「朝礼」を行う意味や目的は?
「朝礼のスピーチの順番がもうすぐ回ってくる… 憂鬱だなぁ」と、朝礼のスピーチに悩まされている人は多いかもしれません。確かに、朝礼ネタを考えるのは難しいもの。人前で話すことが苦手な人にとっては、大変な苦痛にもなり得るでしょう。そんなお悩みを解決すべく、 本記事では朝礼で話すときのポイントと使える朝礼ネタを紹介します。
目的・意味
多くの場合、朝礼は業務連絡や情報共有を行い、仕事に対する意識づけを目的として行われます。一方で、従業員のコミュニケーションを活発化させたり、社員教育を目的としている企業もあります。「社員の教育を目的ってどうやって?」と意外に感じた方もいるかもしれません。
朝礼の時間を社員教育にしている例としては、パナソニックの朝礼が該当。パナソニックには、朝礼を担当する社員が自由なテーマでスピーチをする「所感」というものがあります。
この「所感」を発案したのは、現パナソニックの創業者である故・松下幸之助氏。この「所感」は、社員が人前で話す訓練になる、多様な意見やものの見方を分かち合える、とされています。
よい朝礼のスピーチのポイント
朝礼のスピーチをする際、緊張していたり早く終わらせようとして、思わず早口になっていませんか? 朝礼でスピーチする機会があるということは、プレゼン能力の向上にもつながるということです。
そうであるならば、聞き手から「聞き入ってしまったよ」とか「想いが伝わってきました」などと言われるような朝礼のスピーチをしたいもの。ここでは朝礼のポイントを4つ紹介します。
1:長い一言より、短い一言
スピーチの上手な人は、一言が簡潔です。一言一言が短いため、聞いている人も内容が頭に入ってきやすいでしょう。反対に、人前で話すのが苦手だという人ほど、一言がだらだらと長くなりがち。長く話されると、聞き手は話している内容が理解できず、途中から聞かなくなる人も出てくるでしょう。
そうしたことを考えても、ぜひ一言一言は短く簡潔にいうことを心がけてみてください。
2:否定するような内容を主語にしない
主語に否定の言葉を持ってくると、聞き手はストレスを覚えるといわれています。場合によっては、指摘された主体となる人を否定しているようにも聞こえてしまいかねません。ネガティブな内容を話すのであれば、主語ではなく述語に持ってきましょう。
《例》
・主語に否定の言葉が入った場合:「先月10%減収となったのは、AとBの支店です」
・述語に否定の言葉が入った場合:「AとB支店は、残念ながら先月より10%の減収となりました」
3:二重否定は使わない
二重否定とは、否定の言葉を重ねることで、肯定の意味を強める語法のこと。文章の場合はよいのですが、話し言葉となると、「結局、何が言いたいの?」と聞き手を混乱させることがあります。
朝礼のスピーチでは、肯定・否定をストレートにはっきりと発言しましょう。