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2022.07.04

誤用に注意!【琴線に触れる】の正しい意味は?

「琴線に触れる」の類語

「琴線に触れる」の類義語は、以下の言葉です。

琴線に触れる

感銘を受ける:忘れられないくらい感動すること
・感動する:心を深く動かされること
胸を打つ:深く感動されられること
ときめく:喜びや期待でわくわくすること

心を強く揺さぶられるという意味が込められた言葉が多いです。感動の度合いによって、使い分けるといいかもしれません。またこれらは、感動するものを人に紹介するときや感想を述べるときに使えます。

「琴線に触れる」の対義語2つ

「琴線に触れる」の対義語は、以下の2つです。

琴線に触れる

1.興味・関心が乏しい「無関心」
2.気分を害する「気に障る」

感動するの反対は、関心がないことや怒りの感情と言われています。それぞれどのような意味があるのか、どのように使えばいいのか、ご紹介します。対義語を知りたい方は、以下を参考にして使いこなしてみてください。

【対義語1】興味・関心が乏しい「無関心」

興味・関心が乏しいという意味で「無関心」があります。読み方は「むかんしん」です。辞書では、以下のように解説されています。

【無関心】
関心がないこと。興味を持たないこと。また、そのさま。

無関心とは、つまり心が動いていない状態のことです。そのため、琴線に触れるの対義語とされています。以下の例文を参考に、使ってみてください。

〈例文〉
・彼は趣味の話をしているが、みんな【無関心】のようだ。
・【無関心】な人の特徴に、感情の起伏が無いことが挙げられる。
彼女が仕事に【無関心】な様子を、なんとかしたいと思う。

【対義語2】気分を害する「気に障る」

気分を害する意味がある「気に障る」も、「琴線に触れる」の対義語とされています。読み方は「きにさわる」です。辞書では以下のように解説されています。

【気に障る】
いやな気持ちを起こさせる。感情を害する。

(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「琴線に触れる」は、感動させる言葉です。それに対して、「気に障る」は気分を害してしまう意味があります。そのため、対義語と判断されるのです。

また、「気に障る」と「琴線に触れる」は、誤用しやすい言葉のため、注意しましょう。類義語ではなく、対義語なので間違えないようにしてください。以下の例文を参考にして使ってみましょう。

〈例文〉
・彼女のことを思って言った言葉が、【気に障った】らしく話をしてくれない。
・彼は私に【気に障る】ことばかり言ってくる。
【気に障る】かもしれないけど、はっきり言うね。

まとめ

「琴線に触れる」とは、感動するときに使う言葉です。ただの感動ではなく、心を深く震えさせるくらいの感動なので、使い方には注意しましょう。怒りの感情を表す言葉だと勘違いして使っている人もいます。

琴線に触れる

「逆鱗に触れる」と混同することがないよう、注意してください。使う対象は、ものでも誰かの言動でも問題ありません。自分の感動した思いを相手に伝えたいときには、積極的に使っていきましょう。

もしも感動したときの表現方法を知りたい場合は、類義語を参考にしてみてください。また対義語は、2パターンあるので使うときには注意しましょう。誤用に気をつけて、正しく使えるようにマスターしてください。

写真・イラスト/(C) Shutterstock.com

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