「森のバター」アボカドから抽出されたアボカドオイル
アボカドオイルは、「森のバター」といわれるほど栄養価の高いアボカドから抽出されたオイルです。食用としてはもちろん化粧品の原料にもなり、美容や健康へのうれしい効果に注目が集まっています。今回は、食用アボカドオイルについて詳しく解説します。
まずその特徴や推奨される摂取量、保存方法をチェックしてみましょう。
アボカドオイルは、アボカドの果肉から搾取されるオイルです。色は果肉の色を反映した淡黄色で、アボカドの香りもわずかながら感じます。
栄養価は高く、高い抗酸化作用を持つビタミンEや、体内の水分バランスを整えるカリウムが豊富に含まれています。
アボカドオイルの1日の摂取量は、大さじ1杯(10〜20g程度)を目安にしましょう。油ですから、過剰摂取はカロリーオーバーにつながります。健康・美容の維持を望むなら、適量を守ることが大切です。
また、アボカドオイルは酸化に強いものの劣化しないわけではありません。封を開けたら3ヵ月以内に使い切るのが望ましいです。未開封の場合でも、半年から1年程度で使い切りましょう。保存場所は常温の冷暗所がおすすめです。アボカドオイルには10℃以下で固まる性質があるため、くれぐれも冷蔵庫での保存は避けましょう。
アボカドオイルの使い方と注意点
アボカドオイルは、さまざまな使い方ができるオイルです。効果や使い勝手を考えて、自分にあった使用法を選んでください。
また安全で栄養価が高いオイルとはいえ、注意しておきたいポイントもあります。アボカドオイルを日常に取り入れる上で、覚えておきたい使用法・注意点を見ていきましょう。
そのまま食べたり、料理に使ったりする
アボカドオイルは料理に使うのはもちろん、そのまま食べても問題ありません。味わいは製品によって異なりますが、アボカドが好きな人なら問題なく口にできるのではないでしょうか。
青臭さはあまりなく、アボカド特有の香りや風味を楽しめます。サラダやヨーグルトに直接かけて食べる他、スプーンで直接飲むという人もいるようです。
また、熱に強いアボカドオイルは高温調理にも適しています。熱で煙が発生する「発煙点」は250~255℃程度のため、これ以下の温度で調理すれば、栄養価を損なわずに摂取できるとされています。炒め物から揚げ物まで、幅広い料理にも使えるのはうれしいですね。
中には、アボカドオイルを食べるだけでなくスキンケアやヘアケアにも使う人も。保湿力が高いので、特に乾燥が気になる季節に最適です。ただし、アボカドオイルを使用する上で大切なのは、用途に合ったものを使うということ。調理に使うなら食用を、美容目的で使うなら美容用のアボカドオイルを選びましょう。
というのも、オイルは用途によって成分や精製法が異なるからです。一般に、より純度が高いとされるのは美容用です。伸びがよく浸透力も高いので肌に残りにくく、トラブルの心配は少ないといえます。
また、アボカドオイルに含まれる「リノール酸」は、アトピーの原因になる可能性が指摘されています。たくさん摂りすぎるとアレルギーを引き起こす恐れがあるため、適量の使用を心がけましょう。
すでにアトピーを発症している人は、より使用に慎重になる必要があります。かかりつけの病院の医師に、用法や摂取量を確認するのがおすすめです。
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選び方のポイント3つ
アボカドオイルの人気の高まりから、近年はさまざまなメーカーがオイルを販売しています。数ある商品の中から安心して使えるものを選ぶには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか?アボカドオイルを選ぶときにチェックしておきたい3つのポイントをご紹介します。
コールドプレスで作られている
高品質なアボカドオイルを選ぶなら、「コールドプレス(低温圧搾)」製法のものを探しましょう。
オイルの生産にはコールドプレスの他に「高温圧搾」という方法があります。高温圧搾は効率よく一度にたくさんのオイルを抽出できますが、熱による品質の劣化や変質が懸念されます。
一方のコールドプレスは、摩擦熱さえ発生させないよう配慮された製法です。アボカドの栄養成分が変質するリスクは低く、質の高いオイルといえます。抽出に手間がかかる分だけ価格も高めですが、品質の面での安心度も高いようです。
アボカドオイルの品質にこだわるなら、低温圧搾のものを選ぶのがベターです。
添加物や化学薬品が使われていない
食用にせよ美容用にせよ、添加物や化学薬品が使われていないアボカドオイルを選ぶのがおすすめです。オイルにどのような成分が使われているかは、ラベルの成分表やオーガニック認証機関の認証マークの有無で判断できます。
そもそも、アボカドそのものは残留農薬が非常に少ないといわれており、食品としての安全性は高いとされています。しかし、圧搾の段階で添加物や化学薬品が使われるケースは多々あるので、やはり注意が必要です。
添加物や不純物が配合されているアボカドオイルを、長期的・定期的に摂取することは望ましくありません。美容・健康を考えるなら、純度の高いものを選ぶことが大切です。
遮光容器に入っている
オイルの品質を保つ上で、紫外線をカットするのは重要なポイントです。アボカドオイルを選ぶときは、容器の遮光性についても確認してください。
オイルは酸素に触れると酸化するといわれますが、紫外線を浴びても同様に酸化が進みます。アボカドオイルを最後まで変質させずに使うためには、透明なボトルに入っているものは避けた方がベターです。
また、遮光容器に入ったアボカドオイルでも、光にさらしてよいわけではありません。必ず、直射日光の当たらない冷暗所に保存しましょう。
おすすめのアボカドオイル
普段の料理にアボカドオイルを使えば、食事の質が一層アップ。ヘルシーな食卓を目指す人は、ぜひ質の高いアボカドオイルを活用してみては。
数あるアボカドオイルの中から、特におすすめの食用アボカドオイルをご紹介します。
低温圧搾で抽出 ユウキ食品「エクストラバージンアボカドオイル 230g」
エスニックから和食までさまざまな調味料でおなじみの「ユウキ食品」では、高品質な南アフリカ産のアボカドを使ったオイルが販売されています。
コールドプレス製法&遮光性のボトルで、高いクオリティと保存のしやすさが魅力。コクはある上クセがないため、さまざまな料理に使えます。
商品名:ユウキ エクストラバージンアボカドオイル 230g
料理の幅が広がる 紅花食品「エキストラバージン アボカドオイル 170g」
45℃以下で低温圧搾を行い、そのうちの一番搾りを使用したアボカドオイルです。アボカドの風味を感じやすく、どんな料理にもよく合います。
原材料として使われているのは、ニュージーランド産のアボカド。オイルの中でも最高峰といわれる「エキストラバージン」なので、精油(エッセンシャルオイル)を希釈するときのキャリアオイルとしても使えます。容量は170gとコンパクトで、最後まで使い切りやすいサイズです。
商品名:紅花食品 エキストラバージン アボカドオイル 170g
贅沢な一番搾り使用 オリバード「エキストラバージン アボカドオイル 250ml」
コールドプレス製法による一番搾りのみを使用したアボカドオイル。この一本に高品質なニュージーランド産のアボカドが20~25個も使われており、コレステロールの体内吸収を防ぐといわれる植物ステロールが他国産のものより多く含まれてるそう。風味がよく、クセがないので野菜や豆腐にそのままかけるのもおすすめです。
化学物質や添加物は一切使われていない上、残留農薬の心配もないといわれています。100%トレーサビリティな商品なので、食の安全にこだわりたい人におすすめ。
商品名:オリバード エキストラバージン アボカドオイル 250ml
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