■塵も積もれば山となるの例文
・塵も積もれば山となるというように、歯磨きをしながらストレッチをしたり、できるだけ階段を使ったりといった小さな心がけがダイエットの成功につながる
・毎日職場に水筒を持参し、ペットボトルを買ったつもりで小銭をチリツモ貯金しましょう。塵も積もれば山となります
・「一口ぐらい大丈夫」と思っても、塵も積もれば山となる。ダイエットのために我慢しよう
・たとえ些細なミスでも、何回も繰り返してしまうと評価を落とす要因となる。塵も積もれば山となるというではないか
「塵も積もれば山となる」の類語4つ
塵も積もれば山となるには、多くの類語があります。ここでは、以下の4つの類語の意味と使い方をご紹介します。
1.雨垂れ石を穿つ
2.千里の道も一歩から
3.積羽船を沈む
4.積土成山
1つずつチェックしていきましょう。
1.雨垂れ石を穿つ
雨垂れ石を穿つは、たとえ小さな力であっても粘り強く継続することで成果を得られることを意味することわざです。「雨垂れ」は雨のしずくを、「穿つ」は穴を変えることを指し、中国の歴史書である「枚乗伝(ばいじょうでん)」が由来とされています。
雨垂れの小さなしずくも、長い時間同じ場所に落ちれば固い石にも穴を開けられます。転じて、小さな努力を積み重ねれば目標を達成するという意味で使われるようになりました。ビジネスパーソンには、座右の銘としても人気があることわざです。
2.千里の道も一歩から
塵も積もれば山となるの類語には、千里の道も一歩からということわざも挙げられるでしょう。目標を達成するためには、小さな努力を積み重ねることが重要という意味です。
千里の道は、歩くには果てしなく遠い距離です。しかし一歩一歩進んでいけば、いずれは到達します。このように、大きな目標の達成は一朝一夕にはできませんが、目の前の課題を1つずつクリアしていけば、いつしか達成できるものです。ビジネスシーンで使われることが多いことわざの1つといえるでしょう。
3.積羽舟を沈む
積羽舟を沈むは「せきうふねをしずむ」と読み、中国の歴史書が由来の言葉です。「積羽」は積み重ねられた鳥の羽を指し、羽のように軽いものでも、多く積めば船は沈むという意味をあらわします。そこから転じて、小さなことでも積み重なると大事に至ってしまうという意味で使われます。
塵も積もれば山となるはポジティブとネガティブ、両方の意味で使われますが、積羽舟を沈むは、どちらかというとあまり望ましくない結果に使われることが多いことがポイントです。
4.積土成山
積土成山は「せきどせいざん」と読み、塵も積もれば山となると同じ意味で使われる四字熟語です。書き初めで、積土成山と書いたことがある方もいるかもしれません。「積土山を成す」または「土を積んで山を成す」とも読みます。
少しの土でも積み上げれば山になるという意味から転じて、小さな努力でも積み重ねれば大きな結果につながることをあらわします。
「塵も積もれば山となる」を使いこなそう
「塵も積もれば山となる」は、たとえ小さなものでも、積み重ねると大きなものになることを意味することわざです。
塵に何を当てはめるかで意味が変わる点がポイントで、努力を塵とたとえた場合は、コツコツと努力を積み重ねれば目標達成につながるというポジティブな意味になります。しかし、怠慢や油断などを当てはめると、些細な怠慢や油断が大きな損失を招くというような、ネガティブな戒めになるのです。
塵も積もれば山となるということわざは、小さなことの積み重ねが大きな結果になることをあらわします。どのようなものを積み重ねて、それが良い結果となるのか悪い結果となるのかは自分次第といえます。塵も積もれば山となるということわざの意味を理解し、使いこなしましょう。
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