「当方」とは「私ども」を意味する言葉|類義語やビジネスでの使い方を解説 | Domani

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2021.05.22

「当方」ってどんな意味?|類義語やビジネスでの使い方を解説

「当方」とは、「私ども」と伝えるときに使用する言葉です。メールにもよく用いられ、個人ではなくグループ全体の意見を述べるときに適しています。今回は、「当方」とはどのような意味合いなのかを掘り下げるとともに、類義語やビジネスでの使い方を解説していきます。

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【目次】
 ・「当方」の正しい意味と読み方
 ・「当方」の類義語と言い換え表現5つ
 ・「当方」の反対語は「先方」
 ・ビジネスで「当方」を使うときの注意点3つ
 ・3つのシーンで使い分け「当方」の使い方とメール例文
 ・「当方」の正しい意味を理解してビジネスで活用しよう

「当方」の正しい意味と読み方

「当方」は「とうほう」と読み、「私ども」という意味合いで使用する言葉です。失礼のないビジネスマナーを身に付けるためにも、まずは「当方」の読み方と意味を確認しておきましょう。

当方 とは

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■読み方は「とうかた」ではなく「とうほう」

「当方」は、「とうほう」と読みます。「道理にかなうこと」「そのものに相当すること」を意味する「当」と、向きを表す「方」で成り立つ言葉です。書面の読み上げで間違えることのないよう、読み方をきちんと把握しておきましょう。

■正しい意味は「私ども」「こちら」

「当方」は、「自分の所属している方」や、「私ども」「こちら」といった意味を持つ言葉です。「私たち」というニュアンスで使用するため、「当方としましては~」と意見を述べるときは、個人ではなく部署や会社全体の意向を表します。誤った印象を与えないよう、シーンに応じて正しく使用することが大切です。

「当方」の類義語と言い換え表現5つ

「当方」には、「私ども」「弊社」など、複数の類義語や言い換え表現があります。それぞれの正しい意味を理解し、ビジネスシーンに応じた表現力を身に付けましょう。

当方 とは

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1.「私ども」

「私ども」は、「私たち」をへりくだって表わした言葉です。「当方」と同様に、個人ではなく所属する部署や会社全体を指します。

(例文)
・この度は私どもの不手際でご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。
・こちらが私どものおすすめするプランです。ぜひご利用をご検討ください。

2.「弊社」

自分の会社をへりくだって言うときは「弊社」を用います。ビジネスでは、取引先とのメールや文書で活用されることが多い表現です。

(例文)
・弊社といたしましては、今後も全力でサポートする所存です。
・弊社のミスで発送が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。

3.「弊方」

「当方」の類語である「弊方」も、自分の所属する組織を指す言葉です。「弊社」と比べ使用頻度の少ない表現ですが、ビジネスに適した言葉であることを覚えておきましょう。

(例文)
・こちらが弊方の取りまとめた資料でございます。
・弊方で確認を取り次第、迅速に対応いたします。

4.「小職」

「小職(しょうしょく)」は、官職につく人が自分をへりくだって言うときの言葉です。現在は管理職や弁護士、医者などが用いるケースもあります。

「当方」の類語ではありますが、個人を意味する「一人称」であることが大きなポイントです。目上の人には失礼だと受け取られる場合もあるため注意しましょう。

(例文)
・どうぞご遠慮なく、小職までご相談ください。
・微力ながら、小職もお力添えいたします。

5.「小生」

「当方」の類語である「小生(しょうせい)」も、グループ全体ではなく個人を表す言葉です。また、男性が使用する言葉であることが「小職」との大きな違いです。目上の人には使用せず、自分と同等または目下の人に対して用いる表現であることを覚えておきましょう。

(例文)
・次回の打ち合わせは、小生は欠席させていただく予定です。
・小生でよろしければ、お声がけいただければと存じます。

「当方」の反対語は「先方」

「当方」と反対の意味を持つ言葉は「先方(せんぽう)」です。「先方」は、社外でなく自社内で使用します。そのため、取引先の会社に直接「先方は~」と用いることはありません。あくまでも、相手がいない場で使用することがポイントです。

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目上の人や取引先を前に呼びかける場合には「○○様」「○○さん」といった個人名や、「御社は」「貴社は」といった表現を用います。

