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EDUCATION 子供の習い事

2021.10.20

将来の夢がない子どもは心配すべきなの? 親がサポートできること&おすすめの習い事

 

無理に決める必要はない

将来の夢を聞かれたときに、はっきりと答えられる子どもは好印象に見えやすいです。その影響からか、「学校の先生です」「ケーキ屋さんです」といった分かりやすい職業名を言わせようとする親も少なくありません。しかし、それは大人が安心したいだけという場合もあります。

将来の夢がない子どもは、世の中にはどんな仕事があるのか知らない可能性も考えられるでしょう。狭い世界で生きている子どもには、親や周りの大人が仕事の選択肢を教える必要があります。将来の夢があることはすてきなことですが、持っていないことが悪いというわけではありません。

また、大人が子どもの努力を引き出すためのツールとして、「夢」という言葉を多用していることも。将来の夢を無理やり決めるよりも、「将来何がしたいのか」を考える方が子どもは前向きになれるでしょう。

子どもの可能性を引き出す方法

子どもに将来の夢や目標を持ってもらうには、主体性を奪わずに「待つ」ことが大切です。親が焦って行動するのではなく、よい刺激を与えられるように働きかけることで、子どもは自分の将来をイメージしやすくなります。

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親が夢や目標を持つ

子どもにとって、一番身近な大人は親です。生き生きと仕事をしている親の姿を見れば、子どもは自分の将来に希望を持つことができます。親のような大人になりたいと、夢や目標を抱きやすくなるのです。

想像している以上に、子どもは親の姿をよく見ています。たとえ話の内容が難しくても、表情やしぐさなどから敏感に気持ちを読み取っているため、楽しそうな様子を見せることが大切です。

また、親子の会話は子どもの世界を広げる大きな役割を担っています。親が率先して自分の夢や目標を語ることで、子どもも自分の夢や将来について語りやすくなるはずです。

子どもの「なりたい」を否定しない

子どもの将来の夢を聞いて、「現実をよく見なさい」「お金がないから無理」などと言ってしまうことはありませんか? 世間体や金銭面など、大人の都合で可能性を奪われてしまうのは、子どもにとってつらいことです。たとえ他人には理解できない夢であったとしても、親に応援してもらえれば子どもは前向きに頑張れます。

また、親にできることは子どもの可能性を広げることです。興味を示していることや好きなことを「すてきだね」と肯定されることで、子どもの価値観が守られます。現実離れしていることや賛成できないことであったとしても、親がその価値観を評価してよい理由にはなりません。子どもの「なりたい」を否定せず、夢や目標を持ったことを褒めてあげましょう。

親が先回りして行動しない

「心配で見ていられない」「失敗しそうだから」と親が先回りして行動することで、子どもは「あなたにはできない」と言われているような気持ちになります。しかし、子どもの自立心や決断力を育てるためには、「黙って見守る」ことも大切です。子どもは失敗や成功を繰り返すことで、主体的に考えて行動するようになります。

そうは言っても、時間を優先しなければならない場合もあります。そんなときは「今日は忙しいからお手伝いさせてね」と事情を説明することも大切です。

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習い事で将来役立つスキルを得られることも

習い事をすると、さまざまな人と出会い、価値観を広げるきっかけ作りになります。思いもよらない才能が見つかり、将来役立つスキルにつながるかもしれません。

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社会性が養われる

習い事では同世代の友達だけでなく、先輩やコーチといった目上の人とも出会えます。幅広い年齢層に関わるため、敬語の使い方を学んだり、マナーを身に付けたりするよい機会になるでしょう。

また、普段とは違う人と行動をともにすることで、将来必要となる「社会性」も育めます。自分の考えを話す力・人の話を聞く力・誰かの意向に従う力・相手を尊重する力が養われるのです。

子どもにとっては、家庭や学校が生活の全てと言っても過言ではありません。習い事によって新しい価値観に触れられれば、精神的な成長にもつながるでしょう。

達成感が自信を育む

習い事では「クロールで25mを泳げるようになる」「楽譜にある曲を全部弾けるようになる」など、目標に向かって努力することが求められます。目標を達成したときには、他の何にも代えがたい喜びや達成感が得られるはずです。何か一つでも得意なことを手に入れると、「自分にはこんなことができるんだ」という大きな自信になります。

