自然でスムーズなスキンシップを演出
お互い仕事を持っていたり子供がいたりすると、家庭内で夫婦のスキンシップはとりづらい雰囲気があります。そうした場合には、日々の生活の中で自然でスムーズな、スキンシップのとり方を工夫する必要があるでしょう。
そこで提案できるのが、パートナーとの共同作業の機会を増やすことです。例えば、料理を一緒に作るとか、掃除や洗濯など家事を手伝ってもらうことで自然とスキンシップの機会が生まれます。また、スポーツやダンスなど共通の趣味を持つこともスキンシップの機会を増やすことになるでしょう。そうすることで、外でのパートナーとの接触機会が増え、恋人時代のような気分を味わうこともできるかも。
▼あわせて読みたい
互いをねぎらい・感謝する
恋人時代にはできていたのに、結婚後はできなくなってしまうのが、互いへのねぎらいや感謝ではないでしょうか? 特に共働きの場合には、日々の忙しさに追われ、相手に優しい言葉をかける機会も少なくなるものです。たまには、ねぎらいの言葉をかけ肩や腰をマッサージをするのもスキンシップになるでしょう。
「今更そんなことできない」とか「何となく照れくさい」と思う方への解決方法として、小さなこと、些細なことでも「ありがとう」を言うことから始めてはどうでしょうか? そうしたことから、相手への感謝やいたわりの気持ちが伝わり、夫婦間の信頼感や親密度が深まっていくものと思われます。
▼あわせて読みたい
日常生活の中でとれるスキンシップ
スキンシップを、コミュニケーション手法の一つと捉えるならば、「軽いタッチ」「軽く握る」「撫でる」など様々。一般的な夫婦やカップルが、どのようなスキンシップをとっているか具体的な例を見ていきましょう。
ハグをする
日本人にとって「ハグ」は、かなりハードルの高いスキンシップのとり方です。特に公の場においては、幾つかの条件が整わなければ、抱きしめ合うことはないかもしれませんね。性格的に「気恥ずかしさ」や「照れくささ」が大きいのかもしれません。
もし、パートナーと向き合って「ハグをする」ことにためらいを感じるのであれば、「背中から抱きしめる」ことでも信頼や愛情を確かめ合うことはできるでしょう。そうすることで、「ハグをする」習慣が徐々にできるかもしれませんね。
▼あわせて読みたい
手をつなぐ
パートナーとのスキンシップといえば、直ぐにイメージするのが「手をつなぐ」ではないでしょうか? 恋愛関係のファーストアプローチとも言える「手をつなぐ」行為は、自分の気持ちを相手に伝えるとともに、相手の気持ちを確かめる手段でもあります。
そして、二人の関係が深まってくると、つなぎ方も変化してきます。手のつなぎ方で、二人の関係性が分かるといっても過言ではありません。パートナーとの良好な関係を維持するためにも、普段から「手をつなぐ」ことを意識してみてはいかがでしょうか?
▼あわせて読みたい
肩や腕などに触れる
手をつなぎたいけど「照れくさい」とか「人目が気になる」という人もおられるでしょう。あるいは、パートナーであっても手をつなぐのは苦手という人もいらしゃるかもしれません。そんな人たちのスキンシップは、会話をしながら感情表現の一つとして、肩や腕などに軽く触れるライトな感じが多いようです。スキンシップをとることが苦手という人には、この方法がお勧めです。
一緒に就寝する
結婚後、ともに就寝をしていた二人が出産を機に、別々に寝るようになる夫婦もあるようです。例えば、夜泣きなどで仕事への影響を避けるため別の部屋で寝るようになったとか。あるいは、パートナーのイビキがうるさいとか。夫婦生活も、様々な事情で一緒に就寝することがなくなってしまうようですが、改めて同じ部屋で眠る機会を増やすようにしてみてはいかがでしょうか?
