内診
・おっぱいのチェック(母乳育児の方)
・問診
質問を整理しておこう
一カ月健診は、赤ちゃんの発育やお世話の仕方など、さまざまな疑問を専門家に質問できるチャンスです。初めての育児は分からないことばかりで、小さなことでも気になります。「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思うようなことでも、遠慮せずに質問しましょう。答えが得られれば、気持ちがすっきりして育児も楽になります。
しかしこの時期は、育児疲れや初めての外出による緊張感などが重なって、聞きたかったことを忘れてしまいがちです。日頃から疑問点をノートなどに書き出すなどして、整理しておくと慌てずに済みますよ。
事前に知っておきたいこと
赤ちゃんを連れて外出する日は、想像以上にバタバタします。当日までに、できる準備はしておきましょう。一カ月健診の受診前に、知っておきたいポイントを紹介します。
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受診する場所は?
受診する病院の場所やアクセス方法によって、必要な持ち物や移動手段が変わります。できれば近くて、行きやすい場所で受診したいですね。一カ月健診は、出産した病院で受診するのが一般的です。ただし、里帰り出産などで、出産した病院が自宅から遠い場合は、違う病院でも受診できます。どこで受診したら良いか分からない時は、保健所や自治体の窓口に問い合わせてみましょう。また、同じ病院でも赤ちゃんは小児科、ママは産科のように、受診する科が違うケースもあります。
持ち物
一カ月健診に必要な持ち物は以下の通りです。
・母子健康手帳
・診察券、保険証、乳児医療証、お薬手帳など
・現金
・筆記用具
・オムツ
・授乳用品
・着替え
・お尻ふき、ガーゼ、ビニール袋など
健診の結果次第では治療や投薬をすることがあるため、保険証や乳児医療証を持参しましょう。もし準備が間に合わなくても、後で清算できます。また、受診料が無料の場合でも、ビタミンK2シロップ代が数百円かかります。このため、現金は多めに用意しておくと安心です。
授乳用品は、母乳なら授乳ケープ、ミルクの方は哺乳瓶・粉ミルク・お湯を用意します。吐き戻した時のために、ガーゼも必要です。スムーズに取り出せるように、荷物の収納方法も工夫してみましょう。
服装のポイント
初めての外出では、赤ちゃんに何を着せて良いのか悩みますね。一カ月健診では、赤ちゃんを裸にして全身の様子をチェックします。洋服を脱がせなくてはならないため、寝かせたまま手早く着脱できる服装を心がけましょう。エコバッグやレジ袋があれば、脱がせた服をとりあえず入れておけるため便利です。
移動中や病院の待合室で、赤ちゃんが快適に過ごせるようにすることも大切です。特に夏は冷房が効き過ぎて、冷えてしまうことがあるため、薄手のおくるみやバスタオルなどを持って行きましょう。
首がすわる前の赤ちゃんとの外出
産後一カ月では、まだ赤ちゃんの首が完全にすわっていないことがほとんどのため、外出には注意が必要です。
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できるだけ人混みを避ける
赤ちゃんとの外出はいつからできる?お出かけするときの注意点や持ち物
一カ月健診の時期は、赤ちゃんの抵抗力が未熟な上に、ママの体力も完全に回復していません。通常よりも病気に感染するリスクが高いため、公共の交通機関を利用するのはできるだけ控えたほうがよいでしょう。たとえ歩いて行ける距離でも、人の多い駅やスーパーの中などは通らないのがベターです。
自宅から病院まで離れている場合は、タクシーに乗ることをおすすめします。タクシーなら、赤ちゃんが泣きだしても、周囲に気を使う必要がなく、ママも気が楽です。パパがいるなら、車で送迎してもらっても良いですね。ただし、チャイルドシートへの乗せ降ろしに手間取ったり、運転中に赤ちゃんが泣いたりすることもあるため、ママが車を運転するのはできればやめておきましょう。
ベビーカーや抱っこ紐を使う
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ベビーカーや抱っこ紐は、赤ちゃんと外出する時の必需品です。出産前に買って、一カ月健診で初めて使うというケースも多いのではないでしょうか。新生児用のベビーカーや抱っこ紐は、安全性が高い反面、大型で構造も複雑です。外出先で使い方が分からなくなると大変ですから、事前に練習しておきましょう。タクシー移動で、病院も小さな場合は抱っこ紐だけあれば十分です。徒歩で行く時や、病院内が広くて歩き回るような時は、ベビーカーと抱っこ紐を併用しましょう。
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