Summary
- やる気が起きない原因には、疲労やストレス、ホルモンバランスの影響などが考えられる
- 疲れているときは、無理せず自分が「心地よい」と感じることをして過ごそう
- 対処法として、食事や睡眠の改善、適度な運動など不規則な生活を見直し、自分を否定しないこと
Contents
何もやる気が起きないのはなぜ?
みなさんは、やらなければならないことはあるのに「何もやる気が起きない」と感じることはありますか?どれくらいの頻度であるでしょうか。働く女性100人にリサーチしてみました。
【質問】あなたは「何もやる気が起きない」と感じることはありますか?
・よくある…16.8
・たまにある…54.6
・あまりない…17.6
・ほとんどない…10.9
※アンケートは30~45歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名。
「何もやる気が起きない」と感じることはあるかの設問に、「よくある」が16.8%、「たまにある」が54.6%で、7割以上の結果になりました。どんなときにそう感じることが多いのでしょうか。体験談もご紹介します。
「何もやる気が起きない」と感じるのはどんなとき?
・疲れている時は夜ご飯を作る気が起きませんが、娘に何が食べたいか聞いて料理を手伝ってもらったりしています。 (40代・千葉県)
・フルタイム勤務で週末休みだが、やる事が沢山あるのに疲れてしまって、家事をする気力がなくなる。 (30代・三重県)
・仕事が遅くなって、帰ってきたら部屋がちらかっていて、片付けたらもう何もやる気がおきない。 (30代・三重県)
・いろいろと疲れが溜まってもゆっくり休めないのが続くとやる気が起きなくなる時がある。 (40代・愛知県)
何もやる気が起きなくなる理由
「今やらなければまずい」と分かっていても、やる気が起きないことは誰にでも起こり得ることです。「今やらないと後で自分の首を絞めることになる」と分かっているのに、動けないのはなぜなのでしょうか。何もやる気が起きないときの理由について考えてみましょう。
疲れがたまっている
身体的な疲れがたまっていると、やる気が起こりにくくなります。近ごろ残業や外出の頻度が増えてはいませんか?体が疲れをため込むと、エネルギーが枯渇します。疲れが取れずに蓄積され続けると、やる気を出そうにも「ない」のですから、出てこないのです。この状態は携帯電話をイメージすると分かりやすいかもしれません。携帯電話は使い過ぎると著しくバッテリーを消耗し、ついには勝手にオフになってしまいます。やる気が全く起きない状態は、いわばバッテリーが底をついた状態です。きちんと休息を取って充電しなければ、再起動するのは難しいのかもしれません。
▼あわせて読みたい
毎日に退屈している
「楽しい」「やりがいがある」と感じることは、やる気を起こす原動力の一つです。日々の生活に何の刺激も感じないなら、やる気を起こすのは容易ではありません。毎日の生活に退屈を感じている人は、仕事や家事がルーティン化しているのではないでしょうか。同じことばかりの繰り返しが続くと、どんなことでも興味や楽しさが失われていくものです。意味や意義を見いだせないことを延々と繰り返していれば、やる気を維持できなくなるのも無理はありません。「また同じことの繰り返しか」と思うだけで、何もしたくなくなってしまうのです。
▼あわせて読みたい
ストレスのせい
精神的な負担を抱え込んでいるときも、やる気が起きにくくなります。特にワーママの場合は「家事・育児・仕事を両立させなければ」と無意識のうちに自分を追い込みがちです。フル回転で動き続けるため、ストレスを発散する暇もほとんどないことが多いでしょう。やがて心が疲れきってしまい、「何もしたくない」という感情が次第に大きくなっていったりするのです。ストレスをため込みやすいのは、真面目な性格や他人に弱みを見せたくないと思う人に多いといわれます。「頑張り過ぎる傾向がある」と自覚している人は、家庭も仕事も「ほどほどに」を意識してみましょう。
▼あわせて読みたい
不規則な生活習慣
