幼少期に問題がある
子どもたちは、体験や親の影響を強く受けます。例えば「なぜ、あなたはあの子よりもできないの?」「あなた、あの子に比べて全然ダメね」などの否定的な言葉を聞くことで、周りの子よりも自分が劣っていると感じ、自己肯定感が低下してしまう傾向にあるようです。
自己肯定感が低いことで起きること
マイナス面ばかり目がいく
自己肯定感が高い人と低い人の差は、状況に対する見方にあるようです。「失敗が成功のもとになる」といったプラス面を重視する習慣がある自己肯定感が高い人に対し、マイナス面ばかりを見てしまいがちな自己肯定感が低い人もいます。しかしこのようにマイナス面にキレイにハマってしまうと、自己肯定感がますます低下してしまい、自分に自信を持てない状態が続いてしまいます。成功体験をどう認知するか、ということが自己肯定感を左右するのです。
メンタルが弱くなる
心理カウンセラーの吉野麻衣子さんによると、多くのメンタル問題は自己肯定感の低さが影響しているとのことです。例えば、恋愛においては「こんな自分を好きになってくれる人はいない」と自分自身を卑下してしまったり、仕事においても「自分にできるのかしら」「失敗したらおしまいだ」と思考がネガティブになってしまうため、チャレンジすることが怖くなってしまい、成功体験が得られないといった悪循環に陥ることがあります。
理想が高くなる
吉野さんは、自己肯定感が低い人は、自分のレベルの低さを誤魔化そうと理想が高くなる場合があると指摘しています。「自分自身の自己肯定感が低く、自信がない場合には、恋人や結婚相手、身に着けるものなど、自分のレベルに見合わないものを手に入れることで、自分のレベルの低さを誤魔化して解決しようとすることがあります」(吉野さん)。
自己肯定感が身に付く習慣
自己肯定感を身につけるためには、吉野さんによると2つのことが重要だと言います。
ひとつめは、自分自身をありのままに受け入れること。
「自分でも満たされていない自分も自分なんだと、時には否定せずに見守っていけるようになることが大切です」(吉野さん)
ふたつめは、信頼できる人との繋がりを持つこと。
「家族や友人、もちろん子どもだってOK。心が満たされないことを直接言わずとも、たわいもない話をするだけでも心は軽くなるはずです」(吉野さん)
心の健康と体の健康は一般的に相互に関連しているとされています。体調が安定している場合、精神的にも安定しやすく、精神的に安定することで体調を整えることもできると言われています。健康的な生活習慣がすべての基盤であり、まずは規則正しい生活に取り組むことが重要です。体を健康にすることで、理想的な精神状態に近づくことが可能となるはずです。
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