「ご高配(ごこうはい)」
「ご高配」は、相手への思いやりや配慮を敬った言葉です。「ご厚誼」と比べると若干くだけた表現になるため、訃報や喪中には使用しません。ビジネス文書の冒頭や、締めの文章で用いると覚えておくと良いでしょう。
例文
・今後とも変わらぬご高配を賜りますよう、お願い申し上げます。
・ご高配にあずかりますこと、誠に恐れ入ります。
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「ご厚情(ごこうじょう)」
「厚情」には、「深い情けや思いやり」といった意味があります。「ご」を付けた「ご厚情」は、相手からの情けに敬意を表した言葉です。「ご厚誼」と同様に、目上の人への感謝を表す言葉として用いられます。
相手からの親切に恐縮するときは「ご厚情に痛み入る」、親切心に応えたいときは「ご厚情にお応えする」など、ビジネスシーンでの活用が多い言葉であることを覚えておきましょう。
例文
・皆様からのご厚情に厚く御礼申し上げます。
・お足元の悪いなかご足労いただいた上、結構なお品まで頂戴しご厚情に痛み入ります。
・ご厚情にお応えできるよう、尽力いたします。
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3つのシーン別「ご厚誼」の使い方を例文でマスター
「ご厚誼」は、格式ばったシーンに適した言葉です。ビジンスシーンでの挨拶のほか、訃報や喪中の知らせでも使用されます。それぞれの具体的な例文を参考に、使い方をマスターしましょう。
異動や委任、就任の挨拶
「厚いお付き合い」への感謝を伝える「ご厚誼」は、ビジネスシーンでお世話になった相手へ感謝を表したい場面に適しています。そのため、異動や委任、就任の挨拶に用いられる言葉です。
「お世話になりありがとうございました」「今後とも変わらぬお付き合いをお願いします」という思いを込め、以下のように使用しましょう。
例文
・このたび〇月〇日付で〇〇勤務を命ぜられ、この程着任いたしました。在勤中は公私とも大変お世話になり、誠にありがとうございました。今後ともよろしくご指導とご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。
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喪中を知らせるはがき
「ご厚誼」は喪中はがきの締めの文章に使用されます。類語である「ご厚情」で生前の思いやりに感謝しつつ、今後も変わらぬお付き合いをお願いしますと「ご厚誼」を末尾に添えましょう。喪中はがきでは句点や句読点を使用しないことも、合わせて覚えておきたいですね。
例文
・喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます
追悼のスピーチ
社葬や合同葬といった比較的大規模な葬儀では、友人や社員代表として、参列者がスピーチを述べることもあります。故人を悼む気持ちと遺族を気遣う気持ちを中心に、挨拶の末尾は「ご厚誼」を用いた感謝の言葉を述べましょう。
例文
・生前のご厚誼を深謝し、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
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「ご厚誼」の意味を理解し大人のマナーを身に付けよう
「ご厚誼」は、目上の人への感謝の気持ちを伝える言葉です。ビジネスやプライベートでは、格式あるシーンで使用されます。言葉の意味だけでなく使用法を理解しながら、大人のマナーを身に付けていきましょう。
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