自分らしく生きている
自分を愛している人は、自分の意志や心の声を尊重します。選択や判断を他人に委ねず、自分の価値基準に沿って決めるでしょう。そのため、他人の価値観に振り回されることがありません。また、自分を尊重できるので、自然体でいられるでしょう。価値観の合わない人がいたとしても、ほどよい距離感で相手を尊重し、自分らしく生きることができます。
自己肯定感が高い
自分を愛することと自己肯定感は、深い関係があるとされています。自己肯定感とは、自分が自分を肯定すること。自己肯定感が高いと、自分自身の意見や感情を尊重し、大切にすることができます。
また自分を愛せる人は、自己肯定感も高いです。欠点も含めたありのままの自分を受け入れ、大切にできるでしょう。また、困難に直面しても、自分を信じて行動します。たとえ失敗しても、自分を卑下することなく気持ちを切り替え、ふたたび前進するでしょう。
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自分を愛せない人との付き合い方
自分を愛せない人が周りにいたら、どのように付き合えばいいかポイントを紹介します。次に挙げることを意識しながら、少しずつ歩み寄るといいですね。
介入しすぎない
自分を愛せない人と付き合う際は、介入しすぎないことを心がけてください。周りが助けよう、励まそうとすればするほど、自己肯定感が下がり、自分を愛せなくなるからです。
だからと言って、まったくかかわらないのは寂しいですね。もっともいいのは、適度な距離を保ちながら、あたたかく見守ることかもしれません。近づき過ぎないことを心がけながら、必要があれば手を差し伸べてください。
相手を変えようとしない
自分を愛せない人と付き合う場合は、「相手を変えよう」などと思わないようにしてください。「もっと前向きに考えよう」「もっと自分を愛そう」と言いたくなるかもしれませんが、それはNG。それができれば相手は苦労していないと考えてください。
相手が自分を愛せない人であると理解し、相手の話を聞きましょう。相手が安心して話せるよう「聞き役」に徹するといいですね。それを積み重ねると、何かが変わるかもしれません。
視点を変えるサポートを
自分を愛せない人は、否定的な視点で物事を見る傾向が強いです。肯定的に見るよう言われても、どうすればいいかわからないでしょう。だからこそ、視点を変えるサポートができるといいですね。
たとえば、自分を愛せない人が、後輩に対して苛立っているとします。そのことを注意するのではなく、「あなたが後輩に怒っているのは、他によい方法を知っているからだよね。それって、実はあなたは仕事のことをよく考えていて、自信があるっていうことじゃない?」と尋ねてみるのです。相手は驚くとともに、少し視点が変わるはず。それを積み重ねていけば、相手の気づきにつながるかもしれません。
自分を愛する方法 考え方編
「自分を愛するなんてできない」と感じても、考え方一つでそれを変えることができるかもしれません。ここからは、自分を愛するために必要な考え方を紹介します。
自分のことを受け入れる
まずは、自分をありのまま受け入れましょう。欠点や弱みから目をそむけ、「これは本当の自分じゃない」と思うのはやめます。自分を愛するには、欠点や弱みを丸ごと受け入れることが必要です。
実は、欠点や弱みは、長所や強みにつながります。客観的に見ると、欠点だと思っていたことが立派な長所ということも。今の自分を客観的に見て受け入れることで、はじめて知ることもあるはずです。
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周りへ感謝をする
周りの人に「ありがとう」と言われるとうれしくなりますよね。自分が役に立てたと感じ、気持ちが明るくなるでしょう。それを意識し、周りに感謝を伝えるのも一つ。はじめは感謝できることはないかを探し、気持ちを言葉にして伝えましょう。
たとえば、清掃してくれる人がいるから、オフィスはいつも綺麗です。特にお手洗いは、清掃員の力があってこそ。その人がいなければ、オフィスやお手洗いは汚れる一方です。
感謝することは、周りにあふれているはずです。自分以外の人がやってくれているから、自分のことに集中できるのです。それを踏まえて、周りを見渡してみてください。これまでとは違った景色が目に入るでしょう。
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自分を愛する方法 習慣編
自分を愛するために、特別なことをする必要はありません。それよりは、毎日無理なく継続できることを見つけるのがいいですね。次に挙げる方法を参考にしながら、習慣化できるものを見つけてみてください。
ストレスを発散する
自分を愛するには、「心身ともにリラックスした状態」を作ることが大切です。ストレスが溜まっていると感じたら、放置せずにいったん休憩を。少し気持ちが上向いたら、ストレス発散方法を試すといいですね。「これ」という方法がない人は、興味のあることを試すことからはじめてみては。
ストレス発散で大切なのは、自分に適している方法を見つけることです。自分一人で取り組むことができ、無理のない範囲で気軽に楽しめる方法がいいでしょう。自然の中で休息をとる、お気に入りのカフェに行くなど、自分が心からリラックスできるストレス発散方法を見つけてください。
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ポジティブな言葉を使う
自分が発する言葉は、自分も聞くことになりますよね。ネガティブな言葉ばかりを使っていると、他人だけでなく自分にも嫌な思いをさせてしまいます。誰かの悪口を言って一時的にスッキリしたとしても、聞いた言葉は記憶に残るもの。だんだんと自分が嫌になるかもしれません。
だからこそ、ポジティブな言葉を選ぶといいですね。それを繰り返し聞くことで、いつのまにか気持ちが前向きになれるかもしれません。自分が発する言葉は、自分と他人に聞かせる言葉。そう意識して、使う言葉を選びたいですね。
一日一回、鏡に向かって笑いかける
鏡に映る自分に笑いかけるのもおすすめです。一日一回、10秒程度でいいので、自分に向かってにっこりと笑います。メイクをするときや入浴のときに、鏡に向かって笑いましょう。また、気持ちが沈んだときにあえて笑うのもいいですね。
笑うのが苦手な人は、口角を上げると考えてみて。恥ずかしく感じても、最初から自然にできる人はいないもの。だからこそ、チャレンジするといいですね。慣れてきたら、鏡に映る自分を他人だと考えて、褒めたりエールを送ったりするのもおすすめです。
自分に笑いかけることで、損をすることはありません。「笑う門には福来る」と言いますから、自分の幸せを願い、自分に笑いかけてください。
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どんなことでも自分を褒める
自分を褒めることも大切です。どんなことでもいいので、自分の行いを褒めましょう。「二度寝せずに今日は起きられたから、私すごい!」「自分から挨拶ができた」「タスクをすべてこなせた」などがあれば、どんどん褒めるといいですね。ささいなことだと感じても、それができない日もあるはず。だからこそ、できたことが貴重と考えてみては。
慣れてきたら、「できた」のハードルを上げるといいですね。特に今までできなかったことができた時は、自分を大絶賛してください。たまにはご褒美を自分に贈るのも一つ。それを繰り返すことで、楽しいことがどんどん増えるでしょう。
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最後に
「自分を愛せない人」について紹介しました。自分を愛することは大切だと知っていても、自分を愛するのはなかなか難しいですよね。特に、自分に落ち度がある失敗をしてしまったら、自分を否定したくなるでしょう。しかし、自分を嫌い続けるのも大変でつらいもの。だからこそ、自分を愛せるよう意識したいですね。
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