レペゼンとは?
若い世代の間で使われていることを見聞きする場面もある「レペゼン」という言葉には、どういった意味があるのでしょうか? レペゼンの意味や由来について解説します。
代表・象徴という意味のラップ用語
レペゼンは「象徴する」「代表する」という意味の言葉で、英語の「represent」が由来です。「レプリゼント」という発音がレペゼンと聞こえることから、「〜を象徴する」「〜を代表する」という意味で使われるようになりました。
もともとは、HipHop(ヒップホップ)シーンで用いられる言葉でしたが、近年は日常生活の中でも使われるようになってきています。
レペゼンの使い方と注意点
では、レペゼンはどのように使うのでしょうか? 使い方と注意点について解説します。正しく理解しておくと、ビジネスシーンはもちろん、英語圏の人との会話でも恥ずかしい思いをせずに済むでしょう。
「レペゼン〇〇」と使う
レペゼンの基本的な使い方は、文末に対象の言葉を置く「レペゼン〇〇」という形です。
例えば、「レペゼン栃木」と使うと「栃木の代表、栃木を代表する」という意味に、「レペゼンA高校」と使えば「A高校の代表」という意味を持ちます。
レペゼンは「自分の出身地や背負っている地域、組織を代表してきた」という意味のHipHop用語です。ビジネス用語ではないので、取引先や目上の人との会話では使用しないよう注意しましょう。
海外でも通じる?
レペゼンは、representの発音から作られた和製英語なので、海外では通じません。
そもそもrepresentは「象徴する」「代表する」という意味ですが、「予選や選挙といった正式な手段で代表になる」といったニュアンスも含まれています。日本のHipHopで使われる「レペゼン」の意味合いとは異なるので注意が必要です。
英語で「〇〇出身です」「〇〇から来ました」と伝えたいときは「from」を用いて「I’m from Tokyo.(私は東京出身です)」などと表現しましょう。
日常で使用されるHipHop用語
レペゼン以外にも、日常の中でHipHop用語を目にする機会が増えています。会話の中で分からない単語が増えてきたという人も少なくないでしょう。日常で使用されるほかのHipHop用語も紹介します。
「a.k.a.」(エー ケー エー)
「a.k.a.」とは「also known as」の略で、「別名」「〜としても知られる」という意味を持つ単語です。そのままローマ字読みで「エー ケー エー」と読みます。
例えば「マイケル a.k.a. マーク」の場合、「マイケルはマークという愛称で知られている」という意味になります。
「dis」(ディス)
「dis」(ディス)とは、批判することを指す言葉です。disの由来はアメリカHipHopの「diss」にあり、「軽蔑する」「見下す」といった意味を持つ「disrespect(ディスリスペクト)」という英単語の頭文字が取られています。
HipHopにはラップで相手の生きざまや言動を批判する文化があり、日本では「disる(ディスる)」といった意味で浸透しています。
「そのディスりは的確(その批判は的確)」「SNSには他人をディスることでストレスを発散している人が多い」などと使用できます。
「chill」(チル)
「chill(チル)」とは、「くつろぐ」「まったりと過ごす」といった意味を持つ言葉です。「まったりする」という意味を持つ英語のスラング「Chill out」が語源とされています。
chillは、ストレスフルな社会情勢を受けて若者を中心に流行り始めています。「おしゃれな曲を聴いて自分だけのゆったりした時間を確保したい」という願望が込められた言葉です。
「チルい音楽(ゆったりと自分の世界に浸れる音楽)」「お気に入りのカフェでチルっている(まったりしている)」などと使います。
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