(例文)
・その件につきましては、すでに先方に連絡済みです。
・午後から先方と打合せの予定です。
・承知いたしました。先方に確認し、折り返しメールを返信いたします。

ビジネスで「当方」を使うときの注意点3つ

「当方」を正しく使うためには、以下の3つの注意点をおさえる必要があります。「当方」の意味や類語を踏まえた上で、それぞれをチェックしていきましょう。

当方 とは

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1. 自社内での使用は誤り

自分の所属を意味する「当方」は、取引先や顧客に対して使用する言葉です。そのため、社内で「当方は」と用いるのは誤った表現にあたります。

特に、異なる部署に「当方の意見としては」と伝えると、冷たい印象を与えかねません。社内で担当部署としての意見を述べたいときには、「私ども」を使用しましょう。社内メールや会議、プレゼンなどで自分の所属するグループの意見を述べるときにも「私ども」が使えます。

2. 個人を表す場合は「私」を用いるのが無難

前述したように、「当方」は「私ども」という意味を持つ言葉です。そのため、個人を指す場合には「私」が適しています。ビジネスシーンでは、一人称として「当方」を用いるケースもあります。しかし、混乱を避けるためにも、個人には「私」を用いるのが無難です。

特に「当方は~」と述べた意見は、組織全体のものとして受け取られる可能性もあります。個人の考えやアイディアを「当方は」とまとめると、あとになって相違が生まれる恐れもあるのです。取引先や目上の人に対するマナーのひとつとして、「当方」と「私」は正しく使い分けましょう。

3. 文書では「弊社」「当社」と表記する

正式なビジネス文書では、「当方」を用いることはありません。代わりに「弊社」や「当社」と表記します。「当方」は社外に向け、口語やメールで用いると心がけると良いでしょう。

ここで注意したいのが、「当社」は社内での使用に適していることです。報告書やスピーチ文書など、へりくだった表現が必要のない場面で使用します。一方、「弊社」は社外向けの文書に適した表現です。社内に向けて「弊社」と使用するのは誤りとなるため、注意しましょう。

3つのシーンで使い分け「当方」の使い方とメール例文

「当方」の意味と注意点をおさえたら、次は使い方をマスターしましょう。ここでは、3つのビジネスシーンに応じたメール例文をご紹介します。

当方 とは

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1. 対応者が確定していないとき

取引先から問い合わせを受けたものの、担当者が決まっていない場合は「当方」を使用します。「〇〇より回答します」とはっきり伝えられないときにも、相手に失礼のない表現です。申し訳ないという意味を持つ「恐れ入りますが」を付け加えると、よりていねいな表現になります。

(例文)
・お時間を頂戴し恐れ入りますが、詳細が分かり次第、当方よりご連絡差し上げます。
・ご注文が確定次第、当方から返信いたします。
・こちらの不手際で申し訳ないのですが、当方からの連絡をお待ちいただけますでしょうか。

2. 他社と連携して仕事を進めているとき

「当方」は、他社と連携して仕事を進めており「私ども」に複数のメンバーが含まれるシーンにも適しています。「当方としては」「当方が」と前置きすることで、自社と他社どちらか、または双方で対応することを伝えられます。

(例文)
・当方で協議したうえで、迅速に対応させていただきます。
・当方としましては、前向きに検討させていただく所存です。

3. 会社の総意だと言い切れないとき

クレームに早急な返答が求められるものの、会社の総意だと言い切れないときも「当方」を用います。真摯な対応が求められる場面でこそ、適切なビジネスマナーが必要です。後のトラブルを避けるためにも、会社全体の意見としてまとまっていない段階では「当方」でていねいな気持ちを伝えましょう。

(例文)
・ご迷惑をおかけしており、誠に申し訳ございません。当方といたしましては、貴重なご意見を参考に再発防止に努める所存です。
・当方としましては早急に対応策をまとめ、あらためてお返事させていただく所存です。

「当方」の正しい意味を理解してビジネスで活用しよう

「当方」は、自分の所属するグループや会社を意味する言葉です。ビジネスシーンでは、「私ども」「こちら」といった意味合いで使用します。社外に向けて使用する言葉であり、文書では「弊社」「当社」と表現することもポイントです。正しい意味を理解し、ビジネスメールや会話の中で「当方」を活用しましょう。

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