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2022.11.14

今さら聞けない!【インバウンド】とはどういう意味?例文を通してわかりやすくご紹介

 

インバウンドとは、外側から内側へ向かう動きのことです。「インバウンド消費」などと使われるときは、外国からの観光客が日本国内で行った消費活動を指します。具体的にはどのような意味で用いられるのか、業界別に例文を紹介しつつ見ていきましょう。

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インバウンドとは〝内向きの動き〟のこと

インバウンドとは、外から内への動きを指す英語です。海外から国内への動き、また、郊外から市内への動きなども、いずれもインバウンドと表現できます。

矢印が中央に集まるイメージ

しかし、最近では、インバウンドが本来の意味ではなく、外国人観光客や外国人ビジネスパーソンなどの動きに限定して使われることがよくあります。どのような状況で使われているかによって、言葉の意味を正しく理解するようにしましょう。

■対義語は「アウトバウンド」

inの反対はoutなので、インバウンドの反対語はアウトバウンドです。つまり内から外へ向かう動きを指します。国内から海外に行くこと、また、市内の中心部から郊外に行くことなどはアウトバウンドと表現できるでしょう。

例えば、インバウンド消費といえば、外国からやってきた観光客やビジネスパーソンが日本国内で消費活動をすることを指しますが、アウトバウンド消費といえば日本人が外国に行き、外国で消費活動をすることを意味します。

インバウンドの意味を業界別に例文付きで解説

前述の通り、インバウンドとは外から内の動きを指す言葉ですが、近年では、主に外国からの観光客やビジネスパーソンの動き、例えば消費活動や宿泊などについて指すことが多いです。

飛行機や船が日本にやってくるイラスト

しかし、外から内への動きのある業界であれば、インバウンドという言葉を用いてそれぞれの活動を表現することがあります。業界ごとに、どのような意味でインバウンドという言葉が用いられているのか見ていきましょう。

■旅行業界

旅行業界ではインバウンドという言葉が頻繁に用いられます。外国人観光客や外国人のビジネスパーソンが訪日し、観光や宿泊などの活動をすること、あるいはショッピングなどを行うことに対してインバウンドという言葉で表現することが少なくありません。例えば次のように用います。

・去年からアジア圏からのインバウンドが減り、欧米圏の旅行客が増えている。
・工芸品に興味を持っている観光客が多いので、インバウンド向けの体験ツアーを考案した。

■IT業界

IT業界では、外部から送信されるデータのことをインバウンドデータと表現することがあります。また、外部サイトに自社サイトのリンクをつけることはインバウンドリンクです。いずれも外からう内の動きを示しています。例えば次のように使えるでしょう。

・内部リンクを増やすのも良いが、そもそものアクセス数が少ないので、外部のサイトにインバウンドリンクをつけてもらってはいかがだろうか。
・インバウンドデータは重要度が高いので、セキュリティに注意して部署内で共有してください。

■広告業界

広告業界では、外から内というよりは、消費者からのアクションをインバウンドと表現することが一般的です。例えば消費者が自分で見たいモノを検索することをインバウンド、反対に消費者の意思に関わらず広告を表示することをアウトバウンドといいます。

・インバウンドで我が社のオウンドメディアを探してもらうには、どうすれば良いのだろうか。
・インバウンドを待っていてはいつまでもアクセス数があがらない。アウトバウンドで積極的に宣伝してはいかがだろうか。

インバウンドのつく言葉をわかりやすく解説

インバウンドは「外から内」を指す使いやすい言葉なので、他の名詞と繋げることで新たな言葉を生み出すこともあります。よく使用されるインバウンドがつく6つの言葉の意味について見ていきましょう。

カスタマーセンターのイメージイラスト

・インバウンドコールセンター
・インバウンドマーケティング
・インバウンド営業(インバウンドセールス)
・インバウンドビジネス
・インバウンド対策
・インバウンド消費

■インバウンドコールセンター

インバウンドコールセンターとは、顧客から電話を受け取るコールセンターのことです。顧客がどのような用件でかけてくるか分からないので、インバウンドコールセンターのスタッフは企業の商品やサービスに通じており、なおかつ顧客の悩みや質問に対してスムーズに答えられることが期待されます。

なお、アウトバウンドコールセンターとは、営業のためのコールセンターです。スタッフが顧客に電話をかけ、商品やサービスを紹介します。

■インバウンドマーケティング

インバウンドマーケティングとは、ソーシャルメディアやブログなどで役立つ情報を提供し、見込み客を育成していくマーケティング手法のことです。企業側から積極的に売り込むのではなく、見込み客が自分の意思で顧客になることを目指します。

従来型の積極的に売り込む手法よりは売上につながるまでに時間がかかりますが、その分、一度顧客になると長い関係を期待できるという点が特徴といえるでしょう。

■インバウンド営業(インバウンドセールス)

インバウンド営業も、インバウンドマーケティングと同様、顧客側からのアクションを待つスタイルで行われる営業です。商品やサービスを丁寧に一から説明するのではなく、顧客が質問した部分だけを丁寧に説明し、顧客が自分で考えて自分で選択できるようにサポートします。

また、見込み客にはプラスアルファの情報も紹介し、特別感を演出したりお得感を出したりすることもインバウンド営業の1つです。

■インバウンドビジネス

インバウンドビジネスとは、訪日する人を対象としたビジネスのことです。例えば観光や宿泊、電車や飛行機などの移動手段、レンタカーサービス、ショッピング、レジャー施設などのありとあらゆる分野において、外国からの観光客やビジネスパーソンに向けたサービスを展開します。

また、それぞれの分野が連携を取り、訪日した人が不便な思いをせずにサービスを利用できるように工夫することなどもインバウンドビジネスの重要な課題といえるでしょう。

■インバウンド対策

外国からの観光客やビジネスパーソンに向けた対策のことを、インバウンド対策と呼びます。例えば無線LANを整備してどこでもインターネットを利用できるようにしたり、観光地はもちろんのこと、街の至る所に外国語で地名や施設名を外国語表記したりすることなどもインバウンド対策です。

積極的にインバウンドを増やすための施策も、インバウンド対策に含まれるでしょう。例えば海外で日本や国内観光地をアピールするイベントを開催したり、外国語で観光スポットなどを紹介するサイトを作成したりすることで、インバウンドを積極的に増やします。

■インバウンド消費

訪日した人々が日本国内で消費した金額や消費活動を、インバウンド消費と呼びます。官公庁によれば2019年のインバウンド消費は4兆8,000億円で、訪日外国人1人あたりは16万円程度でした。また、宿泊費よりもショッピング費用が上回っていたことから、海外観光客向けのショッピング施設や日本の商品へのニーズが高いと考えられるでしょう。

インバウンドは汎用性が高い言葉!

様々なデータがつながっている様子を表したイラスト

インバウンドは外から内への動きを指す言葉です。汎用性が高く、旅行業界からIT業界、広告業界などでも頻繁に用いられています。

インバウンドの意味を理解すると、インバウンドセールスなどのインバウンドを用いた単語の意味も理解しやすくなるかもしれません。ぜひ意味を正確に理解して、実生活でもインバウンドという言葉を用いてみましょう。

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