言い返したり矛盾を指摘したりすると、ますます言い合いがエスカレートしてしまうおそれが。張り合おうとせず、冷静に対処するよう心がけましょう。

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自己主張が強い
自分が正しいことを他人に認めてもらいたいという承認欲求から、我が強い人は自己主張が激しい傾向にあります。より周囲の注目を集めたいと考えているため、自分をアピールすることが多くなりがちです。
会議での積極的な発言や、飲み会で自分の話ばかりするといった行動も多いでしょう。つい自分の考えや自分自身が注目されるような、自己中心的な会話をしてしまうこともあります。その場を仕切るテクニックも持ち合わせている場合、常に会話の中心にいようと、自分主体の流れに誘導することもあるようです。

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我が強い人に共通する心理とは?
我が強い人の中では、一体どのような心理が働いているのでしょうか。
それを理解することで、相手の心に隠された本質が見えてくるはずです。我が強い人と接するときのヒントとして参考にしてみましょう。

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目立ちたい
我が強い人の多くは、人から注目を浴びることに喜びを感じています。「目立ちたい」という気持ちが強いため、その場を仕切ったり、率先して意見したりすることも。
注目を浴びることが優越感につながるので、人よりも高級なファッションや目立つ行動など、周囲の視線を集める動きを好む人が多い傾向にあります。
認められたい
我が強い人は、自分の主義主張が正しいと信じており、周囲から認められることを望んでいるケースも目立ちます。
「自分の意見が優れていることを、他人に認めてもらいたい」という気持ちが強く、場の空気を無視して意見を話したがることがあるでしょう。
学生時代の武勇伝や過去の栄光に自慢話など、周囲から認められそうな話をするのが好きという人も多いようです。
自信がない
我が強い人は、強気で負けず嫌いなタイプに見えますが…実は内心〝人から拒絶されることをおそれている〟という弱い部分を持ち合わせている可能性も。
自分の主張を押し通そうとするのも、自信がないことの裏返しなのかもしれません。自信のなさからくる不安や、自分の弱さを隠すために、あえて強気の発言をしていることも少なくないのです。
メンタルのもろさを周囲に気付かれないように、かたくなに自分の意見を押し通し、「強い人間」を演じているというケースもありえます。
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我が強い人との上手な付き合い方
我が強い人は、その性格の激しさから周囲に煙たがられることも…。しかし職場の人であったり友人関係にあるなど、我が強いからといって、その人を避けることはできない場合もあるでしょう。
そんなとき、うまく付き合っていくにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか? 我が強い人と付き合う上でのポイントを確認していきます。

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張り合わない
我が強い人と言い合いになってしまった場合、無理に張り合わないのが無難です。我が強い人は、自分の意見を否定されるとむきになって、強い口調で言い負かそうとしてくることもあり得ます。
うまくかわすためには、相手の言葉を聞き流すようにして、聞き手に回ることも有効ですよ。ひとまず相手の話に相づちを打ち、言い返したい気持ちをこらえましょう。

距離を置く
身の回りに我が強い人がいると、気をつかってストレスがたまってしまうことも多いのではないでしょうか。その場合、敵対心を持って接するのではなく、あくまでも友好的な雰囲気のまま、一定の距離感を保って付き合うとよいでしょう。あまり深入りせず、相手の言動を受け流すことを念頭に置くべきです。
我が強い人は孤立する?

