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LIFESTYLE 100人アンケート

2023.12.01

100人に質問!落ち込みやすい人に困ったことはある?精神科医に聞いた特徴・上手な接し方・マナーまで解説

自己憐憫

・自分を悲劇のヒロインのように話してくる言動。他の人は何にも言っていなくても、言われてるとずっと思っている性格 (40代・兵庫県・子ども2人)

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打たれ弱い

・ちょっとした試練でも打たれ弱くて、なにごとにもまじめすぎる (30代・神奈川県・子ども2人)

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一見明るい

・普段、明るく振る舞う人 (30代・新潟県・子ども1人)

精神科医の浦島佳代子先生は、「落ち込みやすい人」の特徴をこう解説します。

「例えば、真面目で完璧主義の人であれば、小さなミスでも本人にとっては大きな失敗と捉えてしまいがちですし、とても責任感の強い人であれば、自分のミスでなくても、『自分がもっと配慮していれば防げたのに』と責任を感じて落ちこんでしまいがちです。もちろん、いつもは元気いっぱいな人でも、強いストレスや不安を抱えていれば、一時的に気持ちも揺れやすくなります」

小さなミスやストレスは、誰にでもあるもの。それを大きな落ち込みにまでさせないために、どんな方法があるのでしょうか。上記の浦島先生のコメントをふまえながら、以下で対処法を考えてみましょう。

【体験談】落ち込みやすい人との上手な接し方・対処法を聞いてみよう

「落ち込んだ人」が近くにいたとき、どのように接するのが効果的なのでしょうか。「話を聞く」「寄り添う」と親身になる人が多い一方で、「関わらない」という人も。どちらがいいのかは、相手の性格や関係性にもよりそうです…。

落ち込みやすい人 接し方 対処法 

話を聞く

・あまり深入りせず話をじっくり聞いてあげる (40代・石川県・子ども2人)
・励まして、話を聞いてあげる (30代・埼玉県・子ども1人)
・話を聞いて、否定しない (30代・栃木県・子ども2人)
・話を聞いてもすぐに忘れるようにする。深く受けとめないようにする (40代・神奈川県・子ども2人)
・解決策はすでにもっているので、「大変だね」「そんなことあったんだね」と聞くだけに徹する (40代・兵庫県・子ども2人)
・傾聴 (40代・愛知県・子ども1人)

関わらない

・深く関わらない (40代・宮城県・子ども2人)
・深くつき合わない (40代・大阪府・子ども1人)
・なるべく関わらない (30代・千葉県・子ども2人)
・上手く逃げる (40代・兵庫県・子ども3人)

明るく接する

・笑顔で接する (40代・山口県・子ども2人)
・笑顔を絶やさないようにしている (40代・岡山県・子ども1人)
・明るく挨拶する (30代・石川県・子ども2人)

褒める

・その人のいい部分だけを褒める (40代・東京都・子ども1人)
・小さなことでも褒める (40代・山口県・子ども1人)

落ち込みやすい人 接し方 対処法 褒める

ポジティブな方向に持っていく

・どんなこじつけでもいいから、無理矢理会話の顛末をプラス方向に導き、落ち込むことほど無意味なことはないと諭す (30代・東京都・子ども3人)
・プラスのこともよく言うようにする (40代・大阪府・子ども3人)
・前向きな考え方を伝える (30代・千葉県・子ども1人)
・自分が同じような状況だったときに、どのように回避したか。万が一悪い状況になったときは必ず力になるなど、前向きに気持ちをもってもらうように励ます (40代・兵庫県・子ども1人)

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丁寧に話す

・順序よく、誤解を生まないように話をする (30代・東京都・子ども2人)
・様子をよく見ながら話す (40代・東京都・子ども2人)
・あまり真っ正面から話をしても上手くいかなかったりするので、柔らかく、回り道をしながら、話をしている (30代・石川県・子ども2人)

否定しない

・とにかく否定しない。怒らない。他の楽しい話題を投げかける (30代・富山県・子ども1人)
・否定はしないようにする (30代・愛知県・子ども2人)

愚痴になるような話をしない

・あまり愚痴っぽい話にならないようにする (40代・広島県・子ども2人)
・あまり触れない (30代・千葉県・子ども2人)

落ち込みやすい人 接し方 対処法 会話 話題

否定も共感もしない

・過度に否定も共感もしない (30代・群馬県・子ども2人)
・適度に親身になって、適度に突き放す (40代・愛知県・子ども3人)

忘れる方法を教える

・すぐ忘れる方法を伝える (30代・千葉県・子ども2人)

心配しない

・そういう性格なのだと認め、過剰に心配しないようにする (40代・千葉県・子ども1人)

考えすぎない

・深く考えても、ロクな結果にならない! そう伝えるようにしています。考えるほどネガティブになってしまうものですから (30代・東京都・子ども2人)

寄り添う

・そっと寄り添う (40代・広島県・子ども1人)

共感

・共感する事を心がける (30代・愛知県・子ども2人)

落ち込みやすい人 接し方 対処法 共感

仕事以外の話をする

・仕事とは別の話を気軽にできるようになること (30代・東京都・子ども1人)

流されない

・冷たいようだけど、そのような人に流されないようにしている (40代・京都府・子ども3人)

職場で「落ち込んでいる人」と接するには、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。

精神科医の浦島佳代子先生は「相談を受けた場合はまず話を聞くことが大事。相手は気持ちを整理するために話をしたいこともありますし、どう解決していいかわからず気持ちが落ち込んでいることもあります。それによってアドバイスも違ってくると思います。また、気分が落ち込みすぎて話す元気がないことや悩みが深すぎて言葉にできないこともあります。そんな時は無理に聞き出そうとせず、そっとデスクに差し入れを置いておくなど、言葉以外で寄り添うこともいいでしょう」と話します。

日頃からの関係性も大切に

「物ごとの感じ方や考え方は、その人の経験や人間関係などを通して形づくられています。また、悲しい・辛いといった気持ちはその人の感じ方を通して勝手にわき上がってくるもので、『よーし、悲しくなるぞ!』と自分で決めてそうなるものでもありません。人を元気づけることは至難の業で、私も何と言葉をかけていいかわからず、ただただ、話を聞くことしかできないこともよくあります。

そんなときに、『落ち込んでたらダメ。もっと前向きに』など、ひと言で誰かの考え方を変えようとすることは、人生のちゃぶ台返しをするようなもの。味噌汁がこぼれ、米が吹っ飛ぶだけで何もいいことはないのではないでしょうか。

落ち込んでいる時に話を聞くことも大事ですが、日頃からその人の良いところを見つけたら、よいフィードバックを返すことも大事だと思います。その人にとってよい経験を積み重ねていくことで、ゆっくりと感じ方も変わっていくかもしれません」(浦島佳代子先生)

落ち込みやすい人 接し方 対処法 関係性 コミュニケーション

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精神科医 医学博士

浦島佳代子(うらしま かよこ)

1977年京都府生まれ。その後、岐阜県の清流でのびのびと育つ。長崎大学医学部卒業。現在は長崎大学精神科客員研究員。

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