日々の生活パターンが不規則になると、身体や心に影響が出てくることがあります。例えば、睡眠不足が続いているときや十分に休めないときは、身体にとって日々の疲れをリセットしにくい環境です。心身に不調を残したまま次の日を迎えれば、やる気を出すのには限界があります。また、食生活が乱れている人は栄養不足になりがちです。必要な栄養素が足りていないとベストな体調を保ちにくく、エネルギーも湧きづらくなります。やる気を出すには心だけではなく、時間を決めて適度に休み、栄養が偏らないようにバランスが整った食事をよく噛んで食べるなど、規則正しい生活を目指すことが大切です。
生理前や妊娠中だから
生理前や妊娠中は、ホルモンバランスが乱れやすい時期です。個人差はあるものの、女性の多くは「やる気が起きない」と感じやすくなります。まずはじめに、生理前にさまざまな身体的・精神的な不調がある人は「PMS(月経前症候群)」の可能性があります。これはホルモンバランスの変化によるとされる心身の不調で、生理の3~10日前から発症しやすくなるそうです。
(参考:e-ヘルスネット/厚生労働省)
また、妊娠中の無気力はつわりが影響している可能性があります。つわりの症状は「吐く」「食べられなくなる」だけではありません。だるさや強い倦怠感などもつわりと関係している場合があるため、この期間は思い込み過ぎず妊娠中にあることの一つと考えて、無理をせずに過ごし心配な場合は担当医などに相談しましょう。
(参考:厚生労働省)
▼あわせて読みたい
何もやる気が起きないと感じているときの心理
やる気が起きない理由が「気力」にある場合は、「やりたくない」という気持ちが強くなっている状態なのかもしれません。どのような心理状態になると、「何もやる気が起きない」と感じるのでしょうか。
何からすればいいか分からない
何をするべきなのか分からなくなっている状況では、進む方向を考えられず、やる気を保ちにくいものです。やる気が起きるのは明確な目標が見えているときです。仕事でもプライベートでも、目指したいゴールがあるからこそ「頑張ろう」とモチベーションを保てます。さらに何かをするたびに「これでよいのかな?」と疑問や不安が多いと、なかなかやる気が続きません。到着地点がブレてしまうと集中力が下がり、投げ出したくなるのです。また、すべきことの優先順位がつけられない状態では混乱しやすくなります。「あれもしなければ」「これもしなければ」とあちこちに手を付け、一つひとつが中途半端になりキャパオーバーを招きがちです。
▼あわせて読みたい
プレッシャーを感じている
目の前のことに精神的な負担を感じているときも、人はやる気を失いがちです。例えば、大きな決断が必要なときや絶対に失敗が許されない状況に向き合っているときは、かなりのエネルギーが消費されます。無意識のうちに脳が疲弊し、気力がそがれてしまうのです。また、解決しにくい悩みやトラブルが多いときも大きなプレッシャーとなります。頭の中が四六時中悩みやトラブルに支配されると、ほかの意識が入り込むことは難しいもの。そうなると本来すべきことに意識を向けられず、「やる気が起きない」と感じてしまうことになるでしょう。
▼あわせて読みたい
「何もやる気が起きない」という気持ちになりやすい人の特徴
どんなときでもエネルギッシュに働く人と、そうでない人などいろいろな人がいます。同じような環境にありながら「やる気」に大きな差がでるのは、その人の持つ性質が影響しているのかもしれません。「やる気が起きない」という気持ちになりやすい人の特徴を見ていきましょう。
自分に自信がない
常に「自分なんてダメだ」とネガティブに思ってしまう人は、前向きに取り組めない場面が多くなりがちです。自己肯定の低い状態がベースになってしまうと、やる気が発生するのは難しいもの。また自分に自信がないときほど、「失敗したくない」という不安が強くなるものです。頑張って取り組んだ結果失敗すると、精神的なダメージは計り知れません。
常に完璧を求める
何でも完璧にしたい人にとって、物事を中途半端に終わらせるのは苦痛です。「完璧にこなせなかった」と自分を責めて、何に対してもうまくやりこなせない状況が続いた時にやる気がなくなってしまいがちです。仕事に家事・育児と「すべきこと」が多いワーママほど、この状態に陥りやすいのかもしれません。完璧主義は真面目な人や責任感が強い性格とも関係しています。ミスや問題が発生しないよう、フル回転で頑張り過ぎてしまっていませんか?思い当たる節のある人は、「~すべき」という考えを手放してみましょう。仕事も家事も、ときには支障がない程度に手を抜いてみます。苦しみながら完璧を目指すよりは、精神的に楽になるはずです。
▼あわせて読みたい