「泰西」
泰西は「たいせい」と読み、ヨーロッパを指す言葉です。英語では「Far West」と訳され、「西洋諸国」という意味合いになります。「泰西名画」という言葉もあり、西洋の有名な絵画という意味です。
〈泰西を使った例文〉
・日本人は泰西の文化に独自の改良を加えてきた
・泰西名画の美術展が始まるらしいので、鑑賞しに行こうと思う
「泰」を使った四字熟語
「泰」を使った四字熟語もあります。座右の銘にも使われる言葉として、「泰然自若」や「天下泰平」が有名です。ひとつの分野で優れていることを表す「泰山北斗」や、安定した様子を表す「安如泰山」という言葉もあります。
また、「失意泰然」は物事がうまくいかなくても焦らず落ち着いて構えるべきという教えです。
ここでは、「泰」を使った代表的な四字熟語を4つご紹介します。
「泰然自若」
泰然自若とは、「たいぜんじじゃく」と読みます。落ち着いていて、どのようなことにも動じない様子を指す言葉です。
「泰然」に、何に対しても慌てず落ち着いているという意味の「自若」を合わせています。似たような言葉を2つ組み合わせることで、意味をより強めた四字熟語といえるでしょう。
強い精神力を持つという意味合いで、座右の銘にする人も多い四字熟語です。
(泰然自若の例文)
突然のトラブルにもかからず、彼は泰然自若としていた
「天下泰平」
天下泰平は「てんかたいへい」と読みます。争いごとがなく平和である、という意味です。「天下泰平の世の中」といった使い方をします。何も心配なくのんびりと暮らすという意味もあり、「天下泰平の暮らし」のように使います。
言葉の由来は中国の故事で、孔子と弟子の問答の中にある「天下太平」という記述が転じて天下泰平になったということです。
(天下泰平の例文)
すっかり天下泰平の世の中になり、戦争があったことが嘘のようだ
「泰山北斗」
泰山北斗は「たいざんほくと」と読みます。学問や芸術など、ひとつの分野の第一人者という意味です。
「泰山」は中国山東省にある名山を指し、「北斗」は北斗七星を意味します。これらは誰もが仰ぎ見る存在であり、同じような存在を指す言葉として生まれた四字熟語です。
(泰山北斗の例文)
彼は学問の道を極め、多くの優れた論文を残したので泰山北斗と言われている
「泰」は穏やかで落ち着いていることを表す
「泰」は大きい、広いなどさまざまな意味があり、ゆったりと落ち着いている様子を表す言葉です。名前に使われることも多く、「穏やかな人生」や「おおらかに育つ」などの願いが込められています。
「泰然自若」や「天下泰平」など「泰」を使った四字熟語も多いため、この機会にまとめて覚えておくと語彙を増やすのに役立つでしょう。
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