枕を並べ、その日の出来事を話したりして寝るだけで、ある種の安心感も感じられるでしょうし、夫婦間の信頼関係も深まると思いますよ。
スキンシップを取る際の注意点
個人によって、スキンシップに対する考え方や感じ方は様々です。それだけに、スキンシップをとる際は相手との関係性や、文化性などにも配慮しながら不快感を与えないようにする配慮が必要です。スキンシップを取る際の注意点を考えてみましょう。
相手の合意を得る
スキンシップをとる際は、まずは相手の了解や許可を得ることが大切です。いきなり相手に触れることは不快感を与えてしまいます。特に初めてスキンシップをとる場合は、慎重な行動が求められるでしょう。
相手の反応を観察する
人間関係の浅い人とスキンシップをとる際は、相手の反応を注視しながら行うことが重要です。もしも、不快感を示すサインがあればすぐにやめるようにしましょう。特に、非言語的なサイン(顔を歪める、身体を逸らすなど)も大切なサインとなりますので、見逃さないようにしたいものです。
状況をわきまえる
スキンシップをとることが適切かどうかは、状況によっても変わります。例えば、職場などの公的な場とプライベートな空間では、自ずとスキンシップのとり方も異なるはずです。TPOに配慮したスキンシップをとるよう心がけましょう。
文化的背景を理解する
スキンシップに対する考え方は、文化的な背景によって大きく異なります。相手の出身国や文化的背景を理解し、その文化におけるスキンシップの常識やタブーを認識した上で行う必要があるでしょう。
段階的に進める
相手との人間関係の度合い、距離感に応じたスキンシップをとることが大切です。信頼関係を深めるとともに、スキンシップのとり方も変化していてことが適切ですね。相手が戸惑うような、急な深いスキンシップをとることは避けたほうが良いでしょう。
スキンシップが苦手なら…
日本は欧米のように密にスキンシップをとる習慣がありません。スキンシップが大切と分かっていても、どうしても苦手に感じる人もいるものです。スキンシップが苦手な場合、どのような方法で相手と関わりを持てばよいのでしょうか。
コミュニケーションを大切にする
実際に触れたり触れられたりが苦手な場合は、身体的接触のないコミュニケーションを大切にしましょう。たとえば、挨拶や話をするときは必ず相手の目を見る、どんな小さなことでも必ず報告しあう、などです。
スキンシップをとれないときこそ、自分の思いや愛情を口にしたり態度に表したりするのをためらってはいけません。LINEなどのツールも積極的に使い、パートナーや大切な人といつもつながっていることをアピールしてみてください。また、パートナーがスキンシップ好きな場合は、「スキンシップが苦手なの」と伝えておくことも大切です。
スキンシップを避けてばかりいると、相手にわだかまりや不信感を与えかねません。良好な関係を保ちたいなら、相手への配慮は必須です。
マッサージをする
「スキンシップ」という言葉に身構えてしまう人は、マッサージでパートナーに触れてみるのはいかがでしょうか。もちろん、プロのように全身しっかり揉みほぐす必要はありません。肩や首などに軽く手を添えて、さすったり揉んだりすればよいのです。手を動かしながら「お疲れさま」「大変だったね」など優しい言葉を口にすれば、これも立派なスキンシップといえます。
仕事で疲れているパートナーにとって、配偶者からのマッサージはうれしいものです。自然に会話が増えて夫婦仲もよくなり、お互いのことを深く理解しあえるようになる可能性も。続けていれば、抵抗なくスキンシップできる日がくるかもしれません。
スキンシップの場所には意味がある?
スキンシップでどこに触れるかで、その人の隠された気持ちが分かると言われています。科学的な根拠はありませんが、「触れたい」と思ったときや相手から触れられたとき、頭の隅に置いておくとよいかもしれません。スキンシップで体のどこかに触れるとき、それにはどのような意味があるのでしょうか?
頭に触れる場合
頭へのスキンシップは、自分より背が低い相手や低い位置にいる相手に対してしかできません。かわいいと思っていたり親しみを感じていたりする気持ちの表れとされています。頭に触れるのは、どちらかというと男性から子どもや女性への行われることが多いスキンシップです。女性が男性に行うケースもありますが、この場合は相手を甘やかそうとしているか、「支えてあげたい」など感じているときが多いのではないでしょうか?
▼あわせて読みたい
手に触れる場合
手に触れるのはよくあるスキンシップに思えますが、実際には好意を持った相手にしかしないものといえます。手に触れれば体温や感触もリアルに伝わってくるため、通常人は好きでもない人の手にあえて触れたいとは思わないものです。パートナーや大切な人にダイレクトに愛情を表したいときは、手を握るなどすると思いが伝わりやすくなるかもしれません。
肩に触れる場合
スキンシップをとるとき、肩はハードルの低い部位です。肩をたたく、抱くなどされることは日常的にも多く、気軽に「親しみ」を示せる、重くなく比較的あっさりしたコミュニケーションといえそうです。友人同士やきょうだい同士、パパと子どもなどに見られることが多いかもしれませんね。
最後に
スキンシップは、人とのつながりを深める有効な方法ですが、相手の感情や気持ち常に考慮することが大切ですね。相手に対する敬意とか配慮を持つことも重要です。周囲の人との良好な人間関係を築くために、スキンシップを取る際の注意点をお役立てください。
TOP画像/(c) Adobe Stock
▼あわせて読みたい