コロナ禍を経て変わった卒業式の形。そして旅行のスタイルも…
待ち遠しくもあり、寂しくもありの、子どもたちの卒業式と卒園式が終わりました。式はクラスごとの開催になったり、歌を歌わずにテープを聞くなどコロナ禍による変更はあちこちに。それでも、先生方の「なんとかして式を開催し送り出したい」という思いが伝わり、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
近ごろのルーズソックス事情
次男の卒園式の後、久しぶりに東京ディズニーランドへ。卒業シーズンだけあって、制服姿の学生で大にぎわい。ルーズソックスの女の子がちらほらいるなぁと思ったら、ルーズソックスが今また流行り出しているんですね。でも、それは90年代に私たちが履いていた150センチのものよりも短くて、調べたら80cmくらいのものが、いまの主流のようです。
中には、ルーズソックスの下に黒のハイソックス(?)を重ね履きし、黒い部分を少し見せるスタイルもあったり、流行もちょっとずつ変わっていることを感じます。ただ、息子から「あれ、昭和の靴下なんだって」と言われたときには、「それって私たちのことなんだけど…」と、複雑な気持ちでした。
カメラ、スマホも隔世の感
シンデレラ城の前の広場では、自撮りする子たちでぎゅうぎゅう。入場制限も緩和され、にぎやかさが戻ってきていることを実感します。自撮り棒を使っている子がいないなぁと思っていたら、ディズニーランドでは使用禁止なんですね。
と、こうして書きながら、自分のときのことを思い出しています。20年前に写ルンですを持って、ディズニーランドに卒業旅行に行ったときのこと。インカメラのない自撮りだったから、現像してみると画面に入っていない子がいたりして、笑い合ったこと。撮った写真を早く見たくて、わくわくしながら写真屋さんにプリントをしに行ったこと。懐かしいなぁ。
デジタルとのつきあいは今後の課題です
別の日、今度は小6のお姉ちゃんチームの卒業旅行にも同行しました。こちらはこちらで、iPhoneやiPadでLINEをインストールしたばかりで、まずどこにいてもfree Wi-fiを探すところから始まるんですよね。そこから友達がそばにいるにもかかわらず、ひたすら画面とにらめっこ…。親としては、ついにこのときがきてしまったか、という思いと、これにどう対応していくのか悩む気持ちとで、複雑でした。
面白いもので、部屋に入った途端に会話がなくなる子どもたち。それに対して、ママたちは部屋に戻るとお酒を交えながらのにぎやかなトーク。なんとも対照的で面白い光景でした。
子どものゲーム問題、スマホ問題。自分たちが子どもの頃にはなかった電子機器があたり前になっているからこそ、どう折り合いをつけていくか。これからの大きな課題となりそうです。
▲長女とその友達との卒業旅行。6年間、家族同様に過ごした親友たちは宝物。小学校で育んだ絆を胸に、新生活を楽しくスタートして欲しいと願います。
とはいえ、外で遊んでいるときはひたすらトランポリンを飛んだり、焚き火の火起こしをしたり、ワイワイしている娘たち。そんな姿を見てほっとしたりもして。そんな卒業シーズンでした。
▲まだまだやんちゃな我が家のボーイズたち。優しい気持ち、他者を尊敬して認める気持ちを引き続き育んで欲しいなと思います。
▶これまでの連載:モデル牧野紗弥の夫婦生活ホントのところバックナンバー
モデル
牧野紗弥
愛知県出身。小学館『Domani』を始め、数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍中。キャンプやスキー、シュノーケリングなど、季節に合わせたイベントを企画し、3人の子どもとアクティブに楽しむ一面も。今年は登山に挑戦する予定。自身の育児の経験や周囲の女性との交流の中で、どうしても女性の負担が大きくなってしまう状況について考えを深めつつ、家庭におけるジェンダー意識の改革のため、身を持って夫婦の在り方を模索中。