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2023.10.06

今さら人に聞けない「愚問」とは? 意味や使い方・言い換え表現を解説

 

「愚問」とは「ばかばかしい質問」という意味ですが、自分をへりくだっていう表現としてビジネスシーンでも使うことができる言葉です。間違った使い方をしてしまうと、相手に対して失礼に当たってしまうことも。そこで本記事では、「愚問」の意味や使い方、言い換え表現などを解説します。

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「愚問」とは?

分かりきったことを質問したときや、くだらない質問をした場面で、「愚問だ!」という言い回しをすることがあります。しかし、そもそもこの「愚問」とはどのような意味なのでしょうか? まずは、読み方と意味を確認しましょう。

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読み方と意味

「愚問」は「ぐもん」と読み、「馬鹿げた質問」という意味。「愚」には「おろか」や「ばかばかしいこと」という意味があり、「問」は「質問」や「たずねる」ということを表します。「愚問愚答」とは?

「愚問愚答」は、「無意味な質問と答え」という意味の四字熟語。「愚問愚答が繰り返される」「愚問愚答の応酬」などのように「程度の低い言い合い」とったニュアンスで使われることが多いでしょう。

謙遜した表現としても「愚問」は使える

相手に質問をする際「つまらないことを聞きますが…」というニュアンスで尋ねる場合にも、「愚問」を使うことができます。

例えば、もしかして相手にとってつまらない質問かもしれないと思った場合、「愚問ですが、お好きな色はなんですか? 」「愚問かもしれませんが、こちらの商品は人気なのですか? 」などということも。そうすることで、「つまらない質問だと認識している」ということを伝えることができ、相手に不快感を与えにくくなるでしょう。

口を抑える女性のイラスト

「愚問ですが」と「つかぬこと」との違いは?

「愚問ですが」ということで、「つまらない質問をしますが」という、謙遜した表現になることは上述した通り。「愚問」のほかに、相手に質問をする際、恐縮していることを表現して「つかぬことをお聞きしますが」というケースもあります。

この「つかぬこと」とは、実は話題を変える際に使う言葉。「まったく関係のない話ですが」という意味の言葉なのです。「つまらないこと」という意味で使われがちですが、その使い方は正しくありません。今までしていた会話とはまったく関係のない質問をするときに、「つかぬことをお聞きしますが…」というのが正しい使い方です。

また、プライベートな質問など、「これを聞くと失礼かもしれない」と感じるような質問もありますよね。そのような場合は、「失礼かもしれませんが」「失礼かと存じますが」というクッション言葉がふさわしいでしょう。

他にもある「愚」を使った謙遜表現

言葉に「愚」という字が入っていると、少し攻撃的な印象を感じますが、日本には謙遜していう習慣があります。相手に対して自分の家族をへりくだっていう際に、「愚」という表現が多く使われるのです。「愚」を使った言い回しをチェックしていきましょう。

愚生

「愚生(ぐせい)」は、 男性が自分のことをへりくだっていう表現。主に手紙や文章で使われる書き言葉です。類語には「小生」や「手前」「拙者」があげられます。

愚息

「愚息」は「ぐそく」と読み、自分の息子をへりくだっていう語。自分の息子が愚かだといっているわけではありません。例え優秀な息子であっても、謙遜して「愚息」と表現するのです。もし相手が「うちの愚息が」といった場合、相手の息子さんのことは「ご子息」や「ご令息」というと丁寧な言い回しになります。また「自分の娘」をへりくだっていう「愚女(ぐじょ)」いう言葉もありますが、あまり一般的ではないようです。

愚兄・愚弟

「愚兄(ぐけい)」は、自分の兄のこと、「愚弟(ぐてい)」は自分の弟のことをへりくだった表現です。「愚兄」の類語は「舎兄(しゃけい)」があげられます。実の兄のことを指すことが多いものの、相手の兄に対しても用いることができる表現。「ご舎兄」「ご舎兄」ということができます。

「愚問」の使い方を例文でチェック

では実際に「愚問」の使い方を例文でチェックしていきましょう。

困ったり怒ったりしている人のイラスト

1:「愚問を呈するにも程がある、今一度勉強し直さないといけない」

「愚問を呈する」とは、「愚問を述べる」ということ。「程がある」ということで質問の内容が、度が過ぎてばかばかしいということを表しています。

2:「愚問で誠に恐縮ですが、この企画で進めてよろしいでしょうか?」

この例文は、へりくだった表現。「愚問で誠に恐縮ですが」ということで、「わかりきったことを聞いて、すみませんが」というニュアンスを伝えることができます。

「愚問」の類語・言い換え表現は?

「愚問」の類語・言い換え表現にはどのようなものがあるのか、見ていきましょう。

リモートでレクチャーするイラスト

1:「愚論」

「愚論(ぐろん)」は、「ばかげた議論」ということ。「愚問」と同じく、「愚論」も相手に対してへりくだって発言する場合にも用いることが可能です。例えば「まずは私の愚論から述べます」というと、自分の論理をへりくだっていう表現になります。

2:「珍問」

「珍問(ちんもん)」とは、「見当違いの質問」「的外れな質問」という意味。「的外れで奇妙な質問と答え」という意味の「珍問珍答」という四字熟語もあります。

「愚問」の英語表現は?

「愚問」を英語で表現したい場合は、なんというのでしょうか? 一緒に見ていきましょう。

「silly question」

「愚問」を英語で表現する場合、「silly」を用いて表すことができます。この「silly」は「愚かな」「くだらない」という意味。それに「質問」という意味の単語「question」を合わせることで「愚問」と同じようなニュアンスを言い表すことができます。

【例文】
This may be a silly question, but which is cuter, cats or dogs? (愚問かもしれませんが、猫と犬はどちらがかわいいですか?)

英語のことわざ「Ask a silly question and you’ll get a silly answer」とは?

英語には「Ask a silly question and you’ll get a silly answer」ということわざがあります。これは「くだらない質問をすれば、くだらない答えが返ってくる」という意味です。

最後に

ビジネスシーンでは、相手に質問しなければならない場面も多くあるでしょう。そんなときは言葉の選び方で、相手へ与える印象も変わってきます。「愚問ですが」や「つかぬことをお聞きしますが」、「失礼かと存じますが」などのクッション言葉を上手に使いこなして、相手と良好なコミュニケーションが図れるようにしたいものです。

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