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2022.11.07

難読漢字【莫迦】←なんと読む? 読み方や意味、語源、類語を解説

 

「莫迦」とは愚かなことやそのさまなど複数の意味を持つ言葉です。今回は、漢字の読み方や意味、由来、類語、例文をご紹介します。言葉を正しく理解したい方はぜひ参考にしてくださいね。

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「莫迦」の読み方は?基礎知識を解説

タロットカード「愚者」のイラスト

莫迦」という言葉は読み仮名を付けると良く知られている表現になりますが、この漢字の書き方にはあまり馴染みがないかもしれません。読み方は〈ばか〉です。人の悪口をいうときなどに使われている言葉ですね。

はじめに「莫迦」の詳しい意味や、現在使われることが多い「馬鹿」の字、由来や使い方・例文などについてチェックしていきましょう。

愚かなことなど複数の意味を持つ言葉

【ばか|馬鹿/莫迦】
名・形動《(梵)mohaの音写。無知の意。「馬鹿」は当て字》
1.知能が劣り愚かなこと。また、その人や、そのさま。人をののしっていうときにも用いる。あほう。「―なやつ」
2.社会的な常識にひどく欠けていること。また、その人。「役者―」「親―」
3.つまらないこと。無益なこと。また、そのさま。「―を言う」「―なまねはよせ」
4.度が過ぎること。程度が並はずれていること。また、そのさま。「―に風が強い」「―騒ぎ」「―正直」
5.用をなさないこと。機能が失われること。また、そのさま。「蛇口が―で水が漏れる」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

莫迦にはたくさんの意味があります。人を悪くいう際に使われる「知能や理解力が劣っていて愚かなこと」という意味や、「社会的な常識がないこと」「つまらないこと」「程度がはなはだしいこと」「機能がなくなること」などが挙げられます。

なお、相手をののしる際に使われる言葉ではありますが、場合によっては相手への親しみや愛情を込めて用いるケースもある表現です。

現在は「馬鹿」の漢字でよく使われる

馬と鹿のシルエット

現在は「ばか」と表現したい場合に、「馬鹿」と記載すことが多いです。

諸説あるものの、莫迦と馬鹿とでは由来が異なるようです。馬鹿の由来は、史記『秦始皇本紀』の故事です。あるとき、秦の権力者である趙高が鹿を「馬だ」といって皇帝に献上しました。皇帝は「これは鹿ではないのか」と周りの者たちに聞いたものの、なかには趙高を恐れて「馬です」と同調するものがいた、という話でした。

莫迦の語源・由来

莫迦の語源はサンスクリット語だといわれています。「真理を理解できない愚かなこと」や「道理を見分けられない間違った考え」という意味を持つ「moha(モーハ)」を音写したものが、「莫迦」になったようです。

また、同じくサンスクリット語で「無知」を意味する「マハラカ」という言葉からきたという説もあります。

莫迦の類語や意味の違い

言い換えで使える類語や、ニュアンスの違いもチェックしていきましょう。莫迦の類語の例は以下のとおりです。

・間抜け(まぬけ)
間が抜けていること。愚かなこと。見当はずれなこと。不注意でミスを犯すことが多い人。

・阿呆(あほう)
愚かな人。愚かなこと。阿房(あほう)やアホと表現する場合もある。

これらの言葉は莫迦と同じく、人をののしる際などに使われます。なお、莫迦と阿呆ではよく使われる地域に違いがある点が特徴です。「莫迦」は関東、「阿呆」は関西で多く使う言葉です。莫迦のほうが使用されるエリアが広く、意味もさまざまなものがあります。

莫迦の使い方・例文

先述のとおり、莫迦とは人を悪くいう際などによく使われる言葉ですが、さまざまな意味があるため違うケースでも使われています。例文で確認して見ましょう。

例文

・あいつはなんて莫迦なやつなんだ。
・いつまでも莫迦なことをするのはやめたほうがいいよ。
・人に聞かれたらどうするんだ。莫迦なことをいうな。
・ライバルにそんなことを教えてしまうなんて、莫迦正直な人だな。
・棚を作っていたら、ネジの頭が莫迦になってしまった。
・若いころには夜中に莫迦騒ぎをしてしまって、親にこっぴどく怒られてしまったことがある。

 

莫迦・馬鹿を使った慣用句やことわざ

自分が座っている木の枝を切ろうとする人のイラスト

莫迦・馬鹿という言葉を使った慣用句やことわざはたくさんあります。莫迦・馬鹿という言葉を使っている慣用句やことわざの例は、以下のとおりです。

・馬鹿にならない
・馬鹿の一つ覚え
・自慢高慢、馬鹿のうち
・火事場の馬鹿力
・馬鹿と鋏は使いよう
・正直者が馬鹿を見る

これらのうち、「馬鹿にならない」と「馬鹿の一つ覚え」について詳しくチェックしていきましょう。

馬鹿にならない

「軽視したり無視したりができないこと」や「馬鹿にしてはいけないこと」という意味を指す表現です。「馬鹿にできない」という表現で使う場合もあります。

ランニングコストが馬鹿にならない」や「馬鹿にできない交通費だ」など、費用が高くつくシーンで使用されることが多いでしょう。

馬鹿の一つ覚え

覚えたことを得意になって繰り返し言いたてたり、ひけらかしたりすることを指す表現です。この言葉は自分に対しても、他人に対しても使う場合があります。

自分に対して使う場合には、以前話したことがある内容を再度口に出す際に謙遜して使う表現です。また他人に対して使う場合には、同じことを繰り返す相手をあざける意味で使います。

なお、莫迦の類語を使って、「阿呆(あほう)の一つ覚え」と表現する場合もあります。

莫迦の意味を理解して正しく使おう

莫迦には人をののしる際に使われる「愚かなこと」という意味や、「社会的な常識がないこと」「つまらないこと」「程度がはなはだしいこと」「機能がなくなること」などたくさんの意味があります。その分使われる場面もさまざまなため、意味を正しく受け取れるように理解しましょう。

なお、莫迦・馬鹿の言葉を使って表現した慣用句やことわざには、「馬鹿にならない」「馬鹿の一つ覚え」「馬鹿と鋏は使いよう」など、たくさんあります。

言葉が持っている意味や語源、使い方、類語の意味と違う点、関連する慣用句やことわざなどをしっかりとチェックして、さまざまな言葉を正しく使えるようになりましょう。

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