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2023.09.17

角印と丸印、違いを説明できますか? ビジネスで使う印鑑について紹介

 

企業が何かしらの手続きなどをする際に用いる印鑑には、角印(四角の形状)と丸印(丸い形状)があります。それぞれ役割があり、用いられるシーンも異なります。この記事では、角印と丸印の違い、疑問について紹介します。

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企業は、印鑑を分ける

企業が発行している書類を見ると、多くの場合、印鑑が押されていますよね。いずれも企業名が入ったものですが、四角い形状のものもあれば、丸い形状のものも。

企業は、目的や用いるシーンにより、印鑑を分けています。それぞれの印鑑が持つ役割について見ていきましょう。

書類に角印を押そうとしているビジネスマン

ビジネスで用いる印鑑の種類は2つ

企業はシーンに応じてさまざまな印鑑を用いますが、多くの場合、2種類の印鑑を使い分けています。

角印(かくいん):四角い形状のもの。会社名が記されている
丸印(まるいん):丸い形状のもの。会社名と、会社の代表者の氏名や役職名が記されている

角印と丸印では、押印する書類が変わります。特に丸印については、慎重な取り扱いが求められます。

角印の印影や役割、サイズは

ここからはそれぞれの印鑑について、特徴や役割、サイズなどを細かく見ていきましょう。

書類に角印を押そうとしているビジネスマン

角印の印影、特徴はある?

印影とは、印形の跡のこと。紙に押したあと、紙についた形状をさします。印影が四角いのが角印で、企業名が記されています。

角印のサイズは?

角印のサイズは、一辺が20~30ミリの正方形が一般的。サイズに決まりはありませんが、押印書類の印鑑欄の大きさからも、上記のサイズが適しているでしょう。

企業にとっての認印

認印とは、市区町村で印鑑登録をしていない印鑑のこと。実印として登録できる印鑑は1本のみのため、それ以外の印鑑はすべて認印。つまり、角印は企業にとっての認印ということです。主に領収書や見積書、請求書などの書類で、角印を用いる機会が多いでしょう。

丸印の役割や特徴もチェック

丸印についても見ていきましょう。

書類に法人印鑑を押す日本人男性ビジネスマン

二重円が特徴

印影の特徴は、二重円。外枠と内枠に分かれており、外枠には企業名、内枠には代表者名と役職などが記されます

実印として登録されるのが、丸印

丸印は、企業の実印として印鑑登録をする印鑑。手続き自体は、法務局で行います。実印として登録する丸印は、会社の代表印になりますので、代表者の手で押印することが前提。押印する場面は、おのずと限定されます。

丸印のサイズは

実印として登録するため、法務局が定めた規定に従わなければなりません。丸印は、「直径10~30ミリ以内の正方形に収まる」ことが必須で、これを満たした丸印のみ、実印登録が可能です。なお実際は、18~21ミリで作成された丸印が多いでしょう。

また、書体には規定がありませんが、実印として用いるため、偽造などのリスクについて意識しなければなりません。丸印の書体には複数の種類がありますので、リスクや読みやすさなどを考慮しながら、自社にとって適切なものを選ぶのがよいでしょう。

丸印が用いられるのは、重要なシーン

丸印は実印であり、その企業の代表者による押印が前提とされるため、重要なシーンでのみ用いられます。代表者の意思決定が必要となる重大な契約や取引、決済、法的手続きなどが該当し、請求書や見積書に丸印を用いることはないと考えてよいでしょう。

実印である丸印は、厳重な管理がマスト

重要な役割を持つ丸印は、厳重に管理しなければなりません。紛失や盗難防止はもちろん、誤って押印することも防ぐ必要があるため、細心の注意を払うことが求められます。

そのため、管理を担当する責任者を任命し、保管場所を限定して、厳正に管理するのが一般的。保管場所について知る人を限定した上で管理台帳を作成し、使用状況を明確にしながら管理することになります。

また、丸印の紛失もしくは盗難が生じた場合は、直ちに管轄法務局に申し出をしなければなりません。同時に、所轄の警察署にも紛失や盗難の届け出をすることになります。また、改印をすることになると、社内の事務負担が増えるだけでなく、取引先にも多大な迷惑をかけることにつながってしまいます。

角印と丸印、印鑑の押し方も違う?

その役割の違いから、角印と丸印では、押印の仕方が変わります。特に丸印の押印は、十分に注意を払うことをおすすめします。

契約書に署名する2人のビジネスマンのイラスト

角印を押すのはどこ?

角印を押印する場所は、書類に書かれた会社名や住所の右横が一般的。書かれている最後の文字と、角印の中心が重なるよう押印をしているパターンが多いでしょう。

丸印が文字と重なるのはNG

丸印も、場所は角印と同じでよいのですが、文字と重なるのはNG。丸印は、印鑑証明書との照合が必要になることがあるため、鑑定しやすいように押印します。文字と重ねて押印すると、同一印と照合できず、再作成を指示されることがありますので、注意してください。

参照:シヤチハタクラウド|丸印(代表者印・会社実印)とは?角印との使い分けや正しい管理方法 

角印と丸印の疑問をチェック

ここからは、角印と丸印に対して持ちやすい疑問をチェックしていきましょう。

山積みされた書類のイラスト

角印は管理しなくていいの?

丸印は厳重に管理するのが一般的ですが、角印はそれほど厳重には管理しないことが多いでしょう。さまざまなシーンで用いる角印を厳重に管理をするのは、業務において非効率的かもしれません。

ただし、角印を契約書などに押印すれば、その契約は有効になります。そのため、管理や保管には、ある程度の工夫や注意が必要になるでしょう。

角印を印鑑登録することはできる?

法務省が定める規定を満たす印鑑であれば、実印登録は可能です。法律上も問題がないと考えてよいでしょう。

ただし、ビジネス上での慣習では、「実印として使うのは丸印」という印象が強い傾向にあります。そのため、角印を実印にすることで、何かしらの支障が生じるかもしれません。実印登録の印鑑を選ぶ際は、慎重に検討することをおすすめします。

社判はどちらを指す?

社判は、企業が用いている印鑑の総称を示す言葉。角印と丸印は、ともに社判の一つに該当します。角印を表す「社印」と混同している人も多いので、誤って覚えないようにしてください。

参照:「マネーフォワード クラウド契約」|角印とは? 社印や丸印との違いや電子印鑑についても解説! 

最後に

最近では、角印と丸印を含めた社判を電子化する企業が増えていますよね。業務効率化につながりますが、しっかりと管理しなければならないのは、電子印鑑も同じ。特に注意をはらうべきは、セキュリティ対策でしょう。電子印鑑を悪用されてしまうと、大きな事故や事件につながる恐れがあります。セキュリティ対策については、専門会社や専門家と十分に協議し、しっかりと対策をしてください。

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