達成できなかったとしても、挫折から立ち直るためのよいトレーニングになり、強い精神力を養えるのです。そうした意味でも、子どもにとって習い事は貴重な経験を得られる場になります。

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体力の向上につながる

スポーツ系の習い事では、運動神経の発達が期待できます。強い精神力とともに丈夫な体を作ることは、成長する上で欠かせません。

定期的な運動が習慣づくため、運動不足の解消基礎体力や心肺機能の向上といったことにもつながるでしょう。体力をつけることは、一つのことを長時間続けられる集中力も育みます。疲れにくい体を手に入れられれば、さまざまなことにもチャレンジしやすくなるはずです。

子どもにおすすめの習い事【9選】 始める時期や選ぶときのポイントは?|Domani

子どもにおすすめの習い事

どんな習い事も、習う目的や子どもの性格を踏まえて決めることが大切です。将来さまざまな形で役に立つ、おすすめの習い事を四つ紹介します。

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水泳

効率よく全身を動かすことのできる水泳は、心肺機能の向上や自律神経を整える効果が期待できる習い事です。共同の施設を利用することにより、思いやりや社会ルールも学べます。

いざというときに必要な、命を守る術も身に付くでしょう。子どもがやってみたいと思ったときがベストですが、幼い頃から始めると上達も早くなります。

水泳スクールの費用は地域や年齢によって異なりますが、週1回のレッスンで月6000円~9000円程度です。入会金や施設費用が別途必要な場合もあります。スクールを選ぶ際は、通いやすさや清潔さに加えて、安全のための監督体制もチェックしましょう。必ず見学や体験レッスンを受けて、子どもに合っているかどうかを確認することも大切です。

英会話

早期の英語学習は、発音を正しく聞きとる「英語耳」や、英語を日本語に訳さずに考えられる「英語脳」を鍛える効果が期待できます。さらに、脳が成長する時期に英語を学ぶと、言葉の壁を乗り越えやすく、話したり聞いたりすることに抵抗感がなくなるのです。異文化に触れることで寛容性が育ち、自由で開けた感性も身に付けられます。

学び始める時期として最も多いのは、小学校1年生です。早ければ3歳ごろからスタートする子どももいます。英会話スクールの費用はプランやコースによって異なりますが、月6000円~8000円程度が相場です。オンライン英会話であれば月3000円程度から始められますが、ネイティブ講師になると金額が上がることもあります。

英会話スクール選びのポイントの一つは、英語圏の子どもたちと同様の「フォニックス方式」を採用しているかどうかです。一つのアルファベットに複数の発音があるなど、効率的に英語を学べるよう指導方法が工夫されています。

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プログラミング

プログラミングでは、物事を整理し、論理的に考える力を育てることができます。主体性や自主性が身に付くことはもちろん、物事を分かりやすく説明するコミュニケーション能力の向上も期待できるでしょう。

プログラミングスキルは、今や基礎教養の一つです。ITに関する知識を身に付けておけば、将来どんな職業に就いても役に立ちます。始める時期としては、小学校低学年ごろが最も多い傾向です。他の習い事に比べて費用はやや上がり、月1万円程度が相場です。カリキュラムやスクール形式によっても異なるため、事前に確認しておきましょう。

スクール選びでは、子どもが興味を持って楽しめるかどうかがポイントになります。プログラミングを本格的に学ぶのであれば、実際にパソコンを使ってコーディングを学べるスクールがおすすめです。また、ものづくりが好きな子どもには、ロボットにプログラムを組み込んで動かすといったカリキュラムがよいでしょう。遊びながら学ぶことができるので、子どもが熱中しやすくなります。

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書道

書道では字がきれいになるほか、正しい書き方や書き順も学べます。丁寧に書くことで、高い集中力やよい姿勢も身に付くのです。また、鉛筆を使った硬筆を学べる点もポイントです。字がきれいだと、大人になってから就職活動や事務作業を行う際にも役立ちます。

始める時期は小学生が最も多く、早い人では5~6歳ごろからスタートしています。書き方の癖がつく前に始めるのがよいでしょう。費用は週1回のレッスンで月3000円~4000円程度が相場です。道具をそろえるのにかかる初期費用や、段位・級位を取る場合の検定費は別途必要になります。

書道は教室に通う方法と通信教育で習う方法があるため、子どもの性格に合わせて選びましょう。いくつか資料を請求したり、実際に見学や体験レッスンを受けたりしてから決めるのがおすすめです。

 

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