【目次】
・そもそもわだかまりとは?
・わだかまりが生まれるのはなぜ?
・わだかまりをなくす方法
・わだかまりなく人と付き合うには
そもそもわだかまりとは?
人付き合いをしていると大なり小なりトラブルが起こります。すぐに解決できれば何の問題もありませんが、いつまでもわだかまりが残って人間関係がギクシャクしてしまうこともあります。そもそも、わだかまりとはどんな状態のことを指すのでしょうか?まずは正しい意味を把握しておきましょう。
誰かに対して不信感や不満があること
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わだかまりは、おもに人間関係で生まれた「しこり」を表現する際に使われます。相手に対する不信感や不満を抱きつつ、口に出せないモヤモヤとした気持ちを持っている状態です。
わだかまりを漢字で書くと「蟠り」であり、蛇がとぐろを巻いている状態を表します。心が同じ場所でぐるぐるとねじれてしまい、重苦しい状態になっているさまを蛇のとぐろに重ねているのです。わだかまりに近い言葉としては、気がかりや確執、懸念などがあげられます。
わだかまりにより人間関係が壊れることも
わだかまりを放置すると、相手に対する不満がどんどん膨れ上がっていき、いつしか人間関係を破壊します。そもそもわだかまりは無関係な人間同士からは生まれません。家族や友人・知り合いなど身近な人との間に生まれることが多いのです。
友人や知り合いが相手であればいがみ合ったり、疎遠になったりします。夫婦であればより身近な存在であるぶん深刻です。家庭内はギスギスした雰囲気になり、相手の存在がストレス源となりえます。仕事・家事のクオリティや周囲の人から受ける評価が低下し、やがて離婚を考えることにもなりかねません。いがみ合う夫婦の間に置かれる子どもにも多大な悪影響があります。
わだかまりが生まれるのはなぜ?
そもそもわだかまりは何かしらのきっかけがなければ生まれません。自分の期待を裏切られたり、相手に失望したり、さまざまな出来事が引き金となり、わだかまりとなるのです。ここではわだかまりが生まれやすい原因としてよくあるパターンをいくつかあげました。今まさに人間関係にわだかまりを感じている人は、共感するものがあるかもしれません。
裏切り行為があった
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今までよい人間関係を築けていた2人が大きなわだかまりを抱えるケースは、片方が裏切り行為をした場合です。一度人の信頼に背いたら、その後関係を修復することは並大抵なことではありません。
男女間における代表的な裏切り行為は、浮気や不倫です。いくら相手を許して水に流そうとしても、ふとした瞬間に思い出して怒りや悲しみをおぼえてしまいます。表面上は以前と変わらない関係を続けているように見えても「この人は一度私を裏切ったんだ」という不信感が心の奥底にくすぶり続けるのです。
人と比較することによって
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他人と比較すると、今までは意識しなかった相手の欠点が目に付くようになります。他の人が持っているものを相手が持っていないと、期待外れのように感じるのです。職場の人間関係であれば、他部署の優秀な上司・部下と自分の上司・部下を比較して能力が劣っていると考えることもあります。
夫婦間であれば、他の家庭の夫の収入や家事への協力度合いを比べて、自分の夫が劣っていると思えることがあります。急に自分の夫が頼りがいもなくつまらない男に感じ、モヤモヤとした思いを心に抱えることになるのです。
期待通りにいかないとき
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相手に対して「こうあるべき」という思いを持っていると、わだかまりが生まれやすくなります。自分の期待通りにしてくれないことに、不満を持ってしまうのです。例えば、体調が悪いにも関わらず友人が気をつかってくれなかったり、職場の後輩がプレゼンでうまく立ち回らなかったりすれば、そのとき感じたモヤモヤがわだかまりになります。
夫婦であれば、一方が家事育児に非協力的である場合にわだかまりが生まれます。家庭のことは夫婦で協力して取り組むべきだと考える妻と、家事育児を妻の仕事として押し付けてくる夫の間では妻の不満がたまる一方です。この人は家族のことを考えてくれないのだ、という思いがわだかまりになり、夫婦間がギクシャクし始めてしまいます。
わだかまりをなくす方法
わだかまりを放置していてもよいことはありません。よりよい人間関係を続けたい場合は早めに対処することをおすすめします。とはいえ、一度できてしまったわだかまりをどのように解消すればいいのか分からず、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。わだかまりをなくすための具体的な方法はいくつかありますが、共通していることは相手ときちんと向き合い会話をすることです。
自然に接する
わだかまりを解消するための第一歩として、相手に対して表面上だけでも自然に接することはとても効果的です。お互いに複雑な感情を抱えていると、どう接すればいいか分からずに膠着状態になります。自分の方から歩み寄る形で自然に接することで、相手は安心します。
もちろん、わだかまりを抱えた状態で自然に振る舞うことは簡単ではありませんが、グッと感情をおさえます。まずはおはようやおやすみの挨拶など、できそうなことから始めましょう。笑顔で接することができればよりベストです。
話し合いをする
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わだかまりは、相手に言いたくても言えないことを溜め込んでいることが原因で生まれる場合もあります。解消するためには、相手と本音で向き合い話し合うことが大切です。自分が何に不満を感じているか・相手にどうしてほしいのかを伝えましょう。
一方で、相手の言い分を聞くことも重要です。お互いにわだかまりを感じている場合は、相手も何かしらの不満を感じている場合がほとんどでしょう。相手と本音で話し合い、お互いのわだかまりの解消を目指しましょう。
自分に非があるならばきちんと謝罪を
わだかまりの原因を自分が作ってしまったという自覚がある場合は、非を認めて謝ることが一番です。相手の言葉に耳を傾けて素直に謝ることで、相手の抱えている不信感や不満を解消できる可能性が高まります。言いたいことをはっきり言えないモヤモヤした状態もわだかまりの原因の一つです。相手も言いたいことをきちんと言葉にできれば、いくぶん気持ちが晴れてくるでしょう。
わだかまりなく人と付き合うには
わだかまりが一度できてしまうと、解消することはとても大変です。最初からわだかまりができないようなスムーズな人付き合いを心がけられたら理想的ですよね。大切なことは、相手の言動にいちいちとらわれない心の余裕を持つことです。
寛容な心を持つ
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人間関係においてトラブルが起こったとき、相手に対して怒りや不満をおぼえるとわだかまりが生まれます。相手を許す寛容な心を持つことが、わだかまりを生まないコツです。
トラブルの原因が相手にある場合、気持ちよく許すことは簡単ではありません。しかし、自分が少し大人になるつもりでグッと我慢しましょう。今後の人間関係のことを冷静に考えて、相手を許すことができれば、わだかまりを生まずに済みます。
過去にこだわらない
いつまでも根に持ってしまうタイプの人は、いくつもわだかまりを抱えてしまいます。過去の出来事にはできるだけ執着せず、嫌なことはきれいさっぱり水に流すように意識することが大切です。
嫌な出来事を完全になかったことにすることは難しくても、過去の不満を引っ張り出して相手にぶつけることだけは避けましょう。変えられない過去を振り返るよりも、未来のことを考えることが大切です。よりよい未来の関係のために自分はどう振る舞うべきかを考えるようにすれば、自然とわだかまりを生むような思考を手放せます。
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写真/(C)Shutterstock.com
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