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2024.11.06

「油を売る」とは? 意味や使い方と江戸時代に遡及する由来を解説

手遊びをする

手遊びとは、「てあそび」または「てすさび」と読み、前者は暇つぶし、後者は退屈を紛らわすためにすることという意味の言葉です。「ほんの手遊(てすさ)び程度の作品」「お金持ちの手遊(てあそ)び」という使い方をします。

てすさびは、退屈しのぎにすることであるため、無駄話をしながら仕事をサボる意味の「油を売る」の類語の一つといえるでしょう。本来するべきことではないことに、時間を費やしている様子をあらわすことができます。

「油を売る」の対義語2つ

「油を売る」には、反対の意味をもつ対義語もあります。ここでは、「一心不乱」と「骨身を惜しまず」の2つの対義語を紹介します。

ビジネスマン

(c) Adobe Stock

一心不乱(いっしんふらん)

「一心不乱」は「いっしんふらん」と読み、他のことに気を取られず一つのことに集中している様子をあらわす言葉です。やるべき仕事を怠けるという意味である、「油を売る」の対義語といえます。

骨身を惜しまず

「骨身を惜しまず」とは、苦労をいとわないという意味の言葉です。苦労や面倒をいとわず一心に取り組むさまをあらわすため、無駄話で時間を費やし、仕事を怠ける「油を売る」とは対象的な意味だといえるでしょう。「骨身を惜しまず仕事に励んだ」というように使います。

「油を売る」を英語表現にすると?

「油を売る」を英語で表現すると、最も近いのは「slacking off」や「goofing off」です。どちらも「仕事をサボる」「無駄に時間を過ごす」という意味を持ちます。

“He’s always slacking off during meetings.”(彼は、会議中にいつも油を売っている)

“Instead of working, they were goofing off in the break room.”(仕事をせず、休憩室で油を売っていた)

というように表現することができますよ。

最後に

「油を売る」は、無駄話などをして仕事をサボるという意味の言葉です。無駄話をすることも必要な息抜きかもしれませんが、油を売りすぎず、効率的に時間を使って仕事に集中することが、成功への鍵となるでしょう。適度にリフレッシュしつつ、一生懸命仕事に励みたいですね。

TOP画像/(c) Adobe Stock

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