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我が強い人は、自分の意見や主張を強く押し通そうとするため、周囲との摩擦を生みやすく、孤立を招く可能性があります。人間関係が悪化すると、協力やをサポートを得られにくくなるものです。
結果として、仕事やプライベートで壁にぶつかりやすく、目標達成が困難になることがあります。柔軟性が欠けている人も多いことから、変化に対応できず、社会から取り残される可能性も否定できません。晩年は孤独を感じやすい傾向にあるといえるでしょう。
我が強い人が周囲に与える影響とは
我の強い人が職場や友人にいると、どのような影響があると考えられるのでしょうか。
人間関係に亀裂を生じさせる
我が強い人は、周りの意見を聞き入れずに自分の意見を押し通す傾向にあるため、周囲を疲弊させ、うんざりさせることが多いものです。常に自分が正しいと考えて相手の気持ちを無視した発言をするので、周囲は不快な思いをし、人間関係に亀裂が生じがちになるでしょう。
仕事の効率を低下させる
人間関係にヒビが入るとチームワークが乱れ、仕事の効率が低下してしまいます。この悪影響によって周囲は次第に距離を置くようになり、我が強い人本人はさらに孤立感を深める可能性があります。
我が強い性格の直し方
では、「我が強い」という自覚がある人はどのようにその性格に向き合い、直していけばよいのでしょうか? そのためにできることを解説します。
相手の話をよく聞いて客観的な視点を持つ
まずは自分の意見を言う前に、相手の言葉をよく聞く習慣をつけましょう。自分の意見と異なる意見にも耳を傾け、良い点があれば積極的に取り入れてみて下さい。自分の考えは、絶対的に正しいとは限らないのです。さまざまな角度から物事を捉えることを日常的に意識しましょう。
感情のコントロールを学ぶ
衝動的に発言してしまう自覚があるならば、言葉を口にする前に深呼吸をするなどして、冷静さを保つ訓練を行ってみてください。
感謝の気持ちを言葉や態度で示す
つい感情に走ってしまう人でも、周りを大切に思う気持ちがあればフォローすることができるはずです。周囲の協力や配慮を感じたときには、その都度あなたが抱いた感謝の気持ちを伝えることで、良好な人間関係を築けるようになります。その際には、回りくどい言葉ではなく、「ありがとう」「助かりました」など、わかりやすい言葉を使いましょう。
よくある質問
ここからは、「我が強い」という言葉に対してよく挙がる質問を解説します。
Q1. 「我が強い」と「気が強い」の違いは?
A.「我が強い」は、自分の意見や要望を強く主張して、周囲を支配しようとする傾向を指します。一方、「気が強い」は、困難に立ち向かう精神力や自立心の強さを意味しており、必ずしも自己中心的とは限りません。
気が強い人は、自分の信念に基づいて行動しますが、他者の意見にも耳を傾ける柔軟性を持つ傾向にあります。
Q2. 「自我が強い」はどういう意味ですか?
A.「自我が強い」は、自分自身の意識や個性が確立していて、主体性を持っている状態のこと。必ずしも否定的な意味合いを持つわけではなく、自信や自己認識の高さを示す場合もあります。
ただし、過度になると自分の考えに固執し、他者の意見を受け入れにくくなるため、「我が強い」と類似した否定的な意味合いで用いられることもあります。
Q3. 我が強くなるのは、育った環境が関係しているのですか?
A.人によりますが、育った環境で我が強くなることもあるでしょう。たとえば、親が過保護で何でも許容する環境で育つと、自分の要求が通って当然だと考える向きが強まりやすいものです。
逆に、親が子供の意見をまったく聞き入れない環境で育つと、自分の意見を強く主張して自己を守ろうとする傾向が。また、兄弟姉妹との競争が激しい環境も、自己主張の強さに影響を与えることがあります。
まとめ
- 自分の考えや意志をしっかり持ち、主張は内に秘めて黙々と行動できる「芯が強い」人とは異なり、「我が強い」人はどんなときでも自分の意見を押し通す性格
- 我が強い人は目立ちたい、認められたいという気持ちが強い一方で、自信がないことも多い
- 我が強い人とは張り合おうとせず、一定の距離を置いて付き合うのがおすすめ
今回は、「我が強い」人の定義や「芯が強い」「気が強い」との違いを説明しました。我が強い性格は、人間関係に支障をきたすおそれがあります。思い当たる節が多かった方は、今回紹介した改善方法を実践してみてはいかがでしょうか。もし、我が強い人に悩まされているようなら、一定の距離を置くとストレスから解放されるはずです。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。 WEB